4月6日(木)の夜から時差-13時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-14時間)の米国・ジョージア州にある「オーガスタ・ナショナルGC(7545ヤード、パー72)」において米国男子ツアーとDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)が共催するメジャー大会、「マスターズ」が4日間の日程で開催され、その第3日目が終わっている。
ただ、第2日目が嵐の所為でサスペンデッドとなって予定されていた第2ラウンド、すなわち予選ラウンドの最終ラウンドが持ち越しとなり、第3日目はその分を消化し、更に第3ラウンド、すなわち決勝ラウンドの第1ラウンドを進行したが、この日も大雨の所為でサスペンデッドとなった。
結局終えられたのは第2ラウンドだけなので、ここでは第2ラウンドの様子に付いて触れておく。
公式サイトによると賞金総額は1500万ドルとなっており、1ドルを約132円とすれば、約19億8000万円となる。
優勝賞金に付いては昨年が270万ドルで、約3億5600万円であった。
日本人選手としては世界ランキング21位で自他共に認める日本のエース、マスターズチャンピオンの松山英樹(31歳、180㎝、90㎏)、世界ランキング82位で東北福祉大学の後輩、昨年国内男子ツアーの賞金王に輝いた比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)が出場している。
松山英樹に付いては首痛と付き合いながらのプレイではあるが、先週も何とか上位に入っていたし、今のところ気にならないようなので、最後まで応援したい。
松山や首の痛みと付き合って
其れでも上位期待するかも
比嘉一貴に付いては人一倍小柄ではあるが、確り鍛え、積極的に海外のツアーに参戦しているので、やはり注目し、応援したい選手である。
なおライブ中継に付いて、テレビではBS-TBS、地上波のTBS系列と繋いで放送される予定で、インターネットの動画配信サイト、U-NEXTでは4日間に亘ってたっぷりと予定されている。
さて、単独で首位を維持しているのは世界ランキング118位で高額賞金ツアーのリブ・ゴルフに主戦場を移しているブルックス・ケプカ(米国、32歳、183㎝、93㎏)で、第2ラウンド1イーグル、3バーディーの-5、トータル-12と大きく伸ばしている。
第2ラウンドも全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-7からスタートして、前半では1イーグル、1バーディーの-3、トータル-10と伸ばし、後半に入ってからも2バーディーの-2、トータル-12と順調に伸ばした。
悪天候でスコアを崩す選手も多い中、何も無いかのようにボギーを打たずに伸ばして行くのは流石メジャーハンターではないか!?
ブルックス大きく伸ばし首位を維持
首位を維持力を魅せたケプカかな
ブルックスボギー打たずに首位を維持
単独2位に付けているのは世界ランキング3位でDPワールドツアーでも存在感を示しているジョン・ラーム(スペイン、28歳、188㎝、100㎏)で第2ラウンド5バーディー、2ボギーの-3、トータル-10と伸ばしながらも1位下がっている。
第2ラウンドはトータル-7からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-9と伸ばし、後半に入っても3バーディー、2ボギーの-1、トータル-10と少し伸ばした。
ジョンラーム伸ばしながらも一位下げ
ジョンラーム伸ばし足りずに一位下げ
ジョンラーム二位で通過し強さ魅せ
単独3位に付けているのは世界ランキング1313位でアマチュアのサム・ベネット(米国、23歳、178㎝)で、第2ラウンド5バーディー、1ボギーの-4、トータル-8と伸ばして3位上げて来た。
第2ラウンドはトータル-4からスタートして、前半では3バーディー、1ボギーの-2、トータル-6と伸ばし、後半に入ってからも2バーディーの-2、トータル-8と順調に伸ばしている。
サムベネット確り伸ばし上げて魅せ
サムベネット三位まで上げ力魅せ
サムベネット三位で通過期待させ
4位タイに付けているのは世界ランキング12位で日系米国人ノコリン・モリカワ(米国、26歳、175㎝、73㎏)、世界ランキング9位のビクトル・ホブラン(ノルウェー、25歳、178㎝、75㎏)で、トータル-6まで伸ばしている。
コリン・モリカワは第2ラウンド4バーディー、1ボギーの-3と伸ばして9位上げて来た。
第2ラウンドはトータル-3からスタートして、前半では3バーディー、1ボギーの-2、トータル-5と伸ばし、後半に入ってからも1バーディーの-1、トータル-6と少し伸ばしている。
モリカワや確り伸ばし上げて魅せ
モリカワや四位まで上げ強さ魅せ
モリカワや四位で通過期待させ
ビクトル・ホブランは第2ラウンド1バーディー、2ボギーの+1と少し落として3位下がっている。
第2ラウンドはトータル-7からスタートして、前半では1ボギーの+1、トータル-6と少し落としたが、後半に入ってからは1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-6と維持した。
ホブランや少し落として首位を落ち
其れでも三位止まるのかも
ホブランや三位で通過強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング16位のジョーダン・スピース(米国、185㎝、79㎏)は第2ラウンド-2、トータル-5と伸ばし、7位上げて6位タイに付けて来た。
スピースやじわりと伸ばし上げて魅せ
スピースや六位まで上げ強さ魅せ
スピースや六位で通過期待させ
世界ランキング11位のサム・バーンズ(米国、26歳、185㎝、83㎏)は第2ラウンド-1、トータル-5と少し伸ばして6位タイを維持している。
サムバーンズ少し伸ばして六位維持
サムバーンズ六位維持して強さ魅せ
サムバーンズ六位で通過期待させ
世界ランキング14位のキャメロン・ヤング(米国、35歳、180㎝、84㎏)、世界ランキング35位のジェイソン・デイ(オーストラリア、35歳、183㎝、88㎏)は共に第2ラウンドイーブン、トータル-5と伸ばせず、2位下がって6位タイとなった。
そして、松山英樹は第2ラウンド4バーディー、2ボギーの-2、トータル-3と伸ばし、10位上げて16位タイに付けて来た。
第2ラウンドの様子に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-1からスタートして、前半では第2ホールでバーディーを決め、続く5ホールをパーで凌いだ後、第8ホールでもバーディーを決めたので、結局2打伸ばし、トータル-3として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは、第11ホールでボギーを叩いたが、1つ空いて第13ホールでバーディーを決めて取り返し、続く2ホールをパーで凌いだ後、第16ホールでもバーディーを決め、1つ空いて第18ホールでボギーを叩いたので、結局後半ではイーブンで、トータル-3のまま決勝ラウンドへと駒を進めた。
松山や前半伸ばし上げて魅せ
松山や後半守り上げて魅せ
松山や上位で通過強さ魅せ
世界ランキング4位のパトリック・カントレー(米国、31歳、183㎝、86㎏)は第2ラウンド-1、トータル-2と少し伸ばし、6位上げて20位タイに付けて来た。
カントレー少し伸ばして上げて魅せ
カントレー上位まで上げ強さ魅せ
カントレー上位で通過期待させ
世界ランキング6位でリブ・ゴルフに主戦場を移しているキャメロン・スミス(オーストラリア、29歳、180㎝、78㎏)、世界ランキング15位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド、28歳、178㎝、70㎏)、世界ランキング19位のトム・キム(本名トム・ジュヒョン、韓国、20歳、183㎝)は3人共第2ラウンドイーブン、トータル-2と伸ばせず、3位下がって20位タイとなっている。
世界ランキング7位で東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国、29歳、178㎝、79㎏)は第2ラウンド+2、トータル-2と落とし、14位下がって20位タイとなっている。
世界ランキング13位で飛ばし屋のトニー・フィナウ(米国、33歳、193㎝、91㎏)は第2ラウンド+2、トータル-1と落とし、15位下がって28位タイとなっている。
世界ランキング1位のスコッティー・シェフラー(米国、26歳、191㎝、91㎏)は第2ラウンド+3、トータル-1と落とし、22位も下がって28位タイとなっている。
世界ランキング5位のマックス・ホーマ(米国、32歳、185㎝、82㎏)、世界ランキング17位のティレル・ハットン(イングランド、31歳、175㎝、73㎏)は共に第2ラウンド+1、トータルイーブンと少し落とし、10位下がって36位タイとなっている。
そして世界ランキング18位のイム・ソンジェ(韓国、25歳、183㎝、91㎏)は第2ラウンド+4、トータル+3と落とし、23位も下がって49位タイとなり、ぎりぎりで予選を通過している。
以上で49位タイまでに入っていた54名の選手が後半2ラウンドに亘って予定されている決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
それから、世界ランキング10位でかつては松山英樹の天敵のように言われていたジャスティン・トーマス(米国、29歳、178㎝、73㎏)はトータル+4で55位タイ、世界ランキング2位のロリー・マキロイ(北アイルランド、33歳、178㎝、73㎏)はトータル+5で60位タイ、比嘉一貴はトータル+6で65位タイ、世界ランキング20位で日系米国人のカート・キタヤマ(米国、30歳、170㎝、77㎏)はトータル+8で75位タイとなり、残念ながらCUTの憂き目に遭っている。
比嘉一貴は過酷な環境、厳しい設定、人数制限、厚いフィールド等に阻まれ、決勝ラウンドには行き付けなかったが、この状況を何度も打破して来たのが目標としている先輩の松山英樹である。
これからもめげずに、前を向いて進もうとする限り応援したい。