今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は国内の男子ツアーと女子ツアー、国内の男子・女子下部ツアー、米国の男子ツアーと女子ツアー、欧州男子ツアーが開催され、何れのツアーにも日本人選手が出場していた。
そして出場していたツアーの中で、欧州男子ツアー以外では応援していた選手の内、何人かは予選を通過して、決勝ラウンドまで十二分に楽しませてくれた。
先週もテレビ、インターネットでライブ中継がまあまああって、のんびり視ることが出来た。
また、国内が盛況であった分、日本人選手の世界ランキングには男女共に結構大きな動きがあった。
先ずは男子の方であるが、栃木県において国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアー、「石川遼Aeveryone PROJECT Challenge」が10月6日(水)~10月8日(金)の日程で開催された。
優勝したのは新鋭の桂川有人(22歳、167㎝、70㎏)で、アマチュアの時から割と気に留まっていた選手であった。
優勝が待たれていた選手であるが、インタビューに答えている様子はおっとりとしており、それが彼に合っているスピード感なのかも知れない。
まあ、ゴルフの競技人生は結構長いからね。
桂川漸く勝ってホッとさせ
彼には合ったペースなのかも
また、愛知県において国内男子ツアー、「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」が10月7日(木)~10月10日(日)の日程で開催された。
優勝したのは杉山知靖(28歳、173㎝、75㎏)であった。
これが国内男子ツアー初優勝で、今年の7月にAbemaTVツアーで初優勝してから急成長を見せている。
今回の優勝によって10月21日(木)~10月24日(日)に千葉県で開催される米国男子ツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権を得て、更なる躍進が観られるか!?
ちょっと注目したい。
それにしても男子の場合、女子に比べて地味で、成長もゆっくりしているように思える。
昔からよく男子の成長は女子の成長に比べて2歳ぐらい遅いように言われて来たが、今ももっと差が開いているのかも知れない。
杉山や今年になって躍進し
世界に道が開けるのかも
また、スペインにおいて欧州男子ツアー、「スペインオープン」が10月7日(木)~10月10日(日)の日程で開催された。
人気のコラム、「いま僕はココにいます」によると、元々出る気で準備していた大会であるから期待してネットの速報を見ていたが、残念ながら2週続けての予選落ちとなり、ちょっと寂しい週末となった。
今週も引き続きスペインで開催される予定であるから、気分を切り替え、健闘を魅せてくれることを期待したい。
川村や週末居ないこと続き
気分切り替え期待するかも
それから、米国・ネバダ州において米国男子ツアー、「シュライナーズチルドレンズオープン」が10月7日(木)~10月10日(日)の日程で開催された。
日本のエース、松山英樹が出場し、初日-6と大きく伸ばして10位タイの好発進であったが、第2日目にティーショットが乱れ、観客の頭部に当たって流血騒ぎとなり、トータル-5に落とし、一気に57位まで下がっている。
それでも何とか予選は通過出来たが、第3日目にはトータル-5のままで、63位タイまで下がり、最終日にはトータル-4に落として67位タイまで下がる不本意な結果となった。
まあ長い競技人生にはこんなこともある。
気分を入れからまたの機会に期待したい。
松山や不本意な結果受け入れて
次の機会に期待するかも
次に女子の方であるが、沖縄県において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「かねひで美やらびオープン」が10月7日(木)~10月9日(土)の日程で開催された。
優勝したのは今年の6月にプロテストに合格したばかりの新人、プラチナ世代の後藤未有(21歳、157㎝、58㎏)で、流石に厳しいプロテストに合格して来ただけのことはあり、岩井明愛・千怜姉妹に続き、流石ではないか!?
後藤未有岩井姉妹の後続き
確り勝って力を発揮
また、米国・ニュージャージー州において、米国女子ツアー、「ファウンダーズカップ」が10月7日(木)~10月10日(日)の日程で開催された。
日本人選手としては黄金世代でエースの畑岡奈紗、新世紀世代でメジャーチャンピオンの笹生優花、出産を経験して復帰した横峯さくらが出場して、笹生優花、畑岡奈紗が予選を通過している。
悪天候、その影響もあっての日没サスペンデッド等に悩まされながら、何とか終わった感じであった。
笹生優花は初日-4で3位タイと好発進し、第2日目にはトータル-5と少し伸ばしながらも9位タイに下がったが、それでも上位での予選通過を果たし、期待させている。
そして第3日にはトータル-9まで伸ばし、2位タイまで上げ、最終日には雨風、寒さ等に耐えながらトータル-10と少し伸ばしながらも4位タイまで下がったが、その奮闘振りを確り楽しませて貰った。
この3週間、ずっと安定したところでプレイ出来ており、その辺りは流石ではないか!?
笹生優花楽しみながら学びつつ
上位でプレイ続けるのかも
畑岡奈紗は初日-2で22位タイとまあまあのところで発進出来たが、第2日目にはトータルイーブンまで落とし、57位タイまで下がって、何とか予選を通過している。
その悔しさで発奮したか、第3日目には気合を入れてトータル-5と大きく伸ばして17位タイまで上げたが、最終日にはトータル-1まで落とし、51位タイまで下がった。
大きく上下するジェットコースター的な結果となり、要するに本調子ではなかったようである。
気分を切り替え、また次の機会に期待したい。
畑岡奈紗気分切り替えまた期待
それから、静岡県において国内女子ツアー、「スタンレーレディースゴルフトーナメント」が10月8日(金)~10月10日(日)の日程で開催された。
優勝したのは黄金世代をリードするひとりで全英女子チャンピオンの渋野日向子(22歳、167㎝、62㎏)で、1年11か月振りの国内女子ツアー5勝目であった。
やって来たことの結果が中々出ないもどかしさ、色々言われる悔しさに耐えながらの勝利で、感動も一入であったようだ。
渋野日向子久々に勝ち色々な
暗雲すっと消えて行くかも
また、この大会ではアマチュアで高校生の佐藤心結(ミユ、18歳、161㎝)の活躍も気に留まった。
スポーツ万能少女で砲丸投げ等の経験も生きて、飛距離が伸びて来た渋野日向子を上回るほどであったそうな。
佐藤心結十分力発揮して
此れからのこと期待膨らみ
参考までに男子、女子の日本人選手のそれぞれ20位までに入った選手達を挙げておく。
先ずは男子から日本人選手のトップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
19位 ー 松山英樹 177位 ↑ 16 岩田寛
84位 ↑ 2 金谷拓実 200位 ↓ 14 比嘉一貴
87位 ー 木下稜介 207位 ↓ 3 時松隆光
101位 ↓ 5 星野陸也 217位 ↓ 5 中島啓太
123位 ↓ 8 大槻智春 236位 ↑ 60 片岡尚之
131位 ↓ 3 今平周吾 238位 ↓ 6 大岩龍一
134位 ↑ 5 稲森佑貴 253位 ↑212 杉山知靖
152位 ↓ 5 川村昌弘 259位 ↓ 10 池田勇太
163位 ↓ 9 石川遼 281位 ↓ 10 宮本勝昌
167位 ↑50 香妻陣一朗 301位 ↑ 35 永野竜太郎
男子の場合、国内でレギュラーツアー、下部ツアーが開催された分、結構大きな変化の見られた選手もいたので、以下、1000位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて書き留めておく。
植竹勇太が134位上げて445位に、竹谷佳孝が114位上がって579位に、小斉平優和が65位上がって589位に、ベテランの宮里優作が67位上げて589位に、新鋭の桂川有人が346位上がって670位に、同じく新鋭の大西魁斗が113位上がって707位に、木下裕太が89位上がって747位に、副田裕斗が153位上げて893位に、伊藤有志が356位上げて971位になっている。
既に何回か書いているように、開かれる回数が少ない所為か、相変わらず上下変動が激しいように思われる。
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
5位 ↑ 2 笹生優花 75位 ↓ 2 上田桃子
21位 ↓ 3 稲見萌寧 83位 ー 吉田優利
26位 ー 古江彩佳 86位 ↑ 1 高橋彩華
36位 ー 西村優菜 93位 ↓ 1 若林舞衣子
37位 ↑ 9 渋野日向子 96位 ー 大里桃子
55位 ↑ 1 山下美夢有 105位 ↓ 3 岡山絵里
58位 ↑ 5 西郷真央 111位 ↓ 3 原英莉花
59位 ↓ 5 鈴木愛 118位 ↓ 6 植竹希望
67位 ↓ 3 小祝さくら 122位 ↓ 5 菊地絵理香
女子の場合も、国内でレギュラーツアー、下部ツアーが開催されたことも関係して、結構大きな変化が見られた選手もいたので、以下、600位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
木村彩子が29位上がって196位に、石川怜奈が13位上がって312位に、工藤遥加が17位上がって317位に、小野祐夢が11位上がって342位に、新人の後藤未有が153位上がって445位に、新人の小倉彩愛(サエ)が25位上がって477位に、新人の岩井千怜(チサト)が23位上がって494位に、藤田光里が35位上がって520位に、井上りこが37位上がって595位になっている。
それから今週の目ぼしいツアーであるが、男子では朝から木曜日の朝から国内男子ツアー、午後からは欧州男子ツアー、夜からは米国男子ツアーの開催が予定されている。
まだ、詳しい記事は出ていないが、どうやら米国男子ツアーにはエースの松山英樹、欧州男子ツアーには川村昌弘が出る予定のようなので、楽しみに待ちたい。
女子では木曜日の朝から国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、および国内女子ツアーの開催が予定されている。
米国女子ツアーのアジアシリーズが中止になっているのは残念であるが、こればかりは仕方が無い。
此方もまだあまり記事は出ていないので、細かいことはまだ分からないが、楽しみに待ちたい。
それにしても、ここに挙げただけでも日本人選手が出場しそうな海外の2つの大会を含め、5つの大会の開催が予定されているから、今週も先週に引き続き寝不足になりそうだなあ。フフッ。
今週も更に夜更かし続きそう
秋の夜長がまた楽しみに
更に、今週は国内女子ツアーのプロテストで第2次予選のA地区が茨城県で、C地区が岡山県で、共に今日から10月15日(金)までの日程で開催されている。
色々と盛沢山で実りの多い秋が続いている。