9月5日(木)の6時50分頃から沖縄県にある「かねひで喜瀬カントリークラブ(6670ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの公式競技(メジャー大会)、「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」が4日間の日程で開催され、その第2日目、すなわち予選ラウンド最終日が終わっている。
公式サイトによると賞金総額は2億円、優勝賞金は3600万円で、前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来る予定となっている。
今週はメジャー大会だけあって、何時ものメンバーに加えて、米国女子ツアーを主戦場としている世界ランキング8位でプラチナ世代を代表し、念願のメジャーチャンピオンとなった古江彩佳(24歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング92位で黄金世代をリードするひとり、飛ばし屋の勝みなみ(26歳、157㎝)、世界ランキング140位でプラチナ世代をリードするひとり、コスメに強いことからコスメ番長と呼ばれている吉田優利(24歳、158㎝、58㎏)も出場している。
またアジア枠として米国女子ツアーを主戦場としている世界ランキング47位のシャネッティ・ワナセン(タイ、20歳、157㎝)、世界ランキング111位で飛ばし屋のビアンカ・パクダンガナン(フィリピン、26歳、162㎝)、世界ランキング113位のジャスミン・スワナンプラ(タイ、31歳、165㎝)も出場している。
そして世界ランキング217位でこのツアーのメジャー大会においてアマチュア優勝して97期生となったイ・ヒョソン(韓国、15歳、164㎝、64㎏)も出場しているので、ちょっと楽しみではないか!?
米国女子ツアー、およびそのメジャー大会、パリ五輪等における奮闘振りを見ても、このところ日本人女子選手のレベルが相当上がっており、国内女子ツアーにおける競り合いも普段から激しくなり、面白くなっているので、今週は更に面白くなりそうで、大いに期待したい。
なおライブ中継に付いては全国的に視られるテレビではCS放送のスカイAによって4日間に亘って予定されているが、残念ながら土日が午前中だけのようである。
インターネットの動画配信サイトDAZAN、U-NEXTにおいては何時も通り4日間に亘り予定されている。
国内の女子のツアーは彼方此方の
選手出場期待膨らみ
さて、単独首位を維持しているのは世界ランキング36位でダイヤモンド世代をリードして今季このツアーにおいて念願の初優勝を果たし、その後通算5勝目まで積み上げた飛ばし屋の竹田麗央(リオ、21歳、166㎝、66㎏)で、2日目5バーディーの-5、トータル-13と大きく伸ばしている。
2日目はアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-8からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-10と伸ばし、後半に入ってからも3バーディーの-3、トータル-13と順調に伸ばした。
竹田麗央大きく伸ばし首位を維持
竹田麗央首位を維持して強さ魅せ
竹田麗央後半加速強さ魅せ
竹田麗央首位を維持して期待させ
単独2位に付けているのは世界ランキング35位でこのツアーの下部に当たるステップアップツアーにおいて1勝し、このツアーにおいて通算5勝して、海外ツアーにも積極的に参戦して活躍している岩井明愛(アキエ、22歳、161㎝、59㎏、岩井ツインズの姉)で、2日目5バーディー、1ボギーの-4、トータル-10と伸ばして1位上げて来た。
2日目はインスタート(第10ホールから)で、トータル-6からスタートして、前半では3バーディー、1ボギーの-2、トータル-8と伸ばし、後半に入ってからも2バーディーの-2、トータル-10と順調に伸ばしている。
岩井明愛確り伸ばし上げて魅せ
岩井明愛二位まで上げて強さ魅せ
岩井明愛二位で通過し強さ魅せ
単独3位に付けているのは世界ランキング20位で新世紀世代の国内組を代表し、このツアーにおいて通算11勝して、一昨年昨年と年間女王に輝いた山下美夢有(23歳、150㎝、52㎏)で、2日目8バーディー、1ボギーの-7、トータル-9と爆発的に伸ばして20位も上げて来た。
2日目はインスタートで、トータル-2からスタートして、前半ではいきなり6バーディー、1ボギーの-5、トータル-7と大きく伸ばし、後半に入ってからも、2バーディーの-2、トータル-10と伸ばしている。
山下や爆発力で上げて魅せ
山下や大きく上げて強さ魅せ
山下や三位まで上げ強さ魅せ
単独4位に付けているのは世界ランキング382位で初優勝が待たれる大出瑞月(26歳、151㎝、48㎏)で、2日目2バーディーの-2、トータル-8と伸ばしながらも1位下がっている。
2日目はアウトスタートで、トータル-6からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-8と伸ばしたが、後半に入ってからは全てパーで凌いだので、トータル-8のまま伸ばせなかった。
大出や伸ばしながらも一位下げ
大出や伸ばし足りずに一位下げ
大出や四位で通過力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング123位で実力派外国人選手をリードするひとり、このツアーにおいて通算2勝しているペ・ソンウ(韓国、30歳、166㎝、59㎏)は2日目イーブン、トータル-7と伸ばせず、3位下がって5位タイとなっている。
世界ランキング61位でステップアップツアーにおいて通算2勝し、このツアーにおいて通算6勝して、海外ツアーにも積極的に参戦している岩井千怜(チサト、22歳、162㎝、48㎏、岩井ツインズの妹)は2日目-3、トータル-6と伸ばし、4位上げて9位タイに付けて来た。
岩井千怜確り伸ばし上げて魅せ
岩井千怜九位まで上げ強さ魅せ
岩井千怜九位で通過期待させ
世界ランキング76位で今年このツアーにおいて念願の初優勝を果たし、その後2勝目まで積み上げている大学生プロの桑木志帆(21歳、163㎝)は2日目-2、トータル-6と伸ばしながらも、3位下がって9位タイとなっている。
世界ランキング94位でダイヤモンド世代をリードする1人、ステップアップツアーにおいて年間5勝(通算でも)して2022年の年間女王に輝き、このツアーにおいて通算4勝している飛ばし屋の櫻井心那(ココナ、166㎝、62㎏)、世界ランキング95位でステップアップツアーにおいて通算1勝している佐久間朱莉(21歳、155㎝)は共に2日目-3、トータル-5と伸ばし、11位上げて12位タイに付けて来た。
櫻井や確り伸ばし上げて魅せ
櫻井や確り上げて強さ魅せ
櫻井や上位で通過強さ魅せ
佐久間朱莉確り伸ばし上げて魅せ
佐久間朱莉確り上げて強さ魅せ
佐久間朱莉上位で通過強さ魅せ
勝みなみは2日目-2、トータル-4と伸ばし、6位上げて17位タイに付けて来た。
勝みなみじわりと伸ばし上げて魅せ
勝みなみ上位まで上げ強さ魅せ
勝みなみ上位で通過強さ魅せ
世界ランキング48位で黄金世代をリードするひとり、このツアーにおいて通算11勝して殆んど休まないことから鉄人と呼ばれて来た小祝さくら(26歳、158㎝、58㎏)は2日目-1、トータル-4と少し伸ばしながらも、4位下がって17位タイとなっている。
古江彩佳は2日目+1、トータル-4と少し落とし12位下がって17位タイとなっている。
世界ランキング109位でステップアップツアーにおいて通算1勝、国内女子ツアーにおいて通算1勝して、はんなり系で人気のある蛭田みな美(27歳、164㎝、57㎏)は2日目-3、トータル-3と伸ばし、42位も上げて29位タイに付けて来た。
蛭田みな美確り伸ばし上げて魅せ
蛭田みな美大きく上げて力魅せ
蛭田みな美中位で通過意地を魅せ
吉田優利は2日目-1、トータル-3と少し伸ばしながらも、6位下がって23位タイとなっている。
ジャスミン・スワナンプラは2日目-2、トータル-2と伸ばし31位も上げて40位タイに付けて来た。
スワナンプラじわりと伸ばし上げて魅せ
スワナンプラ大きく上げて力魅せ
スワナンプラ中位で通過意地を魅せ
世界ランキング87位で黄金世代をリードするひとり、ステップアップツアーにおいて通算1勝、このツアーにおいて通算7勝している河本結(26歳、163㎝、58㎏)は2日目-1、トータル-2と少し伸ばし、8位上げて40位タイに付けて来た。
河本結少し伸ばして上げて魅せ
河本結中位で通過意地を魅せ
世界ランキング103位で黄金世代をリードする1人、ステップアップツアーにおいて通算2勝しこのツアーにおいて通算5勝しているモデル系飛ばし屋の原英莉花(25歳、173㎝、58㎏)は2日目+1、トータル-2と少し落とし、27位も下がって40位タイとなっている。
そしてシャネッティ・ワナセン、イ・ヒョンソは共に2日目+3、トータル-1と落とし、51位も下がって57位タイとなり、ぎりぎりで予選を通過している。
なお全体では、前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に57位タイまでに入っていた69名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
それから世界ランキング115位でこのツアーにおいて通算5勝し、広い交友関係を持つ青木瀬令奈(31歳、153㎝、50㎏)、世界ランキング118位でダイヤモンド世代をリードするひとり、この通算2勝している飛ばし屋の神谷そら(21歳、167㎝、60㎏)は共にトータルイーブンで70位タイ、世界ランキング81位でダイヤモンド世代をリードするひとり、ステップアップツアーにおいて通算1勝、このツアーにおいて通算5勝している川﨑春花(21歳、158㎝、51㎏)はトータル+1で77位タイ、世界ランキング24位で実力派外国人選手を代表してこのツアーにおいて通算28勝し、元世界ランキング1位で米国と韓国において賞金女王に輝いた申ジエ(韓国、36歳、155㎝、63㎏)、世界ランキング128位でダイヤモンド世代をリードするひとり、このツアーにおいて通算1勝している尾関彩美悠(アミユ、21歳、158㎝、52㎏)は共にトータル+2で87位タイ、ビアンカ・パクダンガナン、世界ランキング127位で実力派外国人選手をリードするひとり、このツアーにおいて通算2勝している森田遥(ハルカ、中国、28歳、164㎝)は共にトータル+3で103位タイ、世界ランキング126位で狭間世代を代表し、このツアーにおいて通算13勝している東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(モネ、25歳、166㎝、58㎏)はトータル+5で112位タイとなって、残念ながらCUTの憂き目に遭っている。
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予選落ちした選手にもそれぞれ物語があり、今週は神谷そら、稲見萌寧が気になった。
先ずは神谷そらであるが、前年覇者の意地もあったのか、利き腕の左腕を痛め、氷嚢で冷しながら、痛みに耐えながらのプレーであった。
後半に入り、ティーショットを放って直ぐにしゃがみ込むような場面もあったが、それでも移動中には笑顔を浮かべ、最後までやり切った。
それに、ずるずる落ちて行かずに耐えて、取り返した時もあるから、凄い!?
神谷そら痛みに耐えて凌ぎ切り
一歩届かず次回に期待
稲見萌寧は大きな壁にぶつかり、スイングに疑問を感じて改造中で、やっと出て来られたと言う感じか!?
ともかく以前よりも心身共に萎んで元気のない印象であったが、本人的には見えて来たものもあるのかも知れない。
静かに見守りたい。
稲見萌寧迷いの海で藻掻きつつ
漸く指標見えて来たかも
それにしてもゴルフとは難しい競技のようである。
人生によく例えられるが、まさにそんな感じで、憎らしいほど順風満帆に見えた選手がある時から急激に迷いの海の中で藻掻き、溺れそうになり、中々浮上できないことが結構観られる。
はっきりイップスと口にする選手も散見される。
まあそう言うのを聞けた頃には殆んど回復しているのが普通のようだけどね。
ゴルフでは好調ばかり続かずに
人の生き様似ているのかも
人生は短距離よりも長距離と
思えば少し楽になるかも