今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は国内の男子ツアーと女子ツアー、それぞれの下部ツアー、米国の男子ツアーと女子ツアー、および欧州男子ツアーが開催され、欧州男子ツアー以外には日本人選手が出場していた。
そして出場していた何れのツアーにおいても応援していた選手は予選を通過して、決勝ラウンドまで楽しませてくれた。
ただ、国内では女子の方で2戦とも台風14号の影響を受け、米国女子ツアーも悪天候の影響を受けて、何れも1日短縮されている。
国内が盛況であった分、日本人選手の世界ランキングには男女共にまあまあ大きな動きがあった。
先ずは男子の方であるが、茨城県において国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアー、「PGM Challenge」が9月15日(水)~9月17日(金)の日程で開催され、中里光之介(29歳、179㎝、74㎏)が優勝している。
先週の世界ランキングは903位であったが、これでもまだ高い方で、最下位に並ぶ1858位の選手も結構いたように思われる。
これまではあんまり熱心に観たり、書き留めたりしたことがなかったが、先週書き留めようと思って英語版の最新世界ランキングを確認したら、時間の掛かること、係ること。
1858位に非常に多くの選手が並んでいるのもあり、3時間ぐらい掛かった覚えがある。
それはまあともかく、中里光之介は第2日目から独走状態に入り、ぶっちぎりで勝っている。
中里や独りで走り勝って魅せ
また木曜日の朝からは北海道において国内男子ツアー、「ANAオープンゴルフトーナメント」が9月16日(木)~9月19日(日)の日程で開催された。
残念ながら優勝したのは日本人選手ではなかったが、それでも2位以下にはずらずらと並んでいるから、途中まあまあ楽しませ、期待させてくれた。
国内の男子ツアーも開かれて
かなり楽しく過ごせたのかも
それから、9月16日(木)の深夜から米国・カルフォルニア州において米国男子ツアーの2021-2022シーズンの開幕戦、「フォーティネット選手権」が4日間の日程で開催され、日本のエース、松山英樹が出場していた。
初日-3の24位タイとまあまあのところから発信し、第2日目にはトータル-6と伸ばし、17位タイまで上げて上位での予選通過を果たしている。
第3日目にはトータル-7と少ししか伸ばせず、32位タイまで下がったが、最終日、特に後半の伸ばし方が凄く、トータル-13まで伸ばして6位タイに入っている。
ちょっと無理をして出たのかも知れないが、次に繋がる所為かが出せたように思われた。
松山や気合を入れて出場し
最後に伸ばし次に繋がり
次に女子の方であるが、9月16日(木)の深夜から米国・オレゴン州において米国女子ツアー、「キャンビア・ポートランド・クラシック」が4日間に日程で開催されたが、第3日目が悪天候の所為でCUTされ、3日間競技に短縮された。
日本人選手としては黄金世代でエースの畑岡奈紗とプラチナ世代の山口すず夏が出場し、畑岡奈紗が余裕の予選通過を果たしている。
畑岡奈紗は初日-1の15位タイとまあまあの好発進をしたが、第2日目にはトータル+1まで落とし、23位タイと下がっている。
それでも十分余裕を持っての通過ではあり、最終日はトータル-1まで伸ばして20位タイに入っている。
畑岡や下がっても上げ最終日
次に繋がる結果なのかも
また、9月17日(金)の朝からまだ台風14号が遠かった愛知県において国内女子ツアー、「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」が3日間の日程で開催され、結局第2日目が台風の影響でCUTされて、2日間競技として行われた。
優勝したのはプラチナ世代の西村優菜で、最終日9バーディーの-9と爆発的に伸ばし、大逆転で勝ったメンタルの強さが際立っていた。
これでツアーでは今年2勝目、通算3勝目であるが、最終日における強さ、逆転勝ち等が彼女の特徴として注目されたようだ。
西村優菜メンタル強く逆転し
西村や最後の強さ定評に
それから、9月18日(土)の朝から岡山県において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「山陽新聞レディースカップ」が2日間の日程で開催された。
本来は9月17日(木)からの3日間競技として予定されていたが、西から迫って来る台風14号に近い分、初日の分がCUTされることになった。
そして優勝したのは双子の岩井姉妹の姉、岩井明愛(あきえ)で、これで姉妹共に優勝したことになる。
妹の千怜が先に優勝し、嬉しくもあり、悔しくもあり、それがばねになったようである。
明愛は見た感じ、コメント等から妹の千怜よりも男の子っぽさを感じさせ、最終ホールでの池ポチャ後の水切りショットなんかを見ても、そんな感じであった。
双子と言っても多様性があると言うことで、これからも注目して行きたい姉妹である。
岩井明愛悔しさばねに勝って魅せ
岩井明愛強さを魅せて初勝利
参考までに男子、女子の日本人選手のそれぞれ20位までに入った選手達を挙げておく。
先ずは男子から日本人選手のトップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
17位 ー 松山英樹 200位 ↑ 3 時松隆光
85位 ー 金谷拓実 207位 ↓ 9 岩田寛
94位 ↑10 木下稜介 257位 ↓ 2 宮本勝昌
95位 ー 星野陸也 273位 ↓ 8 大岩龍一
115位 ↓ 4 今平周吾 275位 ↑17 香妻陣一朗
127位 ↑25 大槻智春 286位 ↑57 堀川未来夢
141位 ↓ 5 川村昌弘 291位 ↓ 8 片岡尚之
144位 ー 石川遼 320位 ↓ 6 石坂友宏
148位 ↓ 3 稲森佑貴 321位 ↓ 8 池田勇太
181位 ↓ 4 比嘉一貴 343位 ↓ 2 上井邦裕
男子の場合、国内でレギュラーツアー、下部ツアーが開催された分、まあまあ大きな変化の見られた選手もいたので、以下、1100位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて書き留めておく。
出水田大二郎が26位上がって405位に、池村寛世(ともよ)が94位も上がって444位に、植竹勇太が64位上がって574位に、矢野東(あずま)が189位も上がって579位に、中里光之介が280位も上がって623位に、園田峻輔が285位も上がって807位に、吉田泰基が290位も上がって1006位になっている。
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
7位 ↓ 1 笹生優花 78位 ↑ 1 上田桃子
11位 ー 畑岡奈紗 79位 ↓ 1 吉田優利
17位 ↓ 1 稲見萌寧 85位 ↓ 2 高橋彩華
27位 ー 古江彩佳 86位 ー 若林舞衣子
46位 ↑ 2 渋野日向子 93位 ↓ 3 勝みなみ
51位 ー 鈴木愛 96位 ↑ 6 大里桃子
55位 ↑13 西村優菜 97位 ー 岡山絵里
56位 ↓ 1 山下美夢有 113位 ↓ 1 原英莉花
62位 ↓ 1 小祝さくら 115位 ↑22 植竹希望
69位 ↑ 1 西郷真央 117位 ↓ 2 菊地絵理香
女子の場合も国内でレギュラーツアーと下部ツアーがあったので、大きく上がった選手がまあまあ存在しており、以下、10位以上上がった選手を世界ランキング600位までの範囲で書き留めておく。
新人の岩井明愛が47位上がって315位に、西山ゆかりが16位上がって410位に、服部真夕が18位上がって458位に、但馬友が20位上がって520位に、新人の小倉彩愛が40位上がって525位に、アマチュアの梶谷翼が18位上がって532位に、保坂真由が14位上がって545位になっている。
こうして見渡すと、新人の台頭が目立ち始めたし、男子に比べて普段から好く開催されている所為か、上がり方が緩やかなように思われる。
女子ツアーもう新人が台頭し
益々華を感じるのかも
それから今週の目ぼしいツアーであるが、男子では早速明朝から国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアー、そして木曜日の朝からは国内男子ツアー、午後からは夜からは米国男子ツアーの開催が予定されている。
まだ詳しい記事は出ていないが、米国男子ツアーは米国選抜と欧州選抜の対抗戦、2年に一度の「ライダーラップ」であるから、日本人選手の出る幕は無い!?
まあ、国内の2つのツアーに期待することにしよう。
女子では先ず木曜日朝からステップアップツアー、金曜日朝からは国内女子ツアー、金曜日の夜からは米国女子ツアーの開催が予定されている。
此方もまだあまり記事は出ていないので、細かいことはまだ分からないが、楽しみに待ちたい。
それにしても、ここに挙げただけでも日本人選手が出場しそうな5つの大会の開催が予定されているから、今週も先週に引き続き寝不足になりそうだなあ。フフッ。
今週もまた寝不足が続きそう
秋の夜長を楽しむのかも