今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は国内の男子ツアーと女子ツアー、それぞれの下部ツアー、米国の男子ツアーと女子ツアーが開催され、米国男子ツアー以外には日本人選手が出場していた。
そして出場していた何れのツアーにおいても応援していた選手は予選を通過して、決勝ラウンドまで十二分に楽しませてくれた。
先週は降雨、強風もそこそこで、中断、中止とまではならず、ネットも含め、結構ライブ中継があったので、それも好かった。
また、国内が盛況であった分、日本人選手の世界ランキングには男女共にまあまあ大きな動きがあった。
先ずは男子の方であるが、栃木県において国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアー、「ISPS HANDA ヒーローになれ! チャレンジトーナメント」が9月22日(水)~9月24日(金)の日程で開催され、新鋭で、既に2勝している久常涼(19歳、175㎝、75㎏)が優勝している。
先週の世界ランキングは455位であったが、このツアーでは突出して高い方で、最下位に並ぶ1845位の選手も結構いたように思われる。
これまではあんまり熱心に観たり、書き留めたりしたことがなかったが、先週書き留めようと思って英語版の最新世界ランキングを確認したら、時間の掛かること、掛かること。
1845位に非常に多くの選手が並んでいたのもあり、前回と同様に3時間ぐらい掛かった。
それはまあともかく、久常涼はこれでこのツアー3勝目となり、更に世界ランキングが上がるから、益々レギュラーツアーに近付いた感がある。
と言うか、レギュラーツアーでも中位ぐらいに入って来るのではないだろうか!?
久常や更に突出直ぐ其処に
レギュラーツアー見えているかも
また、京都府において国内男子ツアー、「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」が9月23日(木)~9月26日(日)の日程で開催された。
このツアーではアマチュアの中島啓太、河本力の活躍が目立ち、河本力はまだまだ上下変動が激しく、優勝までは至らなかったが、中島啓太が安定したゴルフを見せ、見事優勝している。
流石アマチュア世界世界ランキング1位だけのことはある。
ただ、直ぐにでもプロに転向出来る権利を得たが、もう暫らくはアマチュアとしてプレイするそうである。
中島やプロを抑えて優勝し
まだアマとしてプレイするかも
次に女子の方であるが、広島県において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」が9月23日(木)~25日(土)の日程で開催され、谷間世代で渋野日向子の同窓の後輩になる石川怜奈が優勝している。
これでこのツアー2勝目となるが、レギュラーツアーでも既にまあまあの活躍しており、持てる力を発揮したと言うところであろうか!?
石川怜奈持てる力を発揮して
期待通りに勝ち切ったかも
また、宮城県において国内女子ツアー、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」が9月24日(金)~9月26日(日)の日程で開催され、プラチナ世代の西村優菜が完全優勝を果たしている。
これでツアーでは2週連続優勝で、今年3勝目、今シーズン4勝目、通算でも4勝目となり、これまでは最終日における強さ、逆転勝ち等が彼女の特徴として注目されたいたが、今回は最初から飛ばし、そのまま最後まで走り切り、新たなステージに入ったことを予感させている!?
西村やスタートダッシュその後も
トップのままで走り切るかも
それから、米国・アーカンソー州において米国女子ツアー、「ウォルマートNWアーカンソー選手権」が9月24日(金)~9月26日(日)の日程で開催され、黄金世代でエースの畑岡奈紗が見事優勝している。
初日にホールインワンのイーグルも決めて-6の5位タイと好発進し、第2日目にもホールインワンのイーグルを決め、トータル-12まで伸ばし、首位タイに立ち、最終日にはトータル-16まで伸ばして勝ち切った。
このツアーではこれで今年2勝目、通算で5勝目となり、日本人選手としては単独3位となっている。
首位が岡本綾子の17勝、2位が宮里藍の9勝であるが、5勝に達した年齢としては突出して若い記録ともなっている。
勝ち方としてはこれまで独走状態に入り、そのまま余裕を持って勝ち切るパターンであったのが、独走状態に入りはしたが、最終日後半の途中で伸びがパタンと止まり、1打差まで追い上げられての勝利である。
終盤は緊張が高まり、手が震えたそうであるから、それでも勝ち切ったことで、新たな経験をし、ステージに入ったとも言える!?
畑岡や迫られながら勝ち切って
新たな地平見えて来たかも
また、今はフィリピン国籍も持つ国際派の笹生優花が1カ月ぶりのプレイで初日-2の44位タイとゆっくり目に出て、第2日目にはトータル-8の9位タイまで上げ、最終日のはトータル-14の4位タイまで上げて行ったのが凄かった。
ドライビングディスタンスが初日269ヤードで、一緒に回った信頼するミンジー・リー、それに飛ばし屋のパティー・タバタナキトに10ヤード近く離されていたのが、第2日目には287ヤードに伸びて追い着き、最終日には288ヤードまで伸び、追い越すぐらいであった。
語学も堪能で、世界の猛者に混じって臆せずにプレイ出来る姿も頼もしい。
笹生優花猛者に混じって臆せずに
楽しみながらプレイするかも
参考までに男子、女子の日本人選手のそれぞれ20位までに入った選手達を挙げておく。
先ずは男子から日本人選手のトップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
17位 ー 松山英樹 202位 ↓ 2 時松隆光
85位 ー 金谷拓実 208位 ↑171 中島啓太
86位 ↑ 8 木下稜介 210位 ↓ 3 岩田寛
97位 ↓ 2 星野陸也 226位 ↑ 47 大岩龍一
120位 ↓ 5 今平周吾 261位 ↑ 14 香妻陣一朗
126位 ↑ 1 大槻智春 263位 ↓ 6 宮本勝昌
141位 ー 川村昌弘 288位 ↓ 2 堀川未来夢
144位 ↑ 4 稲森佑貴 292位 ↓ 1 片岡尚之
146位 ↓ 2 石川遼 323位 ↓ 3 石坂友宏
182位 ↓ 1 比嘉一貴 324位 ↓ 3 池田勇太
男子の場合、国内でレギュラーツアー、下部ツアーが開催された分、まあまあ大きな変化の見られた選手もいたので、以下、1000位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて書き留めておく。
スーパー新人の久常涼が65位上がって390位に、ベテランの小田孔明が21位上がって438位に、ベテランの矢野東が128位上がって451位に、中堅の小林伸太郎が188位上がって543位に、中堅の安本大祐が102位上がって605位に、中堅の阿部裕樹が153位上がって786位に、若手の西山大広(タイコウ)が137位上がって807位に、若手の大西魁斗が251位上がって816位に、ベテランの海老根文博が187位上がって998位になっている。
既に何回か書いているように、開かれる回数が少ない所為か、相変わらず上下変動が激しいように思われる。
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておきたかったが、珍しく未だ更新されていないので、以下は先週のままにしておく。
更新され次第、また簡単に書き留めておきたい。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
7位 ↓ 1 笹生優花 78位 ↑ 1 上田桃子
11位 ー 畑岡奈紗 79位 ↓ 1 吉田優利
17位 ↓ 1 稲見萌寧 85位 ↓ 2 高橋彩華
27位 ー 古江彩佳 86位 ー 若林舞衣子
46位 ↑ 2 渋野日向子 93位 ↓ 3 勝みなみ
51位 ー 鈴木愛 96位 ↑ 6 大里桃子
55位 ↑13 西村優菜 97位 ー 岡山絵里
56位 ↓ 1 山下美夢有 113位 ↓ 1 原英莉花
62位 ↓ 1 小祝さくら 115位 ↑22 植竹希望
69位 ↑ 1 西郷真央 117位 ↓ 2 菊地絵理香
それから今週の目ぼしいツアーであるが、男子では早速明朝から国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアー、そして木曜日の朝からは国内男子ツアー、午後からは欧州男子ツアー、夜からは米国男子ツアーの開催が予定されている。
まだ詳しい記事は出ていないが、どうやら米国男子ツアーにエースの松山英樹は出場しないそうな。
それ以外には日本人選手が出て活躍することを期待したい。
女子では木曜日の朝から国内女子ツアー、金曜日の夜から米国女子ツアーの開催が予定されている。
国内の方がメジャー大会なので4日間開催、米国女子の方では先週に続いて数少ない3日間大会であるから、何時もと関係が逆転している。
此方もまだあまり記事は出ていないので、細かいことはまだ分からないが、楽しみに待ちたい。
それにしても、ここに挙げただけでも日本人選手が出場しそうな5つの大会を含め、6つの大会の開催が予定されているから、今週も先週に引き続き寝不足になりそうだなあ。フフッ。
今週もまだ夜更かしが続きそう
秋の夜長を楽しむのかも