今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は国内の男子ツアーと女子ツアー、国内の女子下部ツアー、米国の男子ツアー、欧州男子ツアーが開催され、何れのツアーにも日本人選手が出場していた。
そして何れのツアーにおいても、応援していた選手の内、何人かは予選を通過して、決勝ラウンドまで十二分に楽しませてくれた。
先週もテレビ、インターネットでライブ中継がまあまああって、のんびり視ることが出来た。
また、国内が盛況であった分、日本人選手の世界ランキングには男女共に結構大きな動きがあった。
先ず男子の方であるが、滋賀県において国内男子ツアーのメジャー大会、「日本オープンゴルフ選手権競技」が10月14日(木)~10月17日(日)の日程で開催された。
優勝したのは戦車とも呼ばれるベテラン実力派外国人選手のショーン・ノリス(南アフリカ、39歳、188㎝、100㎏)であったが、単独2位にはベテランの池田勇太(35歳、177㎝、85㎏)、3位タイには米国を目指す木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)、ベテランの高山忠洋(43歳、177㎝、83㎏)が入っている。
暫らく鳴りを潜めていた感のある池田勇太であるが、有観客の試合になり、プロとして好い意味の刺激になっているようである。
池田勇太客の刺激で力得て
世界ランクを上げ出すのかも
またスペインにおいて欧州男子ツアー、「アンダルシア・マスターズ」が10月14日(木)~10月17日(日)の日程で開催された。
人気のコラム、「いま僕はココにいます」によると、元々出る気で準備していた大会であるから期待してネットの速報を見ていたが、戦略的で難しいコースであったようだ。
それ故、好きなコースでもあったようで、初日から+2と落しながらも、39位タイと中位での発進であった。
第2日目はトータル+3と少しながらも34位に上がり、第3日間にはトータル+3のままで36位タイに下がり、最終日もトータル+3のままで37位タイに止まったから、まあ中位で踏ん張ったと言う感じか!?
川村や中位踏ん張り力魅せ
それから、米国・ネバダ州において米国男子ツアー、「ザ・CJカップatサミット」が10月14日(木)~10月17日(日)の日程で開催された。
日本のエース、松山英樹が出場して、初日は-6と大きく伸ばして7位タイの好発進であったが、第2日目にはトータル-8まで伸ばしながらも、28位タイまで下がっている。
周りの伸ばし方が凄く、アンダーパーが凄い人数になっていた。
そんな中で、第3日目にはトータル-6まで落としたので64位タイまで下がり、最終日にはトータル-10まで上げて59位タイで終わっている。
まあ、長い競技人生にはこんなこともある。
なんて、今回も哲学が必要な大会になったようだなあ。フフッ。
松山や微妙な結果受け入れる
哲学の要る試合なのかも
次に女子の方であるが、香川県において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント」が10月15日(木)~10月17日(日)の日程で開催された。
優勝したのは中堅の大型選手、飛ばし屋で山本景子(28歳、168㎝、68㎏)で、逆転でのツアー初勝利であった。
今後の活躍に期待したい。
山本や漸く勝てた感動が
次に繋がる期待するかも
また千葉県において、国内女子ツアー、「富士通レディース」が10月15日(金)~10月17日(日)の日程で開催された。
残念なことに最終日は、始まって1時間半ほどしてから降雨が激しくなってサスペンデッドに入り、その後続行が難しいと判断され、中止となっている。
その時点で、プラチナ世代をリードする古江彩佳と黄金世代をリードする勝みなみがトータル-12で並び、午後からはこの2人によるプレーオフが行われた。
そして古江彩佳が2ホール目でバーディーを決め、ツアーで今年初優勝、今シーズンの4勝目、アマチュア時代も入れて通算5勝目を挙げている。
もう勝てないかと落ち込んでいたそうであるが、海外での活躍で自信を得て、今回の勝利に繋がったそうな。
米国女子ツアーへのチャレンジも口にしており、今後の活躍が期待される。
古江彩佳外で活躍自信得て
久々勝利手にしたのかも
それから、先週は国内女子ツアーのプロテスト2次予選がA地区(茨城県)、C地区(岡山県)の2か所で行われた。
A地区ではこれまで米国女子ツアーに出ていたプラチナ世代の山口すず夏が単独トップで通過し、先々週のレギュラーツアーで優勝争いを演じたアマチュアの佐藤心結(ミユ)が4位タイ、吉田優利の妹、吉田鈴が27位タイで通過している。
C地区ではこれまでステップアップツアー等で活躍していた丹萌乃が単独トップで通過し、アマチュアの注目選手、川﨑春花が単独3位、マイナビネクストヒロインツアーで優勝していた黄金世代の澤田知佳が単独20位で通過している。
女子ツアープロテストから騒がれて
男子と違う世界なのかも
まあ男子には厳しい目が光り、それだけ本当の力を求められている、と言うことだろうなあ。
そこを通り抜けて活躍する本格的な男子プロが待たれているわけである。
参考までに男子、女子の日本人選手のそれぞれ20位までに入った選手達を挙げておく。
先ずは男子から日本人選手のトップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
19位 ー 松山英樹 161位 ↑16 岩田寛
72位 ↑ 15 木下稜介 169位 ↓ 6 石川遼
76位 ↑ 8 金谷拓実 207位 ↓ 7 比嘉一貴
105位 ↓ 4 星野陸也 216位 ↑ 1 中島啓太
126位 ↑ 8 稲森佑貴 220位 ↑18 大岩龍一
131位 ↓ 8 大槻智春 221位 ↓15 片岡尚之
136位 ↓ 5 今平周吾 222位 ↓15 時松隆光
147位 ↑112 池田勇太 253位 ↓ 2 杉山知靖
154位 ↓ 2 川村昌弘 265位 ↑62 石坂友宏
157位 ↑ 10 香妻陣一朗 284位 ↓ 3 宮本勝昌
男子の場合、国内でレギュラーツアーが開催された分、結構大きな変化の見られた選手もいたので、以下、500位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて書き留めておく。
この頃活躍が結構気に留まるようになった永野竜太郎は10位上がって291位に、米国男子ツアーへの復帰を目指して暫し骨休め? の小平智は32位上がって322位に、ベテランの高山忠洋は204位上がって337位に、結構馴染んでいた欧州男子ツアーへの復帰を目指すベテランの谷原秀人は18位上がって378位に、古川雄大(ユウキ)は30位上がって400位に、ベテランの小田孔明は36位上がって408位に、清水大成は128位上がって433位に、中西直人は83位上がって479位に、塚田陽亮は39位上がって493位になっている。
これまで男子の場合、1000位ぐらいまで探さないとこれぐらい出て来ない場合が普通であったが、今回は幅広い範囲でかなりの順位変動、しかも上昇があったようだ。
それから、既に何回も書いているように、開かれる回数が少ない所為か、相変わらず全体に上下変動が激しいように思われる。
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
5位 ー 笹生優花 74位 ↑ 6 勝みなみ
19位 ↑ 2 稲見萌寧 84位 ↓ 1 吉田優利
24位 ↑ 2 古江彩佳 87位 ↓ 1 高橋彩華
37位 ー 渋野日向子 93位 ↓ 3 若林舞衣子
38位 ↓ 2 西村優菜 99位 ↓ 3 大里桃子
56位 ↓ 1 山下美夢有 107位 ↓ 2 岡山絵里
58位 ー 西郷真央 113位 ↓ 2 原英莉花
59位 ー 鈴木愛 117位 ↑ 1 植竹希望
68位 ↓ 1 小祝さくら 126位 ↓ 4 菊地絵理香
女子の場合も、国内でレギュラーツアー、下部ツアーが開催されたことも関係して、結構大きな変化が見られた選手もいたので、以下、600位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
暫らくは気に留まることの少なくなっていたアスリート系中堅の柏原明日架は10位上がって202位に、林菜乃子は10位上がって238位に、高木優奈は25位上がって286位に、辻梨恵は32位上がって374位に、結構長く低迷している印象のある中堅の松森彩夏は16位上がって463位に、既に頭角を現している新人のひとり、上野菜々子は117位上がって518位に、アマチュアの注目株のひとり、尾関彩美悠は18位上がって553位に、ステップツアー初優勝の中堅、山本景子は247位上がって575位に、新人の注目株のひとり、阿部未悠は17位上がって579いになっている。
それから今週の目ぼしいツアーであるが、男子では明朝から国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアーの今年最終戦、木曜日の朝からは国内で唯一の米国男子ツアー、午後からは欧州男子ツアーの開催が予定されている。
まだ、詳しい記事は出ていないが、米国男子ツアーにはエースの松山英樹が出る予定のようなので、楽しみに待ちたい。
女子では木曜日の朝から国内女子ツアー、夜からは米国女子ツアーの開催が予定されている。
此方もまだあまり記事は出ていないので、細かいことはまだ分からないが、まあ楽しみに待ちたい。
それにしても、ここに挙げただけでも日本人選手が出場しそうな海外主催の3つの大会を含め、5つの目ぼしい大会の開催が予定されているから、今週も先週に引き続き寝不足になりそうだなあ。フフッ。
今週も更に夜更かし続きそう
秋の夜長がまた楽しみに