今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
さて5月も最終日となって、かなり蒸し暑い日もあり、週の中盤辺りから東日本には崩れて来る予報が出ている。
実際には早めに崩れることも多く、先週あたりは既に梅雨入りしたかのような天気になっていた。
そんな中、日本人選手が出場出来そうで世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは大体シーズン中で、下部ツアーも含めて日常的に行われるようになっている。
今回は女子の方から先週開催されたツアーの振り返り、および世界ランキングの変動に付いて触れておく。
先ずは先週開催された女子のゴルフツアーから簡単に振り返っておきたい。
さてその中でも国内からであるが、5月26日(木)の朝から山梨県において国内女子ツアー、「リゾートトラストレディス」が4日間の日程で開催された。
優勝したのは世界ランキング66位で黄金世代をリードするひとり、殆んど休まないことから鉄人と呼ばれているはんなり天然系の小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)で、トータル-17まで伸ばした。
初日はトータル-3まで伸ばして5位タイと好発進で、第2ラウンド(途中悪天候の順延があったので、第2、3日に亘って行われた)ではトータル-8まで伸ばして2位タイに上げている。
そして第3ラウンドには-8、トータル-16とこの大会でのコースレコードとなるほど爆発的に伸ばして単独首位に立ち、最終日にはトータル-17まで伸ばして首位を維持している。
今週の木曜日から開催される予定の米国女子ツアーのメジャー大会、「全米女子オープン」に出場する予定の国内女子ツアーを主戦場とする他の選手はこの大会に出場していないが、独り出場して奮闘し、しかも優勝したのは凄い!
それに道具、持ち球等、色々変更を加えながらの今シーズン初優勝、通算7勝目であるから、流石ではないか!?
なお、この試合の結果、世界ランキングは56位まで上がっている。
小祝や工夫を重ね勝って魅せ
小祝や休まず調子整えて
今季も勝って凄過ぎるかも
2位タイに入ったのは世界ランキング136位で狭間世代の成長株、菅沼菜々(22歳、158㎝)、世界ランキング139位で実力派中堅外国人選手のひとり、今シーズン国内女子ツアー初優勝もしているサイ・ペイイン(台湾、31歳、156㎝、56㎏)で、トータル-15まで伸ばした。
菅沼菜々は初日-4で2位タイと好発進し、第2ラウンドにはトータル-8まで伸ばして2位タイ維持している。
そして第3ラウンドにはトータル-9まで伸ばしながらも8位タイに下がっているが、最終日にはトータル-15まで大きく伸ばして強いところを見せている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは118位まで上がっている。
菅沼菜々二位に入って強さ魅せ
菅沼菜々二位から下がり最後二位
気付けば強い選手なのかも
サイ・ペイインは初日-6と大きく伸ばして単独首位で発進して、第2ラウンドにはトータル-7まで伸ばしながらも5位タイに下がっている。
そして第3ラウンドにはトータル-14まで伸ばして単独2位まで上げ、最終日にはトータル-15まで伸ばして二位を維持している。
なお、この試合の結果、世界ランキングは124位まで上がっている。
サイペイイン二位に入って強さ魅せ
サイペイイン一旦五位に下がっても
最後は二位で強かったかも
単独4位に入ったのは昨年の6月に2020年度の最終プロテストに合格した大学生プロの桑木志帆(19歳、164㎝、57㎏)で、初日-3まで伸ばして5位タイと好発進で、第2ラウンドにはトータル-7まで伸ばして5位タイを維持している。
そして第3ラウンドにはトータル-11まで伸ばして単独3位に上げて同期で初の優勝かと期待させたが、最終日にはトータル-14まで伸ばしながらも単独4位に下がった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは283位まで上がっている。
桑木志帆四位に入り力魅せ
桑木志帆初優勝を期待させ
力あること魅せられたかも
また5月27日(金)朝から、愛知県において最終プロテスト合格を目指す25歳までの女子選手向けたマイナビネクストヒロインゴルフツアー、「Sky Hybrid Ladies Cup」が1日競技として開催された。
優勝したのは繰り上げ出場となっていた黄金世代の福岡靖菜(24歳、150㎝)で、トータル-4まで伸ばしている。
2位タイに入ったのは世界ランキング898位(先週時点。以下断わらない限り同様)で第2、3戦と連続で優勝した新世紀世代の和久井麻由(20歳、168㎝)、プラチナ世代では大型選手の手束雅(21歳、167㎝)、プラチナ世代で昨シーズンの第10戦で優勝した鬼塚貴理(21歳、154㎝)で、トータル-3まで伸ばした。
なお、この試合には世界ランキングに関係するポイントは配当されないので、好調を維持している和久井麻由の世界ランキングは915位に下がっている。
でもまあ、これだけ好成績が続くと大きな自信となるであろうから、最終プロテストに合格し、躍進することを期待したい。
和久井麻由好調維持し二位となり
もうプロテスト気になるのかも
なお国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアーはオープンウイークであった。
次に海外で開催されたツアーに付いても見て行こう。
先ず5月25日(水)の夜から時差-16時間の米国・ネバダ州において米国女子ツアー、「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」が5日間の日程で開催された。
優勝したのは世界ランキング83位で米国女子ツアー通算5勝の実力派ベテラン選手のチ・ウンヒ(韓国、36歳、163㎝)で、3年4カ月ぶりとのことである。
なお、この試合の結果、世界ランキングは55位まで上がっている。
チウンヒや最後も強さ発揮して
古江彩佳を退けるかも
単独2位となったのは世界ランキング27位でプラチナ世代を代表し、海外メジャーでも強いところを見せて来た安定が売りの古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)で、7ラウンド戦い抜いて、5勝1敗1分けと大健闘であった。
予選リーグの第1ラウンドでは世界ランキング133位で同じくツアールーキーのポリーヌ・ルサン・ブシャール(フランス、21歳)と引き分け、第2ラウンドでは世界ランキング92位のエンジェル・イン(米国、23歳、175㎝)と対戦して16H3and2で勝ち、第3ラウンドでは世界ランキング52位で飛ばし屋のカルロタ・シガンダ(スペイン、31歳、173㎝)と対戦して17H2and1で勝って、決勝ラウンドのトーナメントへと駒を進めた。
決勝ラウンドの初戦、第4ラウンドでは世界ランキング145位のポーラ・レト(南アフリカ、32歳、165㎝)と対戦して17H2and1で勝ち、第5ラウンドの準々決勝では世界ランキング118位のジョティ・エワート(・シャドフ)(イングランド、34歳、165㎝)と対戦して延長戦(エキストラホールと言うそうな)に入り、この試合の22ホール目で勝負を決めた。
後半に入った時点では4つリードされてから第18ホールで追い着いたのであるから、その精神力の強さには驚かされた。
そして最終日、第6ラウンドの準決勝では世界ランキング123位のリリア・ヴ(米国、24歳、165㎝)と対戦して17H2and1で勝ち、第7ラウンドの決勝ではチ・ウンヒと対戦して、チ・ウンヒが流石の強さを見せて15H4and3で勝った。
疲れは相当溜まっているはずであるが、この試合で得た大きな自信を力に今週開催される予定のメジャー大会、「全米女子オープン」での健闘も期待したい。
なお、この試合の結果、世界ランキングは24位まで上がっている。
古江彩佳長い試合を戦って
大きな自信身に付けたかも
古江彩佳大きな自信力とし
メジャー奮闘期待するかも
また第7ラウンドの3位決定戦に勝って単独3位に入ったのはリリア・ヴで、世界ランキング108位のアンドレア・リー(米国、23歳、174㎝、64㎏)と対戦して16H4and2で勝っている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは94位まで上がっている。
単独4位となったアンドレア・リーの世界ランキングは97位まで上がっている。
それから5月27日(金)朝から韓国・京畿道において韓国女子ツアー(KLPGA)の今シーズン第8戦、「E1チャリティーオープン」が3日間の日程で開催された。
首位タイに入り、プレーオフを制して優勝したのは世界ランキング140位のジョン・ユンジ(韓国、21歳、165㎝)でトータル-8まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは99位まで上がっている。
プレーオフで負けた結果、2位タイとなったのは世界ランキング95位のチ・ハンソル(韓国、26歳、165㎝)、世界ランキング120位のイ・ソヨン(韓国、24歳、166㎝)、世界ランキング165位のハ・ミンソン(韓国、26歳、162㎝)で、この試合の結果、世界ランキングはそれぞれ85位、106位、147位に上がっている。
身長のデータだけを見ると、全体に国内女子ツアーよりも一回り大きい気がするが、韓国は米国と同様に身長を大きめに発表するきらいがあるから、本当のところの差はそれほど大きくないのかも知れない。
因みに全世代で比べると平均身長は日本人の方が男女共に韓国人よりも高いが、若い世代になると韓国ドラマや歌手、スポーツ選手を比べれば分かるように、韓国人の方が高くなっているように思われる。
それから、5月27日(金)の午後から時差-7時間のベルギーで欧州女子ツアー、「MITHRA LADIES OPEN」が3日間の日程で開催された。
優勝したのは世界ランキング191位のリン・グラント(スウェーデン、22歳)で、この試合の結果、世界ランキングは156位まで上がっている。
日本人選手としては世界ランキング1216位の早川真帆(25歳、155㎝)が待機していたが、出られなかった。
なお、オーストラリア女子ツアー(ALPGツアー)はシーズンオフに入っている。
次に世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動から挙げておく。
順位 変動 氏名
7位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
15位 ー 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)
18位 ↑ 1 西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)
22位 ー 稲見萌寧(22歳、166㎝、58kg)
24位 ↑ 3 古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)
33位 ↑ 3 渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)
44位 ↑ 1 西村優菜(21歳、150㎝弱 50㎏)
54位 ー 上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)
56位 ↑10小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)
58位 ↓ 1 山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)
59位 ー 高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)
73位 ↓ 1 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
77位 ー 勝みなみ (23歳、157㎝)
84位 ↓ 3 植竹希望(23歳、170㎝、59kg)
88位 ↓ 1 鈴木愛(27歳、155㎝)
90位 ↓ 2 渡邉彩香(28歳、172㎝、65kg)
95位 ↓ 2 吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)
98位 ー 大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)
104位 ↓ 2 原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)
113位 ↓ 4 青木瀬令奈(29歳、153㎝、50㎏)
先週も彼方此方で開催され、その幾つかで日本人選手が活躍した結果、結構大きな変動も観られたので、以下、700位までの範囲で20位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
昨年の6月に2020年度の最終プロテストにトップで合格したジャンボ尾崎の弟子の佐久間朱莉(19歳、155㎝、52㎏)は20位上がって240位に、同じく昨年の6月に最終プロテストに合格した大学生プロの桑木志帆(19歳、164㎝、57㎏)は97位上がって283位に、安定した成績を残して気に止まることも増えて来た大型中堅選手の辻梨恵(28歳、169㎝、64㎏)は32位上がって313位に、昨年の6月に最終プロテストに合格したプラチナ世代の阿部未悠(21歳、155㎝)は76位上がって349位に、少しずつ調子を上げて来て気に止まることも増えて来た黄金世代の木下彩(23歳、159㎝、54㎏)は26位上がって356位に、昨年の11月に2021年度の最終プロテストにトップで合格した尾関彩美悠(アミユ、18歳、158㎝、50㎏)は86位上がって372位になっている。
また、その容姿の好さから人気のモデル系中堅選手、松森彩夏(28歳、170㎝、55㎏)は24位上がって440位に、昨年の11月に最終プロテストに合格した川﨑春花(19歳、158㎝、54㎏)は24位上がって471位に、レギュラーツアーとステップアップツアーの両方で奮闘している村田理沙(26歳、161㎝、52㎏)は20位上がって532位に、レギュラーツアーが主戦場となっている高木萌衣(25歳、164㎝、54㎏)は45位上がって619位に、レギュラーツアーとステップアップツアーの両方で奮闘しているプラチナ世代の澁澤莉絵留(21歳、160㎝、60㎏)は27位上がって641位になっている。
そして今週であるが、先週に引き続き男女共に彼方此方で開催される予定になっている。
国内では木曜日の朝から国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、およびマイナビネクストヒロインゴルフツアーの開催が予定され、金曜日の朝からは国内女子ツアーの開催が予定されているので、たっぷり過ぎるほど楽しめる!?
また海外では、木曜日の朝から韓国において韓国女子ツアー(KLPGAツアー)、木曜日の午後からイタリアにおいて欧州女子ツアー、木曜日の夜から米国・ノースカロライナ州において米国女子ツアーのメジャー大会の開催が予定され、ALPGAツアーはシーズンオフとなっている。
上記の内の多くのツアーには日本人選手も出場すると思われるので、ライブ中継の視聴、公式サイトでの速報検索等をしながらのんびり楽しみたい。