火曜日朝から、兵庫県の「ABCゴルフ倶楽部(6590ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「SkyレディースABC杯」が4日間の日程で開催され、その最終日が生憎の天気の中、熱く終わった。
この大会はステップアップツアーとしては初めての4日間大会だそうで、賞金総額は4000万円、優勝賞金は720万円とかなり高額になっており、予選ラウンド終了時に58位タイまでの67名が決勝ラウンドへと駒を進めた。
先日終わったプロテストに合格したばかりの選手が早速何人か出ており、彼女等の奮闘振りにも注目してみたい。
また、レギュラーツアーで既に活躍している世界ランキング167位の仲宗根澄香がスポンサーへの義理もあって出場し、十分なパフォーマンスを魅せてくれた。
例によってCS放送のスカイAで連日昼休みを挟んでたっぷり生放送があり、今回はレジェンドの岡本綾子女史が解説陣に加わっていて、時折のんびりと興味深く楽しませて貰った。
ステップも更に充実女子ツアー
ステップもレジェンド達が応援し
さて、単独首位を維持したまま見事優勝したのは世界ランキング824位でベテランの服部真夕(33歳、166㎝、57㎏)で、最終日5バーディー、2ボギーの-3、トータル-9と伸ばした。
最終日に付いて少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホール)の最終組で、トータル-6から出て、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第5、6ホールと連続でバーディーを決めてトータル-9まで一気に伸ばし、この時点で2位と3打差を付けている。
そして残りの3ホールをパーで凌ぎ、トータル-9のまま後半へと繋いでいる。
後半に入って第11ホールでボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでバーディーを決めたが、続く第15ホールでボギーを叩いてしまい、この時点でトータル-8となり、伸ばして来たリ・ハナに並ばれている。
しかし、1つ空いて第17ホールでバーディーを決めてトータル-19に戻し、その間に下がって行ったリ・ハナに2打差を付けて見事優勝を決めている。
何でもレギュラーツアーで5勝もしている猛者であったが、アプローチイップスに悩まされ、2015年の優勝を最後に遠ざかっていたので、ステップアップツアーにせよ、6年振りの優勝になるそうな。
その間に色々と工夫し、左でのアプローチが功を奏して今回の復活になったと言う。
服部真夕工夫の末に勝って魅せ
服部真夕久方振りに勝って魅せ
服部真夕変える勇気で勝って魅せ
単独2位を維持したのは世界ランキング319位でプロテストに合格したばかりのリ・ハナ(韓国、156㎝、52㎏)で、最終日4バーディー、3ボギーの-1、トータル-6と少し伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、服部真夕と同じ組で、トータル-5から出て、前半では4ホールをパーで凌いだ後、第5ホールで漸くバーディーを決めたが、この時点でトータル-6なので、単独首位を走る服部真夕と2打離れている。
残りの4ホールをパーで凌ぎ、トータル-6のまま後半へと繋いだが、この間に更に1打離され、3打差となっている。
後半に入っていきなり第10ホールでボギーを叩いてしまい、トータル-5に落としたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第13~15ホールと3連続でバーディーを決めてトータル-8まで一気に伸ばし、服部真夕に追い着いて首位タイとなった!
しかし勢いもここまでで、続く第16、17ホールと連続でボギーを叩いてトータル-5まで落とし、この間に1打伸ばした服部真夕に一気に3打差を付けられた。
それでも最終日の後半まで熱いバトルを魅せてくれたのは流石ではないか!?
最終日終盤魅せるリハナかな
最後までバトルを魅せるリハナかな
単独3位に入ったのは世界ランキング167位でホステスプロの仲宗根澄香(29歳、160㎝、58㎏)で、最終日4バーディーの-4、トータル-4と伸ばし、1位上げて来た。
前半は1バーディーで1打伸ばしただけであったが、後半に3バーディーで3打伸ばしているから十分に期待に応えている!?
仲宗根や期待に応え強さ魅せ
仲宗根や三位に入り強さ魅せ
生中継を視ていると、今日も岡本綾子女史が設定に関して興味深いことを言っていた。
今日はカップの位置を易しくし、バーディー合戦を期待するようなことを言っていたが、昨日自体はアンダーパーが5人で、結果3人だけになってしまったが、今日自体はアンダーパーが一気に26人に増え、結果5人がアンダーパーでホールアウトしている。
この辺り釈迦の掌の上で遊ばされている孫悟空を思い出され、流石ではないか!?
なんて、ゴルフファンからすれば当たり前のことなのかなあ。
女史指定カップの位置が易化して
雨にも負けず皆伸ばすかも
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング553位でプラチナ世代の澁澤莉絵留(20歳、160㎝、60㎏)は最終日-4、トータル-3と伸ばし、2位上げて4位タイに入った。
澁澤や最後も上げて力魅せ
澁澤や四位に入り力魅せ
世界ランキング593位のスタイヤーノ梨々菜(23歳、156㎝、56㎏)は最終日-2、トータルイーブンと伸ばし、4位上げて6位タイに入った。
スタイヤーノ下がっても上げ力魅せ
スタイヤーノ最後は上げて力魅せ
世界ランキング558位の西木裕紀子(29歳、163㎝、56㎏)は最終日+2、トータルイーブンと落とし、3位下がって6位タイとなった。
世界ランキング423位でプロテストに通ったばかりのフォン・スーミン(中国、26歳、177㎝、63㎏)は最終日-4、トータル+1と伸ばし、11位上げて8位タイに入った。
フォンスーミン下がっても上げ力魅せ
フォンスーミン最後は上げて力魅せ
世界ランキング356位の小野祐夢(23歳、161㎝、54㎏)は最終日-4、トータル+2と伸ばし、18位上げて10位タイに入った。
小野祐夢下がっても上げ強さ魅せ
小野祐夢十位に入り強さ魅せ
世界ランキング577位でベテランの小川陽子(32歳、161㎝、57㎏)は最終日-1、トータル+2と少し伸ばし、3位上げて10位タイに入った。
小川陽子下がっても上げ力魅せ
小川陽子十位に入り力魅せ魅せ
世界ランキング474位でベテランの岩橋里衣(35歳、156㎝、53㎏)は最終日イーブン、トータル+3と伸ばせず、4位下がって17位タイとなった。
世界ランキング644位で大ベテランの表純子(47歳、159㎝、65㎏)は最終日+3、トータル+3と落とし、13位下がって17位タイとなった。
世界ランキング552位の山内日菜子(25歳、162㎝、60㎏)は最終日-2、トータル+4と伸ばし、6位上げて22位タイに入った。
山内や連日上げて力魅せ
山内や最後まで上げ力魅せ
世界ランキング594位の香妻琴乃(29歳、157㎝、51㎏)は最終日+2、トータル+7と落とし、12位下がって31位タイとなった。
世界ランキング570位でベテランの福田侑子(39歳、168㎝、66㎏)は最終日-3、トータル+8と伸ばし、17位上げて35位タイに入った。
復活優勝を決めた服部真夕を笑顔で迎える姿が印象的であった。
福田侑子最後は上げて力魅せ
福田侑子服部迎えほっこりし
世界ランキング550位の井上りこ(28歳、164㎝、57㎏)は最終日+3、トータル+8と落とし、16位下がって35位タイとなった。
世界ランキング440位の藤田光里(26歳、165㎝、54㎏)は最終日+3、トータル+11と落とし、5位下がって46位タイとなった。
世界ランキング547位の宮﨑乙実(25歳、158㎝、58㎏)は最終日+1、トータル+12と少し落としながらも4位上げて48位タイに入った。
宮﨑や落としながらも順位上げ
世界ランキング569位の小楠梨紗(29歳、164㎝、60㎏)は最終日+6、トータル+13と大きく落とし、18位下がって52位タイとなった。
そして、世界ランキング384位でベテランの小橋絵利子(33歳、160㎝、55㎏)は最終日+2、トータル+17と落としながらも2位上げて63位タイに入った。
小橋絵利子スコア落として順位上げ