8月4日(木)の14時半頃から時差-8時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-9時間)のスコットランドにあるかつては女子禁制であった名門リンクスコース、「ミュアフィールド(6680ヤード、パー71)」において米国女子ツアーと欧州女子ツアーが共催するメジャー大会、「AIG全英女子オープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
公式サイトによると賞金総額は730万ドル、優勝賞金は109.5万ドルとなっているから、1ドルを約135円とするとそれぞれ約9億8600万円、約1億4800万円となり、相当高額になって来ている。
日本人選手としては以下の12名が出場していた。
世界ランキング9位で黄金世代をリードし、自他ともに認める日本のエースの畑岡奈紗(23歳、158㎝)。
世界ランキング18位でプラチナ世代を代表し、先週の「トラストゴルフ・スコットランド女子オープン」で米国女子ツアー初優勝を成し遂げた古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)。
世界ランキング20位で新世紀世代の国内組を代表し、念願の国内女子ツアー初優勝を果たして海外女子ツアーのメジャー大会である「アムンディ・エビアン選手権」では3位タイに入った西郷(せご)どん、こと西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)。
世界ランキング26位で新世紀世代を代表し、昨年の全米女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)。
世界ランキング34位でプラチナ世代の国内組を代表し、海外ツアー本格参戦への意欲を高めている西村優菜(21歳、150㎝未満、50㎏)。
世界ランキング41位で黄金世代をリードするひとり、2019年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)。
世界ランキング45位で新世紀世代をリードするひとり、同世代のライバル達の刺激を受けて調子を上げて来た山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)。
世界ランキング59位で黄金世代をリードするひとり、筋力アップで世代有数の飛ばし屋に変身して先週は圧倒的な強さを魅せて優勝した勝みなみ(24歳、157㎝)。
世界ランキング66位で黄金世代をリードするひとり、念願であった国内女子ツアー初優勝を今年漸く成し遂げた高橋彩華(サヤカ、24歳、162㎝、55㎏)。
世界ランキング79位で実力派若手選手のひとり、長期に亘る不調から昨年復活して念願の国内女子ツアー初優勝を成し遂げ、今年2勝目を挙げた堀琴音(26歳、165㎝、56㎏)。
世界ランキング105位で実力派ベテラン選手のひとり、初の海外ツアー出場となった藤田さいき(36歳、168㎝、68㎏)。
この内、予選ラウンド終了時点において、畑岡奈紗がトータル-2で17位タイ、渋野日向子がトータル-4で7位タイ、山下美夢有がトータル-5で5位タイ、堀琴音がトータル-2で17位タイに付けて来て、何れも上位で予選を通過している。
全体では60位タイまでに入った65名の選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なお、ライブ中継に付いては地上波のテレビ朝日系列、BS放送のWOWOW、CS放送のゴルフネットワークにおいて4日間に亘り、たっぷりと放送されていたので、時間があるときにはのんびり楽しむことが出来た。
日本人選手が結構活躍していたので、その分面白かったからね。
全英のリンクスコース風が舞い
難しい分楽しめたかも
全英のリンクスコース日本人
風を楽しみ勝ち掛けたかも
さて、首位タイでホールアウトし、プレーオフを4ホール目で制して、見事優勝したのは世界ランキング84位で2019年にはこの大会で渋野日向子と競り合って好印象を残しているアシュリー・ブハイ(南アフリカ、33歳、165㎝)で、最終日1バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの+4、トータル-10と落としながらも、貯金が効いて、結果として首位を維持したことになった。
この大会では初日から全員アウトスタート(第1ホールから)で、最終日はトータル-14から出て、前半では1バーディー、2ボギーの+1、トータル-13と少し落とし、後半に入ってからは1トリプルボギーの+3、トータル-10と更に落としている。
米国女子ツアーでは初勝利で、それがメジャー大会となった。
初勝利メジャーとなったブハイかな
首位を維持力を魅せたブハイかな
プレーオフ勝ち力魅すブハイかな
首位タイでホールアウトし、プレーオフに負けた結果、単独2位となったのは世界ランキング11位で長期に亘る不調から復調なった我が国でも人気の高いダンボことチョン・インジ(韓国、27歳、175㎝)で、最終日3バーディー、2ボギーの-1、トータル-10と少し伸ばし、結果として2位を維持したことになった。
最終日はトータル-9から出て、前半では3バーディーの-3、トータル-12と伸ばしたが、後半に入ってからは2ボギーの+2、トータル-10と落としている。
チョンインジ少し伸ばして二位を維持
チョンインジ前半伸ばし二位を維持
チョンインジ二位を維持して強さ魅せ
単独3位に入ったのは渋野日向子で、最終日1イーグル、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーのイーブン、トータル-9と伸ばせず、1位下がった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-9から出て前半では第2ホールでバーディーを決め、第3、4ホールと連続でボギーを叩いたが、その後空かさず第5ホールでイーグルを決めて取り返し、バウンスバック!
続く2ホールをパーで凌いだ後、第8ホールでまたボギーを叩いたが、空かさず第9ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
結局前半では1打伸ばし、トータル-10として後半へと繋いでいる。
後半に入って4ホールをパーで凌いだ後、第14ホールで痛恨のダブルボギーを叩いてしまい、続く2ホールをパーで凌いだ後、第17ホールでバーディーを決めたので、結局後半では1打落とし、トータル-9としてホールアウトしている。
最終日最終組で好きライバル!? アシュリー・ブハイと一緒に回り、結果として後一歩となっただけに、達成感、悔しさ等、色々な気持ちが錯綜したのかも知れないなあ。
その分、視ている方としてはドキドキ、ワクワクさせられたけどね。
渋野日向子首位に迫って最後まで
視ている方を揺さ振ったかも
渋野日向子首位争いを楽しませ
渋野日向子三位に入り強さ魅せ
4位タイに入ったのは世界ランキング22位のレオナ・マグワイヤー(アイルランド、27歳、168㎝)、世界ランキング2位で好調を維持しているミンジー・リー(オーストラリア、26歳)、世界ランキング31位で割と安定した成績を残しているマデリーン・サグストロム(スウェーデン、29歳、175㎝)で、トータル-7まで伸ばした。
レオナ・マグワイヤーは最終日1イーグル、3バーディーの-5と大きく伸ばして15位上げて来た。
最終日はトータル-2から出て、前半では1イーグル、1バーディーの-3、トータル-5と伸ばし、後半に入っても2バーディーの-2、トータル-7と順調に伸ばしている。
マグワイヤー確り上げて強さ魅せ
マグワイヤー最後は上げて強さ魅せ
マグワイヤー四位に入り強さ魅せ
ミンジー・リーは最終日4バーディー、2ボギーの-2と伸ばして2位上げて来た。
最終日はトータル-5から出て、前半では3バーディー、1ボギーの-2、トータル-7と伸ばし、後半に入ってからは1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-7と維持している。
ミンジーリー前半伸ばし上げて魅せ
ミンジーリー決勝で上げ強さ魅せ
ミンジーリー四位に入り強さ魅せ
マデリーン・サグストロムは最終日3バーディー、3ボギーのイーブンと維持し、4位を維持した。
最終日はトータル-7から出て、前半では1バーディー、2ボギーの+1、トータル-6と少し落としたが、後半に入ってからは2バーディー、1ボギーの-1、トータル-7と少し伸ばして取り返している。
サグストロムスコア維持して四位維持
サグストロム後半伸ばし四位維持
サグストロム四位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング17位のセリーヌ・ビュティエ(フランス、28歳、165㎝)は最終日-4、トータル-5と伸ばし、22位も上げて7位タイに入った。
下っても上げ強さ魅すビュティエかな
最後上げ強さを魅せたビュティエかな
七位入り強さを魅せたビュティエかな
そして、畑岡奈紗は最終日4バーディー、1ボギーの-3、トータル-5と伸ばし、12位上げて7位タイに入った。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-2から出て前半では第2ホールでボギーを叩いたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでバーディーを決めて取り返し、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局伸ばせず、トータル-2のまま後半へと繋いでいる。
後半に入って2ホールをパーで凌いだ後、第12、13ホールと連続でバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第17ホールでもバーディーを決めたので、結局後半では3打伸ばし、トータル-5としてホールアウトしている。
多少はムズムズしたとしても、全英女子オープンでは本人の最高位なので、まあ納得出来る結果でもあったのではないか!?
畑岡奈紗確り伸ばし上げて魅せ
畑岡奈紗確り上げて強さ魅せ
畑岡奈紗七位に入り強さ魅せ
世界ランキング4位でかつては天才少女と呼ばれ、長期間に亘って世界ランキング1位を維持していたリディア・コ(ニュージーランド、25歳、165㎝)も最終日-3、トータル-5と伸ばし、12位上げて7位タイに入った。
リディアコや確り伸ばし上げて魅せ
リディアコや決勝で上げ強さ魅せ
リディアコや七位に入り強さ魅せ
世界ランキング5位でカナダの妖精と呼ばれているブルック・ヘンダーソン(カナダ、24歳、163㎝)、世界ランキング6位で天才少女と呼ばれ、2021年には欧州女子ツアーで2勝してポイントランキングレースで堂々の1位に輝き、2022年はデビューしたばかりの米国女子ツアーでも既に1勝しているアタヤ・ティティクル(タイ、19歳)はともに最終日-1、トータル-5と少し伸ばし、2位上げて7位タイに入った。
ヘンダーソン少し伸ばして上げて魅せ
ヘンダーソン決勝で上げ強さ魅せ
ヘンダーソン七位に入り強さ魅せ
ティティクル少し伸ばして上げて魅せ
ティティクルや最後まで上げ強さ魅せ
ティティクルや七位に入り強さ魅せ
そして山下美夢有は最終日3バーディー、4ボギーの+1、トータル-4と少し落とし、7位下がって13位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-5から出て、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩いたが、空かさず第2ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
残りの7ホールをパーで凌いだので、結局伸ばせず、トータル-5のまま後半へと繋いでいる。
後半に入ってからいきなり第10ホールでボギーを叩き、1つ空いて第12ホールでもボギーを叩いたが、空かさず第13ホールでバーディーを決めて取り返し、再びバウンスバック!
続く2ホールをパーで凌いだ後、第16ホールでまたボギーを叩いたが、空かさず第17ホールでバーディーを決めて取り返し、三度バウンスバック!
結局後半では1打落とし、トータル-4としてホールアウトしている。
再三のピンチをバウンスバックで防ぎ、大崩れしないプレイは流石ではないか!?
山下や落としながらも取り返し
大崩れせず流石なのかも
山下や上位留まり強さ魅せ
またの活躍期待するかも
また堀琴音は最終日1イーグル、2バーディー、2ボギーの-2、トータル-3と伸ばし、14位上げて15位タイに入った。
最終日に付いてもう少しだけ詳しく見ておくと、トータル-1から出て、前半では4ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでイーグルを決め、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-3として後半へと繋いでいる。
後半に入っていきなり第10ホールでボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでもボギーを叩いたが、1つ空いて第16、17ホールと連続でバーディーを決めたので、結局後半ではイーブンでトータル-3のままホールアウトしている。
予選ラウンドを上位通過し、3日目に一旦下がっても、最終日にまた上位に上げて行くところに、以前には感じられなかった力強さが出て来たように思われないか!?
堀琴音確り上げて強さ魅せ
堀琴音最後は上げて強さ魅せ
堀琴音上位に入り強さ魅せ
世界ランキング8位でかつては天才少女と呼ばれ、国内女子ツアーでもその片鱗を見せたキム・ヒョージュ(韓国、27歳、165㎝)は最終日+1、トータル-3と少し落とし、6位下がって15位タイとなった。
世界ランキング12位で小柄ながらも結構飛ばし屋のキム・セヨン(韓国、29歳、160㎝)は最終日イーブン、トータル-2と維持し、1位上げて単独18位に入った。
キムセヨンスコア維持して上げて魅せ
キムセヨン最後まで上げ強さ魅せ
キムセヨン上位に入り強さ魅せ
世界ランキング13位でかつては世界ランキング1位を長期間維持し、リオ五輪では金メダルに輝いた朴仁妃(パク・インビ、韓国、34歳、168㎝)は最終日+7、トータルイーブンと大きく落とし、18位下がって22位タイとなった。
世界ランキング19位のハナ・グリーン(オーストラリア、25歳、168㎝)は最終日+4、トータル+2と落とし、16位下がって35位タイとなった。
世界ランキング10位のジェニファー・カプチョ(米国、25歳、165㎝)は最終日イーブン、トータル+3と維持し、16位上げて37位タイに入った。
決勝で上げ強さ魅すカプチョかな
決勝で上げ意地を魅すカプチョかな
中位入り強さを魅せたカプチョかな
世界ランキング14位のジェシカ・コルダ(米国、29歳、180㎝、ネリー・コルダの姉)は最終日+3、トータル+3と落とし、1位下がって37位タイとなった。
そして、世界ランキング3位のネリー・コルダ(米国、24歳、178㎝、ジェシカ・コルダの妹)は最終日+1、トータル+4と少し落としながらも12位上げて41位タイに入った。
ネリーコルダ落としながらも順位上げ
ネリーコルダ確り上げて意地を魅せ
ネリーコルダ最後は上げて意地を魅せ