木曜日8時30分から宮崎県にある「宮崎カントリークラブ(6543ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの最終試合にして選ばれし者によるメジャー大会、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が4日間の日程で開催され、その最終日が感動的に終わった。
賞金総額は1億2千万円、優勝賞金は3000万円で、選ばれし40名の精鋭による大会となっている。
ライブ放送はCS放送の日テレジータス、地上波の日本テレビ系列によってたっぷり、最後まで視ることが出来、その他にも有料のインターネット放送がGOLFTV、dTVで行われていたはずである。
流石最終試合、しかもメジャー大会ではないか!?
初日から今日の午後まで十分に楽しませて貰った。
国内の女子のツアーは最終に
メジャーでもあり熱きバトルに
ところで、2年に亘った国内女子ツアーの今シーズンも遂にこの試合で終わったが、参考までに、この試合が始まる前の時点での賞金ランキングの気に留まったところ挙げておく。
順位 名前 賞金総額(円) 勝数
1 稲見萌寧 253,512,049 9
2 古江彩佳 236,543,575 6
3 小祝さくら 182,423,583 5
4 西郷真央 174,137,891 0
5 西村優菜 173,577,855 4
6 勝みなみ 127,194,540 2
7 原英莉花 124,795,582 3
11 大里桃子 104,460,686 1
12 山下美夢有 103,891,214 1
14 高橋彩華 102,248,310 0
15 笹生優花 99,985,742 2
18 渋野日向子 79,004,375 2
21 吉田優利 74,327,983 2
なお今年、笹生優花の場合は米国女子ツアーで賞金ランキング6位に付けて、ここまでの賞金総額は約1億7000万円を超えており、古江彩佳の場合は米国女子ツアーで賞金総額約3400万円、渋野日向子の場合は米国女子ツアーで賞金総額約1100万円稼いでいる。
国内女子ツアーのように昨年と合わせると、笹生優花の場合約1億8500万円、古江彩佳の場合は変わらず約3400万円、渋野日向子の場合は大分増えて約4600万円となる。
従って、たとえば笹生優花の獲得賞金総額は日米合わせると約2億8500万円となり、稲見萌寧のそれを3000万円ほど超えている。
なんて、昨シーズン、したがって一昨年は全英女子チャンピオンの渋野日向子と賞金女王の鈴木愛の場合でも同じような比較をされがちであったが、元々そんな賞金ランキングはないのであるから、言っても仕方が無く、まあ自己満足の世界ではある。
それはまあともかく、今日は昨日の天気予報でも言っていたように、晴れてはいたが、強くて冷たい風の吹く、ゴルフをするにはちょっと厳しい環境になったようである。
そんな中、最後の最後まで賞金女王レース、優勝の行方がはっきりとはせず、その分楽しませてくれた。
国内の女子のツアーももう終わり
気付けば既に北風が吹き
さて、単独首位を維持して初優勝を遂げたのは世界ランキング152位で実力派中堅選手のひとり、三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)で、最終日4バーディー、2ボギーの-2、トータル-11と伸ばした。
最終日も全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-9から出て、前半では1バーディーの-1、トータル-10と少し伸ばして他を寄せ付けず、後半に入っても3バーディー、2ボギーの-1、トータル-11と少し伸ばして危なげなく勝っている。
大分前から春先にはプロ野球選手と一緒にトレーニングしていることが紹介され、注目していても中々優勝までは辿り着かなかったが、漸く念願が叶ったようである。
これからの活躍にも期待したい。
三ヶ島やきっちり伸ばし首位を維持
三ヶ島や首位を維持して勝って魅せ
三ヶ島や初優勝し強さ魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング68位で黄金世代をリードするひとり、休まないことから鉄人と呼ばれることもある小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)で、最終日4バーディー、2ボギーの-2、トータル-7と伸ばして1位上げて来た。
最終日はトータル-5から出て、前半では1バーディーの-1、トータル-6と少し伸ばし、後半に入っても3バーディー、2ボギーの-1、トータル-7と伸ばして、遂にここまで上げて来た。
昨日も書いたように、最終試合となっても初日からじわじわと上げて来る粘り強さ、これが彼女の強さなんだろうなあ。
小祝や最後も上げて強さ魅せ
小祝や二位まで上げて強さ魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング52位で、元世界ランキング1位、米国と韓国で賞金女王になった実力派ベテラン外国人選手をリードするレジェンドの申ジエ(韓国、155㎝、63㎏)、世界ランキング14位でプラチナ世代をリードし、米国女子ツアーのメジャー大会でも強いところを見せた古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)で、トータル-6となった。
申ジエは最終日5バーディー、2ボギーの-3と伸ばして7位上げて来た。
最終日はトータル-3から出て、前半では2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-3と維持し、後半に入ると3バーディーの-3、トータル-6と確り伸ばしてここまで上げて来たのは流石ではないか!?
申ジエや最後も上げて強さ魅せ
申ジエや三位に入り強さ魅せ
古江彩佳は最終日3バーディー、3ボギーのイーブンと伸ばせず、1位下がった。
最終日はトータル-6から出て、前半では2バーディー、1ボギーの-1、トータル-7と少し伸ばし、賞金女王への望みを後半へと繋いだ。
しかし、後半に入って1バーディー、2ボギーの+1、トータル-6と少し落とし、遂に望みは潰えた。
でもまあ、最後の最後まで試合を面白くしてくれたのは事実で、この粘りで米国女子ツアーへのチャレンジも上手く行くことを期待したい。
古江彩佳スコア伸ばせず一位下げ
古江彩佳三位に入り強さ魅せ
古江彩佳米国ツアーチャレンジし
上手く行くこと期待するかも
単独5位に入ったのは世界ランキング81位で黄金世代の無冠の実力者、初優勝が待たれる高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)で、最終日4バーディー、6ボギーの+2、トータル-3と落として2位下がった。
最終日はトータル-5から出て、前半では2バーディー、3ボギーの+1、トータル-4と少し落とし、後半に入っても2バーディー、3ボギーの+1、トータル-3と落としている。
それでも最終的には5位に入っているから、やっぱり初優勝を期待したくなる強さを持った選手ではないか!?
高橋や五位に入って強さ魅せ
高橋や五位に入って期待させ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング69位で実力派外国人中堅選手のひとり、優しい笑顔と振る舞いで人気のペ・ソンウ(韓国、27歳、166㎝、59㎏)は最終日イーブン、トータル-2と維持し、6位上げて6位タイに入った。
ペソンウや風にも負けずスコア維持
気付けば六位強さ魅すかも
ペソンウや六位に入り強さ魅せ
世界ランキング40位で新世紀世代をリードするひとり、初優勝が待たれる西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)は最終日+3、トータル-2と落とし、3位下がって6位タイとなった。
強風、芝質、コース設定等難しさもあったのか、何時ものように最後まで上げて行くわけには行かなかったが、考えてみればまだ新人、今後の活躍が大いに期待したくなる活躍であった。
そして、世界ランキング16位で狭間世代を独走し、東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)、世界ランキング42位でプラチナ世代をリードするひとり、明るい笑顔とメンタルの強さが魅力の西村優菜(21歳、150㎝、50㎏)は最終日+1、トータルイーブンと少し落としながらも、6位上げて9位タイに入った。
稲見萌寧は今週も腰痛に耐えながらのプレイで、ぼちぼちとした発進ではあったが、その後じわじわにせよ、最終日までこうして上げて来るのは流石ではないか!?
最後は少し待つことになったが、無事賞金女王にも輝いている。
稲見萌寧最後まで上げ強さ魅せ
稲見萌寧じわじわ上げて最後には
賞金王に輝くのかも
気付けば西村優菜も、一旦下がりながらも最後には10位に入って来る強さを魅せている。
西村優菜最後は上げて強さ魅せ
西村優菜九位に入り強さ魅せ
世界ランキング151位の比嘉真美子(28歳、161㎝、58㎏)は最終日+4、トータルイーブンと落とし、2位下がって9位タイとなった。
世界ランキング165位で実力派ベテラン選手のひとり、飛ばし屋の穴井詩(34歳、165㎝、58㎏)は最終日+5、トータルイーブンと大きく落とし、6位下がって9位タイとなった。
世界ランキング86位でプラチナ世代をリードするひとり、お洒落やメイクに詳しいことからコスメ番長と呼ばれることもある吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)は最終日イーブン、トータル+1と維持し、8位上げて単独14位に入った。
吉田優利風にも負けず上げて魅せ
吉田優利最後も上げて強さ魅せ
世界ランキング73位で黄金世代をリードするひとり、筋力アップに成功して飛ばし屋に変身した勝みなみ(23歳、157㎝)は最終日イーブン、トータル+2と維持し、10位上げて15位タイに入った。
勝みなみ風にも負けず上げて魅せ
勝みなみ最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング70位で実力派ベテラン選手をリードする上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)は最終日+4、トータル+2と落とし、3位下がって15位タイとなった。
世界ランキング115位で実力派アスリート系中堅選手のひとり、岡山絵里(25歳、161㎝、64㎏)は最終日+5、トータル+2と大きく落とし、5位下がって15位タイとなった。
世界ランキング95位で黄金世代をリードするひとり、国内のメジャー大会に強い原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)は最終日+6、トータル+2と大きく落とし、8位下がって15位タイとなった。
世界ランキング97位で実力派中堅外国人選手のひとり、イ・ミニョン(韓国、29歳、168㎝、73㎏)は最終日-2、トータル+4と伸ばし、10位上げて23位タイに入った。
イミニョンや最後は伸ばし上げて魅せ
イミニョンや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング100位で黄金世代をリードするひとり、イップスを克服し、復調した大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)最終日イーブン、トータル+4と維持し、6位上げて23位タイに入った。
大里や風にも負けず上げて魅せ
大里や最後も上げて強さ魅せ
世界ランキング61位で新世紀世代をリードするひとりの山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)は最終日+4、トータル+4と落とし、4位下がって23位タイとなった。
この選手も確りしたゴルフで強さを魅せて楽しませてくれたが、考えてみれば西郷真央と同じ世代の新人である。
経験を積んで行く今後の活躍に大いに期待したい。
そう言えば、戦いの場は違って来たが、同じようなシーズン終盤のちょっとしたもどかしさ、今後への課題、期待を感じさせたのが笹生優花であった。
新世紀世代も大いに楽しみな世代と言うことであろう。
世界ランキング124位で黄金世代の心身共に成長株の植竹希望(23歳、172㎝、59㎏)は最終日+3、トータル+6と落としながらも28位タイを維持した。
植竹や風にも負けず順位維持
植竹や順位維持して意地を見せ
世界ランキング120位で疑問が生じれば誰にでも謙虚に質問する実力派ベテラン選手のひとり、菊地絵理香(33歳、157㎝、52㎏)は最終日+3、トータル+12と落とし、1位下がって単独36位となった。
世界ランキング63位で昨シーズンの賞金女王、パット巧者の鈴木愛(27歳、155㎝)は最終日+7、トータル+13と大きく落とし、4位下がって37位タイとなった。
そして、世界ランキング111位で出産を経験して復帰し、既に復帰後の初優勝もしている実力派ベテラン選手のひとり、若林舞衣子(33歳、165㎝、60㎏)は最終日+4、トータル+14と落とし、3位下がって単独39位となった。