国内では多少寒さが和らいだかと思えば、また寒い日が続き、ゴルフツアーどころではないのであろうが、世界は広い。
北半球でも我が国と季節が同じであっても、十分に暖かいところがある。
それに南半球では季節が逆になっているから、今は夏である。
そんなわけでぼちぼち動き出しているところもあり、先週気に止まったプロツアーとしては米国男子ツアー、DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)があった。
先ずは1月13日(金)の2時10分頃から時差-19時間の米国・ハワイ州にある「ワイアラエCC(7044ヤード、パー70」において米国男子ツアー、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」が4日間の日程で開催された。
見事逆転優勝したのは世界ランキング84位(先週時点。以下、特に断らない限り同様)のキム・シウ(韓国、27歳、180㎝、83㎏)で、トータル-18まで伸ばした。
なおこれが米国男子ツアーで4勝目となり、この試合の結果、世界ランキングは41
位まで上がっている。
キムシウや逆転勝ちで強さ魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング203位のヘイデン・バックリー(米国、26歳、180㎝、81㎏)で、トータル-17まで伸ばした。
なおこの試合の結果、世界ランキングは100位まで上がっている。
単独3位に入ったのは世界ランキング90位のクリス・カーク(米国、37歳、191㎝、79㎏)で、トータル-15まで伸ばしている。
なおこの試合の結果、世界ランキングは62位まで上がっている。
4位タイに入ったのは世界ランキング76位のアンドリュー・パットナム(米国、33歳、185㎝、77㎏)、世界ランキング137位のベン・テイラー(イングランド、30歳、180㎝、90㎏)、世界ランキング208位のデビッド・リプスキ(米国、34歳、180㎝、75㎏)で、トータル-14まで伸ばした。
なおこの試合の結果、世界ランキングはアンドリュー・パットナムが60位、ベン・テイラーが112位、デビッド・リプスキが148位まで上がっている。
日本人選手としては世界ランキング21位で自他共にエースと認める松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)はトータル-7まで伸ばして48位タイに入った。
後半には首や背中の痛みが出て来たようであるが、これで何とか2試合に亘って完走出来たので、この後も好転して行くことを期待したい。
なおこの試合の結果、世界ランキングは21位を維持している。
松山や首背中痛抱えつつ
完走続け流石なのかも
世界ランキング312位で元アマチュア世界1位の中島啓太(日体大4年、22歳、177㎝、75㎏)はトータル-6まで伸ばして54位タイに入った。
なおこの試合の結果、世界ランキングは300位まで上がっている。
世界ランキング298位で元世界ランキング1位の蝉川泰果(東北福祉大4年、22歳、175㎝、77㎏)はトータル-3まで伸ばして67位タイに入った。
なおこの試合の結果、世界ランキング288位まで上がっている。
世界ランキング67位で今年からDPワールドツアーに本格参戦する予定の比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)はトータル-2まで伸ばして単独72位タイに入った。
なおこの試合の結果、世界ランキングは70位まで下がっている。
また、1月13日(金)の午後から時差-5時間のアラブ首長国連邦にある「アブダビGC(7642ヤード、パー72)」において、DPワールドツアーの新規大会、団体戦の「ヒーロー・カップ」が3日間の日程で開催された。
欧州大陸の選手10名とイングランド&アイルランドの選手10名によるチーム戦となり、欧州大陸が勝っている。
それから世界ランキングには関係しないが、1月10日(水)の朝から時差+2時間(サマータイム中。それ以外では+1時間)のオーストラリア・ニューサウスウェールズ州にある「ニューサウスウェールズGC(6183ヤード、パー74)」において「オーストラリア女子アマチュア選手権」が4日間の日程で開催された。
激しい追い上げを交わして単独首位を維持し、見事優勝したのは橋本美月(東北福祉大2年、20歳、158㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
橋本や追い上げ交わし勝って魅せ
2位タイに入ったのは世界ランキング380位でスーパーアマチュアの馬場咲希(代々木高2年、17歳、175㎝)、世界ランキング597位のジャスティス・ボジオ(オーストラリア)で、トータル-10と伸ばした。
馬場咲希は17ホールを終えた時点で並んでいたが、最後にボギーを叩いてしまい、2位となったそうである。
まだ身体作りの段階のようで、流石だし、魅せるプレイヤーではないか!?
馬場咲希や首位に迫って強さ魅せ
世界ランキング776位の荒木優奈(日章学園高2年、17歳、157㎝)、世界ランキング1170位の新地真美夏(座間市立相模中3年、15歳、160㎝)はともにトータル-8まで伸ばして4位タイに入った。
そして手塚彩馨(アヤカ、佐久長聖高2年、17歳、148㎝)はトータル+2まで落として単独22位となった。
また、同じ日程で同じ場所(ただし、6879ヤード、パー72の設定)において男子の「オーストラリア・アマチュア選手権」も開催された。
単独で首位を維持して見事優勝したのは世界ランキング1224位で日系のカズマ・コボリ(ニュージーランド、21歳、小堀桃花の弟)で、トータル-15まで伸ばした。
2位タイに入ったのは世界ランキング3064位(先週の最下位群)のアーロン・エドワーズ=ヒル(イングランド)、世界ランキング2242位の本大志(目黒日大高2年、17歳、175㎝)で、トータル-13まで伸ばした。
そして、世界ランキング3064位の松井琳空海(リウラ、四国学院大香川西高1年、16歳、170㎝)はトータル-3まで伸ばして18位タイに入った。
次に男子日本人選手の世界ランキングの変動に付いてであるが、トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
21位 ― 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)
70位 ↓ 3 比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)
110位 ↓ 1 星野陸也(26歳、186㎝、76㎏)
120位 ↓ 2 稲森佑貴(28歳、169㎝、68㎏)
121位 ↓ 5 桂川有人(24歳、167㎝、70㎏)
128位 ↓ 2 今平周吾(30歳、165㎝、67㎏)
132位 ↓ 1 堀川未来夢(30歳、176㎝、84㎏)
142位 ↓ 1 大槻智春(32歳、172㎝、94㎏)
148位 ↓ 8 大西魁斗(24歳、177㎝、70㎏)
161位 ↓ 8 金谷拓実(24歳、173㎝、75㎏)
171位 ↓ 1 木下稜介(31歳、174㎝、75㎏)
199位 ↓ 4 岩田寛(41歳、178㎝、74㎏)
203位 ↓ 1 久常涼(20歳、175㎝、75㎏)
207位 ↓ 1 池田勇太(37歳、177㎝、77㎏)
209位 ↓ 2 香妻陣一朗(28歳、165㎝、71㎏)
217位 ↓ 2 池村寛世(トモヨ、27歳、166㎝、72㎏)
220位 ↓ 2 谷原秀人(44歳、178㎝、80㎏)
222位 ↓ 1 岩﨑亜久竜(アグリ、25歳、181㎝、86㎏)
228位 ↓ 1 河本力(リキ、22歳、183㎝、86㎏)
242位 ー 片岡尚之(25歳、171㎝、67㎏)
この時期は世界ランキングの変動に関係した試合自体が少ないので、あまり大きな変化は見られなかったが、以下、1200位までの範囲で5位以上上がった選手を挙げておく。
スーパーアマチュアから大学生プロに転向した蝉川泰果(タイガ、東北福祉大4年、22歳、175㎝、77㎏)は10位上がって288位に、同じくスーパーアマチュアから大学生プロに転向した中島啓太(日体大4年、22歳、177㎝、75㎏)は12位上がって300位に、小木曽喬(タカシ、25歳、178㎝、72㎏)は5位上がって633位に、長野泰雅(19歳、170㎝、75㎏)は5位上がって730位に、織田信亮(ノブアキ、23歳、170㎝、80㎏)は8位上がって940位になっている。
また宇佐美祐樹(33歳、175㎝、75㎏)は5位上がって971位に、アマチュアの杉浦悠太(日大3年、170㎝、62㎏)は7位上がって971位に、小林正則(46歳、186㎝、82㎏)は5位上がって1099位に、尾崎慶輔(ケイスケ、32歳、173㎝、85㎏)は5位上がって1119位になっている。
次に女子世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
10位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
22位 ー 山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)
23位 ー 古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)
29位 ー 西郷真央(21歳、158㎝、57㎏)
33位 ↓ 1 笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)
34位 ー 稲見萌寧(23歳、166㎝、58kg)
39位 ー 川﨑春花(19歳、158㎝、51㎏、94期生)
40位 ↑ 2 渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)
43位 ー 西村優菜(22歳、150㎝弱 50㎏)
54位 ー 勝みなみ (24歳、157㎝)
65位 ー 吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)
70位 ↓ 1 小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)
71位 ー 上田桃子(36歳、161㎝、54㎏)
86位 ↓ 1 岩井千怜(チサト、20歳、162㎝、59㎏、93期生)
87位 ↑ 2 菅沼菜々(22歳、158㎝)
90位 ー 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
93位 ー 藤田さいき(37歳、168㎝、67㎏)
94位 ー 高橋彩華(24歳、162㎝、55㎏)
97位 ー 菊地絵理香(34歳、157㎝、52㎏)
102位 ↓ 1 尾関彩美悠(アミユ、19歳、158㎝、50㎏、94期生)
女子でもこの時期は世界ランキングの変動に関係した試合自体が少ないので、あまり大きな変化は見られなかったが、以下、700位までの範囲で5位以上上がった選手を挙げておく。
福田真未(30歳、168㎝、58㎏)は5位上がって196位に、大出瑞月(ミズキ、25歳、151㎝、48㎏)は6位上がって265位に、安田彩乃(27歳、162㎝、58㎏)は5位上がって489位に、藤田光里(28歳、165㎝、54㎏)は8位上がって555位に、村田理沙(27歳、161㎝、52㎏)は5位上がって560位になっている。
また、青山香織(37歳、154㎝、50㎏)は5位上がって570位に、井上りこ(29歳、164㎝、57㎏)は6位上がって633位に、松田鈴英(レイ、24歳、167㎝、54㎏)は5位上がって651位に、プラチナ世代で94期生の藤田かれん(22歳、163㎝)は7位上がって652位に、酒井千絵(45歳、160㎝、52㎏)は7位上がって687位になっている。
それから今週もまだそんなに多くの試合は開催されず、全体を見渡して気に止まったのは、男子では米国男子ツアー、およびDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)で、女子では米国女子ツアーであった。