国内では寒い日が続き、ゴルフツアーどころではないのかも知れないが、世界は広い。
北半球では我が国と季節が同じでも、十分に暖かいところがある。
それに南半球では季節が逆になっているから、今は夏である。
そんなわけでぼちぼち動き出しているところもあり、先週気に止まったツアーとしては男女1つずつあった。
男子では1月6日(金)の早朝から時差-19時間の米国ハワイ州にある「カパルア・リゾート・プランテーションコース(7530ヤード、パー72)」において米国男子ツアーの選ばれし者の大会、「セントリー・オブ・チャンピオンズ」が4日間の日程で開催された。
優勝したのは世界ランキング5位のジョン・ラーム(スペイン、28歳、188㎝、100㎏)で、トータル-27まで伸ばして逆転勝ちしている。
米国男子ツアーにおいてこれが今季初優勝で、通算では8勝目となった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは5位を維持している。
ジョンラーム最後爆発逆転し
今年も強さ魅せ付けたかも
単独2位に入ったのは世界ランキング11位で日系のコリン・モリカワ(米国、25歳、175㎝、73㎏)で、トータル-25まで伸ばしているが、第3日目で独走状態となり、完全優勝も期待されただけに、悔しい敗戦となった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは11位を維持している。
3位タイに入ったのは世界ランキング17位のマックス・ホーマ(米国、32歳、185㎝、82㎏)、世界ランキング36位のトム・ホウグ(米国、33歳、185㎝、79㎏)で、トータル-23まで伸ばしている。
なお、この試合の結果、世界ランキングはマックス・ホーマが16位まで上がり、トム・ホウグが30位まで上がっている。
5位タイに入ったのは世界ランキング15位で新鋭のトム・キム(本名トム・ジュヒョン、韓国、20歳、183㎝)、世界ランキング86位のJ.J.スパウン(米国、32歳、173㎝、84㎏)で、トータル-22まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングはトム・キムが14位まで上がり、J.J.スパウンが65位まで上がっている。
それから、松山英樹はトータル-16まで伸ばして21位タイとなった。
最終日の伸ばし合いには加われず、ちょっと悔しい結果となったのかも知れないが、昨年から悩まされて来た首痛が殆んど出ず、完走出来たことに希望を見出している。
なお、この試合の結果、世界ランキングは21位を維持している。
松山や首痛不安抱えつつ
完走出来てホッとしたかも
一方、女子の方では時差-1時間の台湾にある「ザ・オリエントG&CC(6280ヤード、パー72)」において台湾女子ツアー、「日立レディースクラシック」が3日間の日程で開催された。
この大会には日本人選手が13名も出ていたようである。
優勝したのは世界ランキング153位で昨シーズンのステップアップツアーにおいて新記録の5勝まで伸ばして見事賞金女王に輝いた94期生の櫻井心那(ココナ、18歳、166㎝、62㎏)であった。
初日は-2まで伸ばして3位タイの発進であったが、第2日目には強風の中、トータル-3まで伸ばして単独首位に躍り出て、最終日には-5、トータル-8と大きく伸ばしたのは流石ではないか!?
この選手、インドネシアで開催された海外ツアーでも4位タイに入っており、メンタルの強さにも感心させられ、期待が高まる。
なお、この試合の結果、世界ランキングは133位まで上がっている。
また、同じように最終日に-5、トータル-6と大きく伸ばして単独2位に入ったのが世界ランキング254位で国内女子ツアーの昨年度の最終プロテストに合格した95期生のウー・チャイエン(台湾、18歳、155㎝、52㎏)で、この試合の結果、世界ランキングは226位まで上がっている。
この若い2人も含めた有望な新鋭が春から始まる来シーズンの国内女子ツアーおよびその下部のステップアップツアーでまた競り合いを楽しませてくれるのかと思うと、今から楽しみで仕方がない。
櫻井や物怖じせずに勝ち切って
来シーズンも期待高まり
ウーチャイエン大きく伸ばし二位となり
来シーズンに期待高まり
次に男子日本人選手の世界ランキングの変動に付いてであるが、トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
21位 ― 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)
67位 ↑ 1 比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)
109位 ― 星野陸也(26歳、186㎝、76㎏)
116位 ー 桂川有人(24歳、167㎝、70㎏)
118位 ー 稲森佑貴(28歳、169㎝、68㎏)
126位 ↑ 1 今平周吾(30歳、165㎝、67㎏)
131位 ↑ 1 堀川未来夢(30歳、176㎝、84㎏)
140位 ↑ 1 大西魁斗(24歳、177㎝、70㎏)
141位 ↓ 1 大槻智春(32歳、172㎝、94㎏)
153位 ー 金谷拓実(24歳、173㎝、75㎏)
170位 ー 木下稜介(31歳、174㎝、75㎏)
195位 ー 岩田寛(41歳、178㎝、74㎏)
202位 ↓ 1 久常涼(20歳、175㎝、75㎏)
206位 ↓ 1 池田勇太(37歳、177㎝、77㎏)
207位 ↓ 1 香妻陣一朗(28歳、165㎝、71㎏)
215位 ↑ 1 池村寛世(トモヨ、27歳、166㎝、72㎏)
218位 ↑ 1 谷原秀人(44歳、178㎝、80㎏)
221位 ↑ 4 岩﨑亜久竜(アグリ、25歳、181㎝、86㎏)
227位 ↑ 1 河本力(リキ、22歳、183㎝、86㎏)
242位 ↓ 2 片岡尚之(25歳、171㎝、67㎏)
次に女子世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
10位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
22位 ー 山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)
23位 ↓ 2 古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)
29位 ー 西郷真央(21歳、158㎝、57㎏)
33位 ↓ 1 笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)
34位 ー 稲見萌寧(23歳、166㎝、58kg)
39位 ↑ 1 川﨑春花(19歳、158㎝、51㎏、94期生)
42位 ↓ 1 渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)
43位 ↑ 1 西村優菜(22歳、150㎝弱 50㎏)
54位 ー 勝みなみ (24歳、157㎝)
65位 ー 吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)
69位 ー 小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)
71位 ↑ 1 上田桃子(36歳、161㎝、54㎏)
85位 ー 岩井千怜(チサト、20歳、162㎝、59㎏、93期生)
89位 ー 菅沼菜々(22歳、158㎝)
90位 ー 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
93位 ー 藤田さいき(37歳、168㎝、67㎏)
94位 ー 高橋彩華(24歳、162㎝、55㎏)
97位 ↓ 1 菊地絵理香(34歳、157㎝、52㎏)
101位 ↓ 1 尾関彩美悠(アミユ、19歳、158㎝、50㎏、94期生)
今週も全体を見渡して気に止まったのは男子の米国男子ツアーおよびDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)であった。