先週木曜日の夜から時差-14時間(サマータイム中。それ以外では-15時間)のメキシコ・ハリスコ州にある「ビダンタ・バジャルタ(7456ヤード、パー71)」において米国男子ツアー、「メキシコ・オープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
公式サイトによると賞金総額は730万ドルとなっており、優勝賞金は131.4万ドルであるから、1ドルを約130円とすると、それぞれ約9億5千万円、1億7千万円と、フィールドの厚さから考えるとかなり高額であった。
日本人選手としては世界ランキング300位で下部ツアーからでもシード権復活を目指している小平智(32歳、173㎝、70㎏)が出場しており、第2日目、すなわち予選ラウンド最終日の終了時点でトータル-6まで伸ばして18位タイと、上位での予選通過を果たし、第3日目にはトータル-10まで伸ばして8位タイに上げ、もしかしたら2勝目も期待出来るか!?
なんて煽るような記事も出ていた。
そして、全体では58位タイまでの入った74名の選手が決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なお、ライブ中継は4日間に亘り、CS放送のゴルフネットワーク、インターネット配信のGOLFTVでたっぷりと放送されていた。
小平やメキシコオープン出場し
余裕の通過Vまで期待
さて、単独首位を維持して見事完全優勝を果たしたのは世界ランキング2位のジョン・ラーム(スペイン、27歳、188㎝、100㎏)で、最終日3バーディー、1ボギーの-2、トータル-17と伸ばした。
最終日は全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-15から出て、前半では2バーディーの-2、トータル-17と伸ばし、後半では1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-17と維持した。
まあフィールドの薄さから考えても、世界ランキング2位の意地とも言えそうだなあ。
なお、これで米国男子ツアー7勝目となり、この結果、世界ランキングは2位を維持している。
ジョンラームを首位を維持して勝って魅せ
ジョンラーム完全勝利強さ魅せ
ジョンラーム完全勝利意地を魅せ
2位タイに入ったのは世界ランキング25位のトニー・フィナウ(米国、32歳、193㎝、91㎏)、世界ランキング339位のブランドン・ウ(米国、25歳)、世界ランキング208位のカート・キタヤマ(米国、29歳、170㎝、77㎏)で、トータル-16まで伸ばした。
トニ・フィナウは最終日1イーグル、6バーディーの-8と爆発的に伸ばして15位上げて来た。
トータル-8から出て、前半では3バーディーの-3、トータル-11と伸ばし、後半に入ると加速して1イーグル、3バーディーの-5、トータル-16と大きく伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは18位まで上がっている。
トニーフィナウ最後まで上げ強さ魅せ
トニーフィナウ二位に入って強さ魅せ
ブランドン・ウも最終日1イーグル、6バーディーの-8と爆発的に伸ばして15位上げて来た。
トータル-8から出て、前半では1イーグル、2バーディーの-4、トータル-12と伸ばし、後半に入っても4バーディーの-4、トータル-16と順調に伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは229位まで上がっている。
ブランドンウ爆発魅せて二位となり
ブランドンウ二位に入って力魅せ
カート・キタヤマは最終日5バーディー、2ボギーの-3と伸ばして2位を維持した。
トータル-13から出て、前半では3バーディーの-3、トータル-16と伸ばしたが、後半では2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-16と伸ばせなかった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは139位まで上がっている。
キタヤマや確り伸ばし二位を維持
キタヤマや二位を維持して力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング93位のアーロン・ワイズ(米国、25歳、183㎝、79㎏)は最終日-7、トータル-14と爆発的に伸ばし、18位上げて6位タイに入った。
決勝で上げ強さ魅すワイズかな
六位入り強さを魅せたワイズかな
世界ランキング205位のアレックス・スマレイ(米国、25歳、183㎝)は最終日-3、トータル-14と伸ばし、1位上げて6位タイに入った。
スマレイや最後は上げて力魅せ
スマレイや六位に入り力魅せ
世界ランキング104位のキャメロン・チャンプ(米国、26歳、183㎝、79㎏)は最終日-1、トータル-14と少し伸ばしながらも、4位下がって6位タイとなった。
世界ランキング85位のアニルバン・ラヒリ(インド、34歳、185㎝、75㎏)は最終日-5、トータル-10と大きく伸ばし、20位も上げて15位タイに入った。
そして、小平智は最終日4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのイーブン、トータル-10と伸ばせず、7位下がって15位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-10から出て、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決め、続く第2ホールでダブルボギーを叩いたが、空かさず第3ホールでバーディーを決めて少し取り返し、バウンスバック!
続く3ホールをパーで凌いだ後、第7ホールでもバーディーを決めたが、第8ホールでボギーを叩いたので、結局伸ばせず、トータル-10のまま後半へと繋いでいる。
後半に入って4ホールをパーで凌いだ後、第14ホールで漸くバーディーを決めたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第17ホールではボギーを叩いたので伸ばせず、トータル-10のままホールアウトした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは281まで上がっている。
小平やスコア伸ばせず順位下げ
小平や上位に入り強さ魅せ
小平や上位に入りランク上げ
世界ランキング96位のゲーリー・ウッドランド(米国、37歳、185㎝、88㎏ )は最終日-4、トータル-9と伸ばし、11位上げて24位タイに入った。
ウッドランド決勝で上げ強さ魅せ
ウッドランドぐんぐん上げて強さ魅せ
世界ランキング73位のセバスチャン・ムニョス(コロンビア、29歳、183㎝、81㎏)は最終日-1、トータル-8と少し伸ばしながらも、5位下がって29位タイとなった。
世界ランキング49位のキャメロン・トリンゲール(米国、34歳、188㎝、84㎏)は最終日-2、トータル-7と伸ばし、2位上げて33位タイに入った。
トリンゲールじわじわ上げて強さ魅せ
トリンゲール最後まで上げ強さ魅せ
世界ランキング32位のケビン・ナ(米国、38歳、180㎝、76㎏)は最終日-3、トータル-6と伸ばし、16位上げて42位タイに入った。
ケビンナや確り伸ばし上げて魅せ
ケビンナや最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング20位のアブラハム・アンサー(メキシコ、31歳、170㎝、73㎏)は最終日-1、トータル-6と少し伸ばしながらも、7位下がって42位タイとなった。
世界ランキング33位のパトリック・リード(米国、31歳、183㎝、91㎏)は最終日+4、トータル-6と落とし、34位も下がって42位タイとなった。
世界ランキング90位のカルロス・オルティス(メキシコ、31歳、183㎝、68㎏)は最終日-2、トータル-5と伸ばし、7位上げて51位タイに入った。
オルティスや最後は上げて強さ魅せ
オルティスや最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング67位のマット・ジョーンズ(オーストラリア、42歳、183㎝、77㎏)は最終日-1、トータル-4と少し伸ばしながらも、1位下がって59位タイとなった。
そして、世界ランキング98位のケビン・ストリールマン(米国、43歳、178㎝、79㎏)は最終日+4、トータルイーブンと落とし、22も下がって67位タイとなった。
ところで私の場合、米国男子ツアーでは、外国人選手として何時もは大体世界ランキングで30位ぐらいまで、もう少しフィールドが薄い場合でも50位ぐらいまでの選手に付いて書き留めているのであるが、今回それでは少な過ぎたので、100位まで範囲を広げた。
要するにそれだけフィールドが薄くなっていたと言うことで、途中までは2位タイ、4位タイに付けている選手のスコアを見ていても、もしかしたら小平智も今回はその辺りまで行けなくもなさそうに思えて期待を膨らませたが、流石に最後の伸ばし合いには付いて行けなかったようだ。
DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)を主戦場としている世界ランキング206位で旅人ゴルファーと呼ばれる川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)と一緒に戦っていたカート・キタヤマの先週の世界ランキングが208位と川村昌弘と同じぐらいなので、一見あまり変わらないレベルのように思いそうになるが、やっぱりまだ差があるのだろうなあ。
そう言えば体格があまり変わらないように見えても、カート・キタヤマは結構な飛ばし屋だそうな。