木曜日の朝から千葉県にある「袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(6563ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「ニチレイレディス」が3日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
公式サイトによると、賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に46位タイまでに入っていた55名の選手が決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
テレビでのライブ中継に付いてはテレビ東京系のBS放送で土曜日の午後に少し予定されていたぐらいで、基本的に録画中継を中心に組まれていた。
また、インターネットでのライブ配信に付いてはGOLFTV、およびDAZNで3日間に亘ってたっぷりと放送されていた。
さて単独で首位を維持したまま、見事優勝したのは世界ランキング49位でプラチナ世代の国内組を代表し、米国女子ツアー参戦への意欲が高まって来た西村優菜(21歳、150㎝未満、50㎏)で、最終日6バーディーの-6、トータル-17と大きく伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)の最終組で、トータル-11から出て、前半ではいきなり第1ホールバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第4ホールでもバーディーを決めて、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-13として後半へと繋いでいる。
後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決め、続く4ホールをパーで凌いだ後、第15ホールでもバーディーを決めてこの時点でトータル-15となり、単独首位に立った。
そして1つ空いて第17、18ホールと連続でバーディーを決めてトータル-17まで伸ばして引き離している。
3日間ボギーを打たず、スコアはトーナメントレコードだそうな。
なお、これが国内女子ツアーにおいて今シーズンでは初優勝となり、通算では5勝目となっている。
西村優菜ボギー打たずに勝って魅せ
西村優菜後半加速強さ魅せ
西村優菜後半加速勝って魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング175位の森田遥(中国、25歳、164㎝)で最終日4バーディー、1ボギーの-3、トータル-14と伸ばしながらも1位下がった。
同様に最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートの最終組で、トータル-11から出て、前半では第2ホールでバーディーを決め、1つ空いて第4ホールでもバーディーを決めて、続く2ホールをパーで凌いだ後、第7ホールでもバーディーを決め、1つ空いて第9ホールでもバーディーを決めたので、結局4打伸ばし、トータル-15まで伸ばして独走態勢に入り、後半へと繋いでいる。
しかし後半に入ると勢いが止まり、5ホールをパーで凌いでいる間に西村優菜に1打差まで迫られ、第15ホールでボギーを叩いたのでトータル-14に落とし、トータル-15まで伸ばして来た西村優菜に遂に逆転された。
そして残りの3ホールをパーで凌いだので、結局トータル-14でホールアウトしている。
森田遥前半伸ばし独走し
後半抜かれ二位となるかも
森田遥後半伸びず二位となり
3位タイに入ったのは世界ランキング52位で新世紀世代をリードするひとり、同世代のライバルの活躍に刺激を受けて調子を上げて来た山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)、世界ランキング21位で狭間世代を代表し、東京五輪銀メダリストで昨シーズン賞金女王の稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)で、トータル-12まで伸ばした。
山下美夢有は最終日5バーディーの-5と大きく伸ばして2位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル-7から出て、前半では3バーディーの-3、トータル-10と伸ばし、後半でも2バーディーの-2、トータル-12と伸ばした。
山下や大きく伸ばし三位入り
山下や三位に入り強さ魅せ
稲見萌寧は最終日1イーグル、2バーディーの-4と伸ばして1位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-8から出て前半では1イーグル、2バーディーの-4、トータル-12と伸ばしたが、後半に入ってからは全てパーで凌ぎ、トータル-12でホールアウトしている。
稲見萌寧じわじわ上げて三位入り
稲見萌寧前半伸ばし三位入り
単独5位に入ったのは世界ランキング288位で昨年の11月に2021年度の最終プロテストに合格した佐藤心結(ミユ、18歳、161㎝、57㎏)で、最終日2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-11と伸ばせず、4位下がった。
最終日はアウトスタートでトータル-11から出て、前半では1ボギーの+1、トータル-10と少し落としたが、後半に入って2バーディー、1ボギーの-1、トータル-11と少し伸ばし、スタート時点のスコアまで戻してホールアウトしている。
念願のツアー初優勝はならなかったが、それでも後半に入って伸ばしているところに実力の片鱗を見せている!?
佐藤心結スコア伸ばせず五位となり
佐藤心結ぶ五位に入って力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング71位で実力派外国人選手を代表し、元世界ランキング1位で韓国と米国で賞金女王に輝いたレジェンドの申ジエ(韓国、34歳、155㎝、63㎏)は最終日-6、トータル-10と大きく伸ばし、14位も上げて6位タイに入った。
申ジエやガンガン上げて強さ魅せ
申ジエや六位に入り強さ魅せ
世界ランキング277位で実力派ベテラン選手のひとり、米国女子ツアーへの参戦経験を持つ有村智恵(34歳、159㎝、57㎏)は最終日-3、トータル-10と伸ばしながらも、1位下がって6位タイとなった。
世界ランキング97位で実力派ベテラン選手のひとり、飛ばし屋の藤田さいき(36歳、168㎝、65㎏)は最終日-3、トータル-7と伸ばし、7位上げて13位タイに入った。
藤田さいきぐんぐん上げて強さ魅せ
藤田さいき上位に入り強さ魅せ
世界ランキング128位で実力派中堅外国人選手のひとり、今年念願のツアー初優勝を果たしたサイ・ペイイン(台湾、31歳、156㎝、56㎏)は最終日-2、トータル-7と伸ばし、13位タイを維持した。
サイペイインじわりと伸ばし上位維持
サイペイイン上位維持して強さ魅せ
世界ランキング95位でプラチナ世代を代表するひとり、ファッションやコスメに強いことからコスメ番長と呼ばれる吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング100位で黄金世代をリードするひとり、昨年イップスから復活してツアー2勝目を挙げた大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)は共に最終日-2、トータル-6と伸ばし、4位上げて16位タイに入った。
吉田優利最後は上げて強さ魅せ
吉田優利上位に入り強さ魅せ
大里や連日上げて強さ魅せ
大里や上位に入り強さ魅せ
世界ランキング59位で黄金世代をリードするひとり、今シーズンになって漸く念願のツアー初優勝を果たした高橋彩華(サヤカ、23歳、162㎝、55㎏)、世界ランキング72位で実力派若手選手のひとり、昨年復活して念願のツアー初優勝を果たした堀琴音(26歳、165㎝、56㎏)は共に最終日-1、トータル-6と少し伸ばしながらも、3位下がって16位タイとなった。
世界ランキング126位で実力派中堅外国人選手のひとり、柔らかい笑顔が特徴的なイ・ミニョン(韓国、30歳、168㎝、73㎏)は最終日-2、トータル-5と伸ばし、8位上げて23位タイに入った。
イミニョンやじわじわ上げて強さ魅せ
イミニョンや最後も上げて強さ魅せ
世界ランキング55位で黄金世代をリードするひとり、短期間での長距離移動や時差ボケの影響があっても中々休まないことから鉄人と呼ばれる小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング79位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しい笑顔が特徴のペ・ソンウ(韓国、28歳、166㎝、59㎏)は共に最終日-1、トータル-5と少し伸ばしながらも、3位下がって23位タイとなった。
世界ランキング120位でこのところ調子を上げて来て気に止まることが多くなった初優勝が待たれる狭間世代の菅沼菜々(22歳、158㎝)は最終日イーブン、トータル-5と伸ばせず、10位下がって23位タイとなった。
世界ランキング99位で実力派中堅選手のひとり、人一倍練習熱心でパット巧者の鈴木愛(28歳、155㎝)は最終日-2、トータル-4と伸ばし、10位上げて30位タイに入った。
鈴木愛確り上げて強さ魅せ
鈴木愛最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング74位で黄金世代をリードするひとり、ウエイトトレーニングによって世代有数の飛ばし屋に変身している勝みなみ(23歳、157㎝)は最終日-1、トータル-3と少し伸ばし、2位上げて38位タイに入った。
勝みなみ最後は上げて意地を魅せ
勝みなみ下がっても上げ意地を魅せ
そして、世界ランキング114位で黄金世代をリードするひとり、国内メジャー大会に強いモデル系の原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)は最終日イーブン、トータル-3と伸ばせず、7位下がって38位タイとなった。