木曜日夜から時差-14時間の米国・フロリダ州にある「ボカ・リオGC(6701ヤード、72ホール)」において米国女子ツアー、「ゲインブリッジLPGA at ボカ・リオ」が4日間の日程で開催され、その第3日目、すなわち決勝ラウンド初日が終わっている。
或る記事によると、賞金総額は200万ドル、優勝賞金は30万ドルとあるから、それぞれ約2億3千万円、約3400万円ぐらいで、まあ通常の大会であるが、世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)、世界ランキング3位のリディア・コ(ニュージーランド)等も出ており、フィールドは決して薄くない!?
日本人選手としては世界ランキング7位で黄金世代をリードし、日本のエースでもある畑岡奈紗(23歳、158㎝)、世界ランキング9位で新世紀世代をリードし、全米女子オープンを制覇した笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)が先週に引き続き出ているのに加え、今週からは世界ランキング14位でプラチナ世代をリードし、海外のツアーにも強いところを見せて来た古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)も出ている。
畑岡奈紗には昨年積み重ねて来た悔しさに先週の悔しさが加わり、更に調子を上げて来ることを期待したいところであった。
そんな期待に応え、初日は-5と大きく伸ばして4位タイに付けており、2日目にはトータル-6と伸ばしながらも5位タイに下がっているが、それでも余裕の予選通過を果たしているので、これは期待が膨らむ!?
畑岡奈紗悔しさ貯金加わって
余裕の通過期待膨らみ
笹生優花はコロナ禍の影響もあって練習不足になりがちでも、ハワイに飛んで米国男子ツアーを応援する等、巧く生き抜きして来たのが効いたのか? 先週復帰して直ぐに単独6位に入っているので、今週も勿論上位争いを期待していた。
そんな期待に応え、畑岡奈紗と同じく初日-5と大きく伸ばして4位タイに付け、早速期待に応えており、2日目にはトータル-7に伸ばして3位タイに上げているので、これは弥が上にも期待が膨らむ!?
初日は280.5ヤードもあったドライビングディスタンスを、この日は強風の中、256ヤードに抑えての奮闘で、その辺りの適応力も素晴らしい!?
笹生優花飛距離を抑え強風に
負けず奮闘期待膨らみ
古江彩佳は米国女子ツアーにメンバーとしてのデビュー戦であるから、先ずはゆっくり予選通過から期待したところであるが、初日は-3まで伸ばして25位タイとまずまずの発進であった。
そして2日目にはトータル-3のまま伸ばせず、26位タイに下がったが、それでも余裕の通過で、米国女子ツアーへの本格参戦の初戦とは思えぬ奮闘振りではないか!?
古江彩佳下がりながらも余裕持ち
予選の通過期待膨らみ
予選通過に期待膨らみ
なおライブ中継の方は何時も通りWOWOW、それとインターネットのGOLFTVでされているが、もうWOWOWの初日無料はやってくれないのかなあ!?
あんまり期待出来そうになかったので、遂にGOLFTVの無料体験をクリックしてしまった。
国内女子ツアーも加わるから、色々なツアーが視られて月に1000円なら安いような気もする。
そう思ったわけであるが、米国女子ツアーが英語版で、時々途切れるから、その辺りをどう思うかによって判断が分かれる気がする。
米国女子ツアーを中心に考えるのであれば、少し高くても迷わずにWOWOWを選ぶのであろうなあ。
私の場合、色々なツアーを雑にでも視られれば好い気もするし、関西人はやっぱり安いが正義だからね。フフッ。
実際のところ、二晩視た感想としてはこれで十分な気がして来たが、新たな心配として寝不足が更にきつくなるように思われる。
でもまあ、後から録画で視ることも出来るので、これは有り難い。
色々とネットで動画視聴して
寝不足更にきつくなるかも
好きな時ネットで動画視聴して
我が儘更に加速するかも
我が儘と言えばついでにぼやいておくが、3日目の様子を視ていても、5位以内で奮闘しているにも関わらず、笹生優花が殆んど出て来ない。
私が視ていた時間内ではバーディーパットを外した場面のみで、ほんの僅かな時間だけであった。
それぐらい徹底していると、かえって意識されているような気がして来た。
英語が分からない私にも、解説者の口から笹生優花の名前が何度か聞き取れたもんね。
要するに、嵐の前の静けさと言うか、何れもっと凄くなることが予感されているような気がしたなあ。
さて、単独で首位を維持しているのは世界ランキング3位のリディア・コ(24歳、165㎝、ニュージーランド)で、3日目1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-11と、此方も維持している。
なお3日目のドライビングディスタンスは250ヤードと、強風と気温低下の中、大分抑え気味であった。
アンダーパーが僅かに5人であったから、イーブンでも悪くない!?
この悪くないを積み重ねられるところが彼女の強さなんだろうなあ。
リディアコや丁寧に攻め首位を維持
リディアコや首位維持続け強さ魅せ
単独2位に付けているのは世界ランキング8位で先週優勝したいダニエル・カン(米国、29歳、168㎝)で、3日目2バーディー、4ボギーの+2、トータル-9と落として1位下がっている。
なお、ドライビングディスタンスは258.5ヤードと、2日目よりも10ヤードぐらい伸ばして攻めている。
ダニエルカン少し崩れて一位下げ
ダニエルカン風に吹かれて一位下げ
単独3位に付けているのは世界ランキング25位のセリーヌ・ビュティエ(フランス、28歳、165㎝)で、3日目3バーディーの-3、トータル-8と伸ばして7位上げて来た。
なお、ドライビングディスタンスは236ヤードと抑え気味で、2日目の237.5ヤードとは変わらないが、初日の258ヤードと比べればかなり抑えている。
強風の中、こんな風にしてガンガン上げて来るところが流石ではないか!?
風制し三位に上げたビュティエかな
三位付け強さを魅せたビュティエかな
4位タイに付けているのは世界ランキング33位のチャーリー・ハル(イングランド、25歳、168㎝)、笹生優花で、トータル-7としている。
チャーリー・ハルは3日目5バーディー、4ボギーの-1と少し伸ばして1位上げて来た。
なおドライビングディスタンスは252.5ヤードで、これは初日の270.5ヤード、2日目の276ヤードに比べて大分抑えている。
チャーリーハル強風に耐え上げて魅せ
チャーリーハル下がっても上げ強さ魅せ
笹生優花は3日目3バーディー、3ボギーのイーブンと伸ばせず、1位下がっている。
3日目に付いてもうすこし詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-7から出て、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決めたが、続く第2ホールでボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでもボギーを叩き、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局1打落とし、トータル-6として後半へと繋いでいる。
後半に入っても、いきなり第10ホールでボギーを叩き、暗雲が立ち込め始めたかに思えたが、1つ空いて第12ホールでバーディーを決め、続く5ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでもバーディーを決めたので、結局1打伸ばし、トータル-7に戻して最終日へと繋いでいる。
なお、ドライビングディスタンスは268.5ヤードと、2日目よりは10ヤード以上伸ばしているが、初日に比べれば10ヤード以上抑えている。
上記のように、アンダーパーが僅か5人なのであるから、首位のリディア・コと同様に、十分な好プレイなのは流石ではないか!?
笹生優花寒さ強風耐えながら
大崩れせず期待膨らみ
笹生優花風を制して強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
畑岡奈紗は3日目3バーディー、4ボギーの+1、トータル-5と少し落とし、1位下がって単独6位となっている。
3日目に付いてもうすこし詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル-6から出て、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第4ホールでバーディーを決めて取り返したが、続く第5、6ホールと連続でボギーを叩き、1つ空いて第8ホールでもボギーを叩いたから、結局3打落とし、トータル-3として後半へと繋いでいる。
後半に入って3ホールをパーで凌いだ後、第13、14ホールと連続でバーディーを決め、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-5まで戻して最終日へと繋いでいる。
なお、ドライビングディスタンスは261.5ヤードと、2日目の253ヤードよりは伸ばし、強風に負けないように攻めている感じか!?
畑岡奈紗風に耐えつつ一位下げ
畑岡や後半戻し強さ魅せ
古江彩佳は3日目3バーディー、2ボギーの-1、トータル-4と少し伸ばし、19位上げて7位タイに付けて来た。
3日目に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル-3から出て、前半では第2、3ヤードと連続でバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第7ホールではボギーを叩いたが、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局1打伸ばし、トータル-4として後半へと繋いでいる。
後半では4ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでボギーを叩いたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第17ホールでバーディーを決めて取り返したので、結局落とさず、トータル-4で最終日へと繋いでいる。
なおこの日のドライビングディスタンスは240ヤードと、2日目の251.5ヤードに比べれば大分抑えてはいるが、全体に落としているから、体格から考えてよく健闘しているのではないだろうか!?
古江彩佳通過の後に上げて魅せ
古江彩佳七位まで上げ強さ魅せ
世界ランキング22位のアリー・ユーイング(米国、29歳、168㎝)は3日目イーブン、トータル-3と維持し、16位上げて10位タイに付けて来た。
ユーイングスコア維持して上げて魅せ
ユーイング下がっても上げ強さ魅せ
世界ランキング12位で飛ばし屋のレキシー・トンプソン(米国、26歳、183㎝)、世界ランキング35位のチョン・インジ(韓国、27歳、175㎝)は共に3日目+1、トータル-3と少し落としながらも、7位上げて10位タイに付けて来た。
続けて順位を上げて来たレキシー・トンプソンのドライビングディスタンスは笹生優花より抑えて264.5ヤードであった。
トンプソン飛距離抑えて上げて魅せ
トンプソン連日上げて強さ魅せ
リディア・コの第1期黄金時代には同じぐらいの飛距離で、体格の割に抑え気味のように思えた覚えがあるが、この日のドライビングディスタンスは235.5ヤードと古江彩佳より短く、変わらずあまり飛ばそうとはしていないようである。
チョンインジ丁寧に攻め上げて魅せ
チョンインジ下がっても上げ強さ魅せ
世界ランキング10位でカナダの妖精と呼ばれるブルック・ヘンダーソン(カナダ、24歳、163㎝)、世界ランキング13位で飛ばし屋のパティ・タバタナキット(タイ、22歳、165㎝)は共に3日目+2、トータル-3と落としながらも、10位タイを維持している。
小柄ながら結構飛ばし屋の印象があるブルック・ヘンダーソンは、ドライビングディスタンスが2日目の277ヤードから3日目236ヤードへと、大分抑えている。
ヘンダーソン落としながらも十位維持
ヘンダーソン十位維持して強さ魅せ
子どもの頃の笹生優花を飛距離で圧倒して悔しがらせたパディ・タバタナキットのこの日のドライビングディスタンスは261.5ヤードと、2日目に続いて抑え気味である。
十位維持タバタナキット強さ魅せ
強さ魅せタバタナキット十位維持
世界ランキング115位のジョディ・エワート(イングランド、34歳、165㎝)は3日目+4、トータル-3と落とし、7位下がって10位タイとなっている。
世界ランキング21位のジェシカ・コルダ(米国、28歳、180㎝、ネリー・コルダの姉)は3日目+3、トータル-1と落とし、4位下がって21位タイとなっている。
世界ランキング16位のアンナ・ノードクイスト(スウェーデン、34歳、183㎝)は3日目-1、トータルイーブンと少し伸ばし、41位も上げて23位タイに付けて来た。
再浮上ノードクイスト強さ魅せ
強さ魅せノードクイスト再浮上
世界ランキング20位で現天才少女のアッタヤ・ティティクル(タイ、18歳)は3日目+1、トータルイーブンと少し落としながらも、15位上げて23位タイに付けて来た。
ティティクルや連日上げて強さ魅せ
ティティクルや確り上げて強さ魅せ
世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国、23歳、178㎝)、世界ランキング29位のジョージア・ホール(イングランド、25歳、165㎝)は共に3日目+4、トータルイーブンと落とし、6位下がって23位タイとなっている。
そして、世界ランキング18位のイ・ジョンウン6(韓国、25歳、165㎝)は3日目+5、トータル+1と大きく落とし、17位下がって34位タイとなっている。
こうして全体をざっと見て来ると、改めて日本人選手3人の実力が確かなものとホッとさせられる!?