木曜日夜から時差－１６時間(サマータイム中。それ以外では－１７時間)の米国・カルフォルニア州にある「ウィルシャーカントリークラブ(６４４７ヤード、パー７１)」において米国女子ツアー、「ＤＩＯインプラントＬＡオープン」が４日間の日程で開催され、その第３日目、すなわち決勝ラウンド初日が終わっている。
或る記事によると賞金総額は１５０万ドル、優勝賞金は２２．５万ドルとなっているから、１ドルを約１２８．５６円とするとそれぞれ約１億９３００万円、約２８９０万円となり、平均的な国内女子ツアーのほぼ倍ぐらいか？
賞金に関して男子ほど彼我の差はないようだ。
日本人選手としては世界ランキング１２位で黄金世代を代表し、エースの畑岡奈紗（２３歳、１５８㎝）、世界ランキング１３位で新世紀世代を代表し、全米女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花（２０歳、１６６㎝、６３㎏）、世界ランキング２２位でプラチナ世代を代表し、海外のメジャー大会でも強いところを見せている古江彩佳（２１歳、１５３㎝、５４㎏）、世界ランキング３１位で黄金世代をリードするひとり、全英女子オープンで優勝しただけではなく、普通に通用するレベルであることを示しつつある渋野日向子（２３歳、１６７㎝、６２㎏）が出場しており、嬉しいことに４人とも予選を通過している。
なお、全体では予選ラウンド終了時に５９位タイまでに入った７４名の選手が決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
ところで、この前の日曜日までハワイで戦っていたかと思えば、今週は時差３時間分の移動をしてカルフォルニア州で戦うので、それだけでも結構きついツアーであるが、出るからには健闘して欲しいし、応援したい。
と言うか、日本人選手が健闘することが増え、身近に感じられて、ついつい応援してしまう！？
ライブ中継は何時ものようにＷＯＷＯＷとインターネット配信のＧＯＬＦＴＶで視ることが出来るが、時差の大きい米国本土の西海岸の為、放送は朝から午前中と言う感じになっている。
米国の女子のツアーが近くなり
つい応援をしたくなるかも
さて単独で首位を維持したのは畑岡奈紗で、３日目５バーディー、１ボギーの－４、トータル－１１と伸ばしている。
３日目に付いてもう少し詳しく見ておくと、この大会では全員アウトスタート（第１ホールから）で、トータル－７から出て、前半では第２ホールでバーディーを決め、続く４ホールをパーで凌いだ後、第７ホールでもバーディーを決め、１つ空いて第９ホールでもバーディーを決めたので、結局３打伸ばし、トータル－１０として後半へと繋いでいる。
後半に入って２ホールをパーで凌いだ後、第１２ホールでボギーを叩いたが、１つ空いて第１４ホールでバーディーを決め、１つ空いて第１６ホールでもバーディーを決めて、残りの２ホールをパーで凌いだので、結局後半で更に１打伸ばし、トータル－１１として最終日へと繋いでいる。
第２日目は悪天候の為に少し残して日没サスペンデッドとなっていたが、畑岡奈紗は－３、トータル－７と順調に伸ばして首位タイに立っており、今週は本物か！？ もしかしたら６勝目かも！？ なんて期待をに胸を膨らませていたら、忙しくなった第３日目、遂に単独首位に立った！
畑岡奈紗確り伸ばし首位を維持
畑岡奈紗単独首位に強さ魅せ
畑岡奈紗単独首位で期待膨らみ
単独２位に付けているのは世界ランキング３２位のハナ・グリーン（オーストラリア、２６歳、１６８㎝）で、３日目３バーディー、１ボギーの－２、トータル－７と伸ばして１位上げて来た。
トータル－５から出て、前半では１バーディー、１ボギーのイーブン、トータル－５と維持し、後半では２バーディーの－２、トータル－７と伸ばしている。
なお、２日目に－４、トータル－５と伸ばし、１６位上げて単独３位に上げて来た。
ハナグリーン連日上げて二位に付け
ハナグリーン二位まで上げて強さ魅せ
３位タイに付けているのは世界ランキング９位の朴仁妃（パク・インビ、韓国、３３歳、１６８㎝）、世界ランキング１９９位のカン・ヘジ（韓国、３１歳、１７０㎝）、世界ランキング１位のコ・ジンヨン（韓国、２６歳、１６８㎝）で、トータル－６まで伸ばしている。
朴仁妃は３日目４バーディー、１ボギーの－３と伸ばして３位上げて来た。
トータル－３から出て、前半では２バーディーの－２、トータル－５と伸ばし、後半でも２バーディー、１ボギーの－１、トータル－６と少し伸ばしている。
なお、２日目には－４、トータル－３と確り伸ばし、４２位も上げて６位タイに付けて来ていたから、凄い！？
朴仁妃連日上げて強さ魅せ
朴仁妃ぐんぐん上げて三位付け
朴仁妃三位まで上げ強さ魅せ
カン・ヘジは３日目４バーディー、２ボギーの－２と伸ばして１位上げて来た。
トータル－４から出て、前半では１バーディー、１ボギーのイーブン、トータル－４と伸ばせなかったが、後半に入って３バーディー、１ボギーの－２、トータル－６と伸ばしている。
なお、２日目には－２、トータル－７と伸ばし、７位上げて４位タイに付けて来ていた。
カンヘジや連日上げて力魅せ
カンヘジや後半伸ばし三位付け
カンヘジや三位まで上げ力魅せ
コ・ジンヨンは３日目４バーディー、１ボギー、１クアドラプルボギー(＋４)の＋１､トータル－６と少し落として２位下がっている。
畑岡奈紗と並んでトータル－７から出て前半では１バーディーの－１、トータル－８と少し伸ばし、この時点では畑岡奈紗が２打差を付けていた。
後半に入って３ホールをパーで凌いだ後、第１３ホールでバーディーを決めてトータル－９まで伸ばし、畑岡奈紗は第１２ホールでボギーを叩いてトータル－９に落としていたので、また首位タイに並んだ。
その後、第１４ホールで畑岡奈紗はバーディーを決めてトータル－１０まで伸ばし、引き離したが、コ・ジンヨンも第１５ホールでバーディーを決めてトータル－１０まで伸ばし、また首位タイに並んだ。
しかし、第１６ホールでボギーを叩き、第１７ホールではハザードに捕まってちょっと冒険したのもあってクアドラプルボギーを叩き、ここで一気にトータル－５まで落としてしまった！
焦りもあったのかも知れないが、余裕がさせた冒険かも知れない。
ともかく、悔やんではいないと言うことなので、最後まで目が離せない存在のような気もする。
なお、２日目には－７、トータル－７と爆発的に伸ばし、２９位も上げて一気に首位タイまで上り詰めたから、やはり一番怖い存在であることには間違いない！？
コジンヨン冒険をして二位下がり
コジンヨン冒険をして意地を魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング５位のミンジー・リー（オーストラリア、２５歳）は３日目イーブン、トータル－４と伸ばせず、２位下がって６位タイとなっている。
世界ランキング１０位のキム・セヨン（韓国、２９歳、１６０㎝）、世界ランキング１７位のセリーヌ・ビュティエ（フランス、２８歳、１６５㎝）はともに３日目－１、トータル－３と少し伸ばし、１位上げて９位タイに付けて来た。
キムセヨン少し伸ばして上げて魅せ
キムセヨン下がっても上げ強さ魅せ
上げ続け強さを魅せるビュティエかな
強さ魅せじわじわ上げるビュティエかな
世界ランキング２７位のリゼット・サラス(米国、３２歳、１６３㎝)は３日目＋１、トータル－２と少し落とし、８位下がって１４位タイとなっている。
世界ランキング１８位のナンナ・マジソン（デンマーク、２７歳、１７０㎝、６７㎏）は３日目－１、トータルイーブンと少し伸ばし、４位上げて３５位タイに付けて来た。
マジソンや少し伸ばして上げて魅せ
マジソンやじわじわ上げて強さ魅せ
世界ランキング４位で天才少女と呼ばれたアタヤ・ティティクル（タイ、１９歳）は３日目－１、トータル＋１と少し伸ばし、９位上げて４１位タイに付けて来た。
ティティクルや少し伸ばして上げて魅せ
ティティクルや下がっても上げ強さ魅せ
世界ランキング７位のダニエル・カン（米国、２９歳、１６８㎝）は３日目イーブン、トータル＋１と伸ばせず、２位下がって４１位タイとなっている。
世界ランキング２３位のジョージア・ホール（イングランド、２６歳、１６５㎝）は３日目＋３、トータル＋１と落とし、３１位も下がって４１位タイとなっている。
そして古江彩佳は３日目３バーディー、４ボギーの＋１、トータル＋２と少し落とし、１０位下がって４９位タイとなっている。
３日目に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル＋１から出て前半では２ホールをパーで凌いだ後、第３ホールでボギーを叩き、続く２ホールをパーで凌いだ後、第６ホールでバーディーを決めて取り返したが、続く２ホールをパーで凌いだ後、第９ホールでまたボギーを叩いたので、結局１打落とし、トータル＋２として後半へと繋いでいる。
後半に入っていきなり第１０ホールでボギーを叩いたが、１つ空いて第１２ホールでバーディーを決めて取り返し、続く１３ホールでもバーディーを決めたが、続く４ホールをパーで凌いだ後、第１８ホールでボギーをまた叩いたので、結局後半では伸ばせず、トータル＋２のまま最終日へと繋いでいる。
なお、２日目には＋２、トータル＋１と落とし、２０位も下がって３９位タイとなっており、その後この下がり様であるから、流石にストレスが溜まっているようである。
最終日にはストレスから少しでも解放されるプレイを期待したい。
古江彩佳気持ち切り替え最終日
納得プレイ期待するかも
世界ランキング１４位で飛ばし屋のパティ・タバタナキト（タイ、２２歳、１６５㎝）は３日目＋２、トータル＋２と落とし、２３位も下がって４９位タイとなっている。
そして笹生優花は３日目１イーグル、３バーディー、５ボギー、１トリプルボギーの＋３、トータル＋２と落とし、３０位も下がって４９位タイとなっている。
出入りの激しかった３日目に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル－１から出て、前半ではいきなり第１ホールでボギーを叩き、続く４ホールをパーで凌いだ後、第６ホールではトリプルボギーを叩いてしまったが、空かさず第７ホールでバーディーを決めて少し取り返し、バウンスバック！
しかし、続く第８、９ホールと連続でボギーを叩いたので、結局５打落とし、トータル＋４として後半へと繋いでいる。
後半に入って第１１ホールでもボギーを叩き、一体何処まで落ちて行くのかと諦め掛けたら、続く２ホールをパーで凌いだ後、第１４ホールでイーグルを決め、１つ空いて第１６ホールではバーディーを決め、続く第１７ホールでボギーを叩いたが、空かさず第１８ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック！
結局後半では２打取り返し、トータル＋２として最終日へと繋いでいる。
３日目だけ見たら、初日が＋４で１００位タイの発進なので、？？？？？、となってしまうが、実は２日目に－５、トータル－１と大きく伸ばし、何と８１位も上げて１９位タイに付けて来ていた。
要するに彼女らしい凄い爆発力を見せてくれたわけである。
３日目に付いても終盤に付いては彼女らしさを発揮しているから、最終日まで諦めないで好プレイを期待したい。
笹生優花大きな波に揺れながら
時折らしさ見せているかも
また渋野日向子は３日目３バーディー、３ボギーのイーブン、トータル＋３と維持し、２位上げて５７位タイに付けて来た。
３日目に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル＋３から出て、前半ではいきなり第１ホールでボギーを叩き、続く４ホールをパーで凌いだ後、第６ホールでもボギーを叩いて、残りの３ホールをパーで凌いだので、結局２打落とし、トータル＋５で後半へと繋いでいる。
後半に入って、２ホールをパーで凌いだ後、第１２ホールでバーディーを決めたが、続く第１３ホールでボギーを叩いたので伸ばせず、続く２ホールをパーで凌いだ後、第１６ホールでバーディーを決め、１つ空いて第１８ホールでもバーディーを決めたので、結局後半では２打伸ばし、トータル＋３に戻して最終日へと繋いでいる。
なお、２日目には＋３、トータル＋３と落とし、２９位も下がって５９位タイとなり、ぎりぎりで予選を通過している。
彼女も笹生優花と同様、大きな波でファンの心を揺さぶるタイプのようである。
渋野日向子スコア維持して少し上げ
渋野日向子最終日まで期待して
それから、世界ランキング１６位のジェニファー・カプチョ（米国、２４歳、１６５㎝）は３日目＋２、トータル＋４と落とし、１２位下がって６２位タイとなっている。
彼女も初日は＋４まで落として１００位タイと大きく出遅れ、笹生優花と並んでいたが、２日目に－２、トータル＋２と伸ばし、５０位も上げて５０位タイに付けて来て、ちょっと余裕を持って予選を通過している。
そして３日目にまた下がっているから、やっぱり波で揺さぶるタイプ！？
