木曜日8時から高知県にある「Kochi黒潮カントリークラブ(7335ヤード、パー72)」において国内男子ツアー、「カシオワールドオープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
賞金総額は1億5千万円、優勝賞金は3000万円で、2日間の予選ラウンド終了時に61位タイまでに入っている76名の選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進められた。
予選通過ラインを他の大会に比べて広めに取っている点、石川遼との契約を継続している点から見ても、スポンサーのカシオ計算機は変に計算高くなく、割と大らかに見てくれているように思えて来た。
それはまあともかく、全国的に視られそうなライブ放送に付いては第2日目の午後にBS-TBSで2時間弱、第3日目の午後に地上波TBS系列で1時間半弱と言った感じで、あまりなかったようである。
最終日の午後に付いてはこれまでによくあるように編集されたVTR放送だったので、この辺りは今後国内女子ツアー共々、ライブ放送が容易く、低価格で観られる方向へと進むことを期待したい。
ところで、国内男子ツアーの残りはこの試合が終わったので最終戦のメジャー大会1試合のみとなったが、参考までに、この大会が始まる前の時点での賞金ランキングの気に留まったところ挙げておく。
ただし、男子の場合、一定の条件の下に海外メジャーの賞金も加算されている。
順位 名前 賞金総額(円) 勝数
1 チャン・キム(米) 125,695,211 3
2 木下稜介 113,859,647 2
3 金谷拓実 103,603,605 2
4 星野陸也 101,489,496 3
5 稲森佑貴 89,620,690 1
6 大槻智春 80,025,450 0
7 ショーン・ノリス(南ア) 75,813,047 2
8 スコット・ビンセント
(ジンバブエ) 75,728,188 2
9 香妻陣一朗 75,422,792 1
10 谷原秀人 71,599,542 1
11 今平周吾 66,960,065 1
12 比嘉一貴 66,610,503 1
14 浅地洋佑 60,028,719 1
16 岩田寛 55,484,499 1
18 片岡尚之 50,533,833 1
21 杉山知靖 41,743,497 1
25 池村寛世 38,681,966 1
国内の男子ツアーも後ひとつ
熱いバトルが気になるのかも
魅力的な若手有望選手の成長が待たれるツアーではあるが、世界ランキング60位で、海外進出を目指す新鋭の金谷拓実(23歳、173㎝、75㎏)、世界ランキング216位でプロツアーでも優勝した世界アマチュアランキング1位の大学生、中島啓太(日体大3年生、21歳、177㎝、75㎏)、それに世界ランキング278位で出世街道を駆け出した新人の久常涼(19歳、175㎝、75㎏)等、ちょっと注目し、期待したくなる選手も少しずつ増えて来た。
そして例に挙げた3人全て余裕の予選通過を果たし、第3日目を終えた時点で金谷拓実が2位タイ、中島啓太が7位タイ、久常涼が25位タイと、結構好い位置で戦っているので、流石ではないか!?
国内の男子ツアーも有望な
若手奮闘魅せているかも
さて、単独首位を維持したまま見事期待通りの完全優勝を果たしたのは世界ランキング263位でイップスを克服し出した堀川未来夢(28歳、176㎝、84㎏)で、最終日6バーディー、1ボギーの-5、トータル-19と大きく伸ばした。
最終日はアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-14から出て、前半では4バーディーの-4、トータル-18と確り伸ばし、後半に入っても2バーディー、1ボギーの-1、トータル-19と少し伸ばしている。
これで国内男子ツアーで2勝目となったそうな。
イップスからの復調もあり、2重の喜びであろう。
堀川や大きく伸ばし首位を維持
堀川や首位維持して勝って魅せ
堀川や完全勝利力魅せ
2位タイに入ったのは世界ランキング430位でこのところ調子を上げて来たベテランの宮里優作(41歳、170㎝、70㎏)、世界ランキング157位で昨シーズンの賞金王の今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)で、トータル-17まで伸ばした。
宮里優作は最終日9バーディーの-9と爆発的に伸ばして9位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル-8から出て、前半では4バーディーの-4、トータル-12と確り伸ばし、後半に入っても5バーディーの-5、トータル-17と大きく伸ばしてここまで上げて来た。
宮里や下がっても上げ二位となり
宮里や二位に入って力魅せ
今平周吾は最終日8バーディー、2ボギーの-6と大きく伸ばして2位を維持している。
最終日はアウトスタートで、トータル-11から出て、前半では2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-11と維持し、後半に入って6バーディの-6、トータル-17と大きく伸ばしている。
今平や大きく伸ばし二位を維持
今平や二位に入って強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング139位でこのところ姉よりも頭角を現し始めた香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏、香妻琴乃の弟)は最終日-6、トータル-16と大きく伸ばして4位タイを維持した。
香妻や大きく伸ばし四位維持
香妻四位維持して強さ魅せ
世界ランキング60位で米国男子ツアーへの参戦を目指している有望新人の金谷拓実(23歳、173㎝、75㎏)は最終日-5、トータル-16と大きく伸ばしながらも2位下がって4位タイとなった。
うん?
何だか変!?
と思ってリーダーボードを見直すと、何と69名がアンダーパーで、4名がイーブンで、オーバーパーは3名のみとなった。
この優しさは何か違う気もしないではない!?
それはまあともかく、世界ランキング1199位でベテラン外国人選手のY・E・ヤン(ヤン・ヨンウン、韓国、49歳、177㎝、88㎏)は最終日-5、トータル-15と大きく伸ばしながらも、3位下がって単独7位となった。
世界ランキング210位で大学生プロの石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)は最終日-6、トータル-14と大きく伸ばし、3位上げて8位タイに入った。
石坂や大きく伸ばし上げて魅せ
石坂や八位に入り力魅せ
世界ランキング223位の浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)は最終日-4、トータル-13と伸ばしながらも、2位下がって9位タイとなった。
世界ランキング216位でアマチュア世界ランキング1位、アマチュアの世界大会のみならず国内男子ツアーで既に優勝している中島啓太(日体大3年、21歳、177㎝、75㎏)は最終日-2、トータル-11と伸ばしながらも、7位下がって14位タイとなった。
世界ランキング111位で飛ばし屋の星野陸也(25歳、186㎝、76㎞)、世界ランキング238位で漸く母親孝行の叶った杉山知靖(28歳、173㎝、75㎏)、世界ランキング278位で大学進学を選ばず、いきなりプロで活躍する新人の久常涼(19歳、175㎝、75㎏)は最終日-2、トータル-8と伸ばしながらも、1位下がって26位タイとなった。
世界ランキング181位で、小柄ながら確り鍛え上げた比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)、世界ランキング231位で大型選手のひとり、新鋭の大岩龍一(23歳、182㎝、92㎏)はともに最終日-4、トータル-6と伸ばし、18位上げて37位タイに入った。
比嘉一貴確り上げて強さ魅せ
比嘉一貴最後も上げて強さ見せ
大岩やしっかり上げて力魅せ
大岩や最後も上げて力を見せ
世界ランキング264位で彼女からパワーを貰ってこのところ活躍が目立つの池村寛世(26歳、166㎝、72㎏)は最終日イーブン、トータル-6と伸ばせず、12位下がって37位タイとなった。
世界ランキング63位で、身体を確り絞って切れが増した実力派外国人選手のひとり、飛ばし屋のチャン・キム(米国、31歳、188㎝、112㎏→97㎏)は最終日+2、トータル-5と落とし、28位も下がって45位タイとなった。
世界ランキング164位でイケメン振りが女子プロゴルファー達にも人気の新鋭の片岡尚之(23歳、171㎝、67㎏)は最終日-2、トータル-4と伸ばし、8位上げて47位タイに入った。
片岡や最後確り上げて魅せ
片岡や最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング170位で米国男子ツアーへの復帰を目指しているまだまだ熱いベテランの岩田寛(40歳、177㎝、74㎏)は最終日イーブン、トータル-1と伸ばせず、5位下がって68位となった。
そして、世界ランキング151位でベテランの池田勇太(35歳、177㎝、85㎏)は最終日+7、トータル+14と大きく落とし、最下位の単独76位のままであった。
それから、これは別のツアーであるが、南アフリカで開催されていた欧州男子ツアー(DPワールドツアー)の新シーズンの開幕戦、「ヨハネスブルグオープン」が悪天候の影響もあって初日、第2日目と日没サスペンデッドとなり、コロナ禍もあって3日間競技に短縮されていた。
そして第3日目も日没サスペンデッドとなり、今日第3ラウンドの残りが行われるのかと期待していたら、それも中止となってしまった。
残念!?
と言うのは、この大会には世界ランキング160位で旅人ゴルファーの川村昌弘が出て、苦手だけで片思いをしている難コースで第1ラウンド-3と伸ばして11位タイと好発進し、第2ラウンドはトータル-3のまま伸ばせず、12位タイに下がっていたが、折角第3ラウンドで少し伸ばし始めていただけに、ちょっと惜しまれるのである。
それでもまあ、12位タイに入ったから、幸先が好いとも言える!?
第2戦は欧州男子ツアーとしては中止となり、第3戦も中止となった。
そんなわけで今後が見えなくなったが、ともかく川村昌弘の今後の活躍には期待したい。
川村や苦手コースも克服し
じわじわ強さ増しているかも
なお、最終的な成績は昨日簡単に書き留めておいた第2ラウンドの成績となり、第2ラウンドの終了時点で57位タイまでに入った70名の選手に賞金が振り分けられた。
川村昌弘も無事12114ユーロ獲得し、これは約155万円となる。