先週開催された主な男子ゴルフツアーの様子、および今週の男子ゴルフ世界ランキングの変動に付いては既に振り返っておいたので、今回は女子ゴルフに付いても同様に見ておきたい。
先ず国内のツアーから見て行くと、国内女子ツアーおよびその下部に当たるステップアップツアー、レベル的にはさらに下でプロテスト合格を目指す25歳以下の選手に試合機会と資金を支援するマイナビネクストヒロインゴルフツアー、これら全てが残念ながら既にシーズンオフとなっていた。
次に海外で開催されたツアーの方を見て行くと、12月1日(木)の早朝から時差+2時間(サマータイム中。それ以外では+1時間)のオーストラリアのビクトリア州にある「キングストン・ヒースGC、およびビクトリアGC」の2つのコースを使ってオーストラリア女子ツアー(ALPGツアー)と欧州女子ツアーが共催する「オーストラリア女子オープン」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は170万オーストラリアドルとなっており、1オーストラリアドルが約92.0円とすると、約1億5810万円と、今週も何時ものオーストラリア女子ツアーに比べると相当高額となっていた。
優勝したのは世界ランキング28位(先週時点。特に断らない限り以下同様)で米国女子ツアーを主戦場とし、渋野日向子と2019年の全英女子オープンで競り合ったことから気に止まるようになったアシュリー・ブハイ(南アフリカ、33歳、165㎝)で、トータル-12まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは24位まで上がっている。
オフになり豪で健闘ブハイかな
豪で勝ち強さを魅せたブハイかな
単独2位に入ったのは世界ランキング69位で国内女子ツアーを主戦場とする実力派ベテラン外国人選手を代表し、元世界ランキング1位で米国と韓国で賞金女王に輝いたレジェンドの申ジエ(34歳、155㎝、63㎏)で、トータル-11まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは63位まで上がっている。
単独3位に入ったのは世界ランキング20位で米国女子ツアーを主戦場とするハナ・グリーン(オーストラリア、25歳、170㎝)で、トータル-10まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは19位まで上がっている。
単独4位に入ったのは世界ランキング221位のグレース・キム(オーストラリア、21歳)で、トータル-9まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは179位まで上がった。
単独5位に入ったのは世界ランキング4位のミンジー・リー(オーストラリア、26歳、165㎝)で、トータル-8まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは4位を維持している。
日本人選手としては世界ランキング64位でプラチナ世代をリードするひとり、コスメに強いことからコスメ番長と呼ばれている吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)がトータル-1と少し伸ばして10位タイに入った。
なお、この試合の結果、世界ランキングは65位まで下がっている。
世界ランキング926位でオーストラリア女子ツアーを主戦場とし、黄金世代の杉原彩花(24歳、175㎝)は3日目終了時点でトータル+9と大きく落として27位タイとなり、残念ながらMDF(中間CUT)の憂き目に遭っている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは789位まで上がっている。
世界ランキング217位で日系の小堀桃花(ニュージーランド、23歳、160㎝)に付いてはトータル+5と大きく落として19位タイとなった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは212位まで上がっている。
ところで、この大会はオーストラリア男子ツアーと並行して開催されたので、其方の公式サイトに入ると、少し順位が違うので、よく見てみると、どうやらアマチュアを入れるかどうかの様であった。
アマチュアを入れると、吉田優利は11位タイ、小堀桃花は22位タイ、杉原彩花は36位タイとなる。
それから、米国女子ツアーおよびその下部ツアー、欧州女子ツアーおよびその下部ツアーに付いては残念ながら既にシーズンオフに入っており、韓国女子ツアー(KLPGAツアー)が残念ながらオープンウイークとなっていた。
次に世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動から挙げておく。
順位 変動 氏名
10位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
22位 ー 古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)
23位 ー 山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)
28位 ↑ 1 西郷真央(21歳、158㎝、57㎏)
32位 ー 稲見萌寧(23歳、166㎝、58kg)
33位 ー 笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)
41位 ー 川﨑春花(19歳、158㎝、51㎏、94期生)
43位 ↑ 2 渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)
44位 ー 西村優菜(22歳、150㎝弱 50㎏)
56位 ↑ 3 勝みなみ (24歳、157㎝)
65位 ↓ 1 吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)
66位 ↓ 1 小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)
70位 ↑ 1 上田桃子(36歳、161㎝、54㎏)
79位 ↑ 1 岩井千怜(チサト、20歳、162㎝、59㎏、93期生)
86位 ↓ 1 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
88位 ー 菅沼菜々(22歳、158㎝)
93位 ー 高橋彩華(24歳、162㎝、55㎏)
94位 ー 藤田さいき(37歳、168㎝、67㎏)
98位 ↓ 2 菊地絵理香(34歳、157㎝、52㎏)
100位 ↓ 1 尾関彩美悠(アミユ、19歳、158㎝、50㎏、94期生)
と言うことは、先週に引き続いて今週も100位以内に何と20名入っているわけで、5分の1に当たるから、やっぱりこれは凄い!?
それはまあともかく、先週は、世界ランキングの変動に関係がありそうで注目している主なツアーとしては海外でオーストラリア女子ツアー1つで、日本人選手の出場人数が少なかったので、以下1500位までの範囲で5位以上上がった選手を探したところ、以下の3人のみであった。
黄金世代でかつてはリードする存在であったが、不振が続いていた新垣比菜(23歳、165㎝、56㎏)は5位上がって310位に、竹内美雪は6位上がって426位で、黄金世代の杉原彩香(24歳、175㎝)は137位上がって789位になっている。
そして今週であるが、国内では国内女子ツアー、ステップアップツアー、マイナビネクストヒロインゴルフツアーが全て残念ながらシーズンオフとなっている。
ただ、ツアー外競技として、新人戦、3ツアーズ等の大会が開催されるので、ちょっと楽しみではある。
また海外では韓国女子ツアーのみが開催され、オーストラリア女子ツアー(ALPGツアー)、欧州女子ツアー、米国女子ツアーがシーズンオフとなっている。