先週木曜日の朝から兵庫県にある「東急グランドオークゴルフクラブ（６６１６ヤード、パー７２）」において国内女子ツアー、「楽天スーパーレディース」が４日間の日程で開催され、その最終日が昨日の午後終わった。
公式サイトによると、賞金総額は１億円、優勝賞金は１８００万円で、前半２日間に亘る予選ラウンド終了時に５０位タイまでに入っていた６２名の選手が後半２日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
先週は米国女子ツアーのメジャー大会、「アムンディ・エビアン選手権」に出場して３位タイに入った世界ランキング１８位で新世紀世代の国内組を代表するせごどんこと西郷真央（２０歳、１５８㎝、５７㎏）、１５位タイに入った世界ランキング３４位でプラチナ世代の国内組を代表し、明るい笑顔が魅力でメンタルの強い西村優菜（２１歳、１５０㎝未満、５０㎏）は残念ながら出場していなかったが、他にもスターが次々と綺羅星のように輝き出すのがこのツアーの魅力である。
ライブ中継であるが、テレビでは放送されず、インターネットによる動画配信サイトのＧＯＬＦＴＶ、ＤＡＺＮで４日間に亘りたっぷりと放送されていたので、早速初日から楽しませて貰った。
また、ＢＳ放送のＢＳジャパネットでは夜に長めの録画中継を放送しており、これはゆったり感があってそれなりに楽しめた。
国内の女子のツアーはスター等が
綺羅星のごと輝いたかも
さて、単独首位を維持し、独走状態のまま優勝したのが世界ランキング７２位で黄金世代をリードするひとり、筋力アップで世代有数の飛ばし屋に変身した勝みなみ（２５歳、１５７㎝）で、最終日１バーディーの－１、トータル－２２と少し伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート（第１ホールから）で、トータル－２１から出て、前半では２ホールをパーで凌いだ後第３ホールでバーディーを決め、残りの６ホールをパーで凌いだので、結局１打伸ばし、トータル－２２で後半へと繋いだ。
後半に入ってからは全てパーで凌いだので、トータル－２２のままホールアウトしている。
この頃は初日に出遅れ、そこから爆上げして来ることが多い印象であったが、今回は初日からいきなり２位発進で、２日目には早くも先頭集団を突き抜け、３日目には益々差を広げ、２位と９打差を付けていたので、最終日は多少近付かれたものの、ほぼ独り旅であった。
そして最終日には、期待したほど伸ばすことが出来なかったかも知れないが、４日間ノーボギーを達成し、これはこれで十分に立派な記録である。
なお、これが国内女子ツアーで７勝目となった。
今週は米国女子ツアーのメジャー大会、「全英女子オープン」に出場する予定なので、他の日本人選手と共に活躍が期待される。
勝みなみ丁寧に攻め勝って魅せ
勝みなみ独走続け強さ魅せ
勝みなみ独走続け勝って魅せ
単独２位を維持したのは世界ランキング２３位で狭間世代を代表し、東京五輪の銀メダリストで昨シーズンの賞金女王に輝いた稲見萌寧（２３歳、１６６㎝、５８㎏）で、最終日６バーディー、１ボギーの－５、トータル－１７と大きく伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル－１２から出て、前半では３ホールをパーで凌いだ後、第４ホールでバーディーを決め、１つ空いて第６ホールでもバーディーを決め、続く２ホールをパーで凌いだ後、第９ホールでもバーディーを決めたので、結局３打伸ばし、トータル－１５で後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは第１１ホールでバーディーを決め、続く３ホールをパーで凌いだ後、第１５ホールでボギーを叩いたが、空かさず第１６ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック！
続く第１７ホールでもバーディーを決めたので、結局後半では２打伸ばし、トータル－１７でホールアウトしている。
稲見萌寧大きく伸ばし二位を維持
稲見萌寧首位に迫って二位を維持
稲見萌寧二位を維持して強さ魅せ
３位タイに入ったのは世界ランキング１３４位で実力派ベテラン外国人選手のひとり、全美貞（ジョン・ミジョン、韓国、１７５㎝、６８㎏）、世界ランキング１６４位で実力派ベテラン外国人選手のひとり、黄（ファン）アルム（韓国、３４歳、１６８㎝、６５㎏）、世界ランキング５４位で黄金世代をリードし、中々休まないことから鉄人と呼ばれている小祝さくら（２４歳、１５８㎝、５８㎏）で、トータル－１５まで伸ばした。
全美貞は最終日７バーディーの－７と爆発的に伸ばして９位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル－８から出て、前半では３バーディーの－３、トータル－１１と伸ばし、後半に入ってからも４バーディーの－４、トータル－１５と順調に伸ばしている。
全美貞爆発魅せて三位入り
全美貞決勝で上げ三位入り
全美貞三位に入り強さ魅せ
黄アルムは最終日７バーディー、１ボギーの－６と大きく伸ばして７位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル－９から出て、前半では３バーディーの－３、トータル－１２と伸ばし、後半に入ってからも４バーディー、１ボギーの－３、トータル－１５と順調に伸ばしている。
黄アルム大きく伸ばし三位入り
黄アルム連日伸ばし三位入り
黄アルム三位まで上げ強さ魅せ
小祝さくらは最終日４バーディーの－４と伸ばして３位を維持した。
最終日はアウトスタートでトータル－１１から出て、前半では３バーディーの－３、トータル－１４と伸ばし、後半に入ってからは１バーディーの－１、トータル－１５と少し伸ばしている。
小祝や確り伸ばし三位維持
小祝や三位維持して強さ魅せ
小祝や三位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング９５位でプラチナ世代をリードするひとり、コスメに強いことからコスメ番長と呼ばれている吉田優利（２２歳、１５８㎝、５８㎏）は最終日－６、トータル－１４と大きく伸ばし、６位上げて単独６位に入った。
吉田優利大きく伸ばし上げて魅せ
吉田優利最後まで上げ強さ魅せ
吉田優利六位に入り強さ魅せ
世界ランキング１６１位で実力派若手選手のひとり、野澤真央（２５歳、１６８㎝、５８㎏）は最終日－６、トータル－１３と大きく伸ばし、１３位上げて７位タイに入った。
野澤真央大きく伸ばし上げて魅せ
野澤真央最後は上げて強さ魅せ
野澤真央七位に入り強さ魅せ
世界ランキング８９位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しそうな笑顔が印象的なペ・ソンウ（韓国、２８歳、１６６㎝、５９㎏）、世界ランキング９９位で実力派中堅選手のひとり、広く交友関係を持って優しいお姉さん格の青木瀬令奈（２９歳、１５３㎝、５０㎏）は共に最終日－２、トータル－１３と伸ばしながらも、４位下がって７位タイとなった。
ペソンウや伸ばしながらも四位下げ
ペソンウや伸ばし足りずに四位下げ
青木瀬令奈伸ばしながらも四位下げ
青木瀬令奈伸ばし足りずに四位下げ
世界ランキング１９８位で実力派ベテラン選手のひとり、国内女子ツアーでは有数の飛ばし屋の穴井詩（ララ、３４歳、１６５㎝、５８㎏）、世界ランキング２３８位で昨年６月に２０２０年度の最終プロテストに合格し、既にステップアップツアーでは優勝している岩井千怜（チサト、２０歳、１６２㎝、５９㎏、岩井ツインズの妹）は共に最終日－１、トータル－１２と少し伸ばしながらも、７位下がって１０位タイとなった。
穴井詩伸ばしながらも七位下げ
穴井詩伸ばし足りずに七位下げ
岩井千怜伸ばしながらも七位下げ
岩井千怜伸ばし足りずに七位下げ
世界ランキング１４２位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しそうな笑顔が魅力のイ・ミニョン（韓国、３０歳、１６８㎝、７３㎏）は最終日－３、トータル－９と伸ばし、６位上げて１６位タイに入った。
イミニョンや確り伸ばし上げて魅せ
イミニョンや最後は上げて強さ魅せ
イミニョンや上位に入り強さ魅せ
世界ランキング２１０位で実力派ベテラン外国人選手のひとり、ユン・チェヨン（韓国、３５歳、１７２㎝、５８㎏）、世界ランキング２８９位で昨年の１１月に２０２１年度の最終プロテストに合格した黄金世代の天本ハルカ（２４歳、１６２㎝、５８㎏）は共に最終日＋１、トータル－９と少し落とし、８位下がって１６位タイとなった。
世界ランキング１２１位で実力派中堅選手のひとり、人一倍練習熱心でアプローチ、パター等が巧みな鈴木愛（２８歳、１５５㎝）は最終日－３、トータル－８と伸ばし、１２位上げて２１位タイに入った。
鈴木愛確り伸ばし上げて魅せ
鈴木愛確り上げて強さ魅せ
鈴木愛決勝で上げ強さ魅せ
世界ランキング６０位で実力派ベテラン選手を代表し、海外のツアーにも強いところを見せる上田桃子（３６歳、１６１㎝、５４㎏）、世界ランキング１０４位で実力派ベテラン選手のひとり、先週このツアーで優勝した菊地絵理香（３４歳、１５７㎝、５２㎏）は共に最終日－２、トータル－８と伸ばし、１位上げて２１位タイに入った。
上田桃子じわじわ上げて強さ魅せ
上田桃子最後まで上げ強さ魅せ
菊地絵理香最後は上げて強さ魅せ
菊地絵理香最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング１５９位で実力派ベテラン選手のひとり、確り自粛して笑顔の戻った笠りつ子（３４歳、１６０㎝、５８㎏）は最終日－１、トータル－７と少し伸ばしながらも、５位下がって２７位タイとなった。
笠りつ子伸ばしながらも五位下がり
笠りつ子伸ばし足りずに五位下がり
笠りつ子確り上げて強さ魅せ
世界ランキング１６９位で実力派ベテラン外国人選手のひとり、結構飛ばし屋のテレサ・ルー（台湾、３４歳、１６４㎝、５８㎏）は最終日イーブン、トータル－５と伸ばせず、６位下がって３９位タイとなった。
世界ランキング１０９位で黄金世代をリードするひとり、イップスから昨年復調して国内女子ツアーで２勝目を挙げた大里桃子（２３歳、１７１㎝、６０㎏）は最終日イーブン、トータル－４と伸ばせず、６位下がって４７位タイとなった。
そして、世界ランキング１１９位で狭間世代をリードするひとり、初優勝が待たれる菅沼菜々（２２歳、１５８㎝）は最終日＋２、トータル－４と落とし、２５位も下がって４７位タイとなった。
菅沼菜々少し伸ばして上げて魅せ
菅沼菜々下がっても上げ強さ魅せ
菅沼菜々上位に迫り期待させ
と言うような感じで先週も結構楽しませてくれた国内女子ツアーであるが、今週は英国のスコットランドで開催される米国女子ツアーのメジャー大会、「全英女子オープン」に出場する日本人選手が更に増える予定なので、国内女子ツアーの方は一体どんな感じになるのだろう！？
なんて心配しなくても毎年のことで、毎年何とかなっているから、今年も両方楽しむことにしよう。
