スキージャンプワールドカップ男子の長かった2021/22年シーズンが北京冬季五輪を挟んで昨日終わった。
その男子個人戦は28試合行われ、日本のエース、小林陵侑(25歳、174㎝)が見事総合優勝を果たしている。
優勝は8回で、それを含めて表彰式登壇は11回を数えた。
総合優勝は3年振りの2回目である。
通算成績は優勝が27回で、これは国内では断トツの1位で、世界でも単独8位となる。
表彰台登壇は45回で、これは国内で単独2位、世界でも単独18となる。
今シーズンは北京冬季五輪に照準を合わせて調整して来たようで、その前までに優勝7回、それを含めて表彰台に9回上がっている。
北京冬季五輪ではノーマルヒルで金メダル、ラージヒルで銀メダルに輝いた。
その後は優勝1回、それを含めた表彰台登壇が2回あった。
個人戦全28戦における小林陵侑の順位等に付いては以下の様であった。
第1戦は2021年11月20日(土)(現地時間。以下同様)にロシアのニジニ・タギル(K点120m、HS134m)で行われ、2位であった。
第2戦は2021年11月21日(日)に引き続きニジニタギルで行われたが、残念ながらスーツの規定違反で失格となっている。
第3戦は2021年11月27日(土)にフィンランドのルカ(K点120m、HS142m)で行われ、見事初優勝を遂げている。
第3戦は2021年11月28日(日)に引き続きルカで行われたが、残念ながら新型コロナウイルス陽性で出場停止となった。
第5戦は2021年12月5日(日)にポーランドのヴィスワ(K点120m、HS134m)で行われたが、残念ながら引き続き出場停止となっている。
第6戦は2021年12月11日(土)にドイツのクリンゲンタール(K点125m、HS140m)で行われ、7位であった。
第7戦は2021年12月12日(日)に引き続きクリンゲンタールで行われ、見事2勝目を挙げている。
第8戦は2021年12月18日(土)にスイスのエンゲルベルク(K点125m、HS140m)で行われ、2位であった。
第9戦は2021年12月19日(日)に引き続きエンゲルベルクで行われ、見事3勝目を挙げている。
第10戦は2021年12月29日(木)はドイツのオーベルストドルフ(K点120m、HS137m)で行われ、見事4勝目を挙げている。
なお、ここからの4試合の総合成績はジャンプ週間として表彰され、賞金も出る。
第11戦は2022年1月1日(土)にドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘン(K点125m、HS142m)で行われ、見事5勝目を挙げている。
第12戦は2022年1月5日(水)にオーストリアのビショッフスフェーヘン(K点125m、HS142m)で行われ、見事6勝目を挙げている。
なお、ジャンプ週間の第3戦は本来インスブルックで予定されていたが、悪天候で中止となり、代替試合がビショッフスホーフェンで行われた。
第13戦は2022年1月6日(木)に引き続きビショフスホーフェンで行われ、5位であったが、ジャンプ週間では見事2回目の総合優勝に輝いている。
第14戦は2022年1月8日(土)に引き続きビショフスホーフェンで行われ、5位であった。
第15戦は2022年1月16日(日)にポーランドのザコパネ(K点125m、HS
140m)で行われ、4位であった。
第16戦は2022年1月22日(土)に札幌の代替としてドイツのティティゼー・ノイシュタット(K点125m、HS142m)で行われ、5位であった。
第17戦は2022年1月23日(日)に引き続きティティゼー・ノイシュタットで行われ、4位であった。
第18戦は2022年1月29日(土)にドイツのヴィリンゲン(K点130m、HS147m)で行われ、見事7勝目を挙げている。
第19戦は2022年1月30日(日)に引き続きヴィリンゲンで行われ、4位であった。
この後3週間ほどの北京冬季五輪期間に入り、この間にノーマルヒル、ラージヒルでだけではなく、混合団体、男子団体でも活躍している。
その後、ワールドカップが再開され、第20戦は2022年2月25日(金)にスロベニアのラハティ(K点116m、HS130m)で行われ、7位であった。
第21戦は2022年2月27日(日)に引き続きラハティで行われ、見事8勝目を挙げている。
第22戦は2022年3月3日(土)にノルウェーのリレハンメル(K点123m、HS140m)で行われ、2位であった。
ここからのノルウェーでの3戦を総合してRAW AIRとして表彰される。
第23戦は2022年3月5日(土)のノルウェーのオスロ(K点120m、HS134m)で行われ、6位であった。
第24戦は2022年3月6日(日)に引き続きオスロで行われ、7位であった。
なお、RAW AIRでは3位に入っている。
第25戦は2022年3月19日(土)にドイツのオーベルストドルフのフライングヒル(K点200m、HS235m)で行われ、10位であった。
RAW AIRはともかく、得意なはずのフライングヒルでも振るわないから、これはもう疲れ切っているように思われた。
第26戦は2022年3月20日(日)に引き続きオーベルストドルフで行われ、6位であった。
第27戦は2022年3月25日(金)にスロベニアのプラニツァのフライングヒル(K点200m、HS240m)で行われ、5位であった。
そして、第28戦、すなわち最終戦は2022年3月27日(日)に引き続きプラニツァで行われ、8位であった。
この試合の結果、今シーズンの総合優勝が決まっている。
RAW AIRの辺りからはすっかり疲れ切っているように思えたが、それでも今シーズン出場した25戦全てでベストテンに入っているから、これは文句なく凄いのではないか!?
陵侑や全ての試合ベストテン
安定力を魅せて来たかも
それから、今シーズンの主な選手の総合ランキングは以下のようになった。
順位 氏名 総合点
1 ー 小林陵侑 1621
2 ー カール・ガイガー(独) 1515
3 ↑1 マリウス・デンドヴィック(ノルウェー) 1231
4 ↓1 ハルボルエグナー・グランルード(ノルウェー) 1227
5 ー シュテファン・クラフト(墺) 1069
6 ー マルクス・アイゼンビヒラー(独) 950
7 ー アンチェ・ラニセク(スロベニア) 936
13 ↑ 佐藤幸椰 530
19 ー カミル・ストッフ(ポーランド) 397
31 ー 中村直幹 196
32 ー 小林潤志郎 179
39 ー 伊東大貴 88
49 ー 佐藤慧一 38
なお、ベテランの伊東大貴(36歳)は今シーズンで引退することを表明している。
トリノ冬季五輪から5大会連続の出場もあり、長い間どうもお疲れさまでした。