先週木曜日の21時頃から時差-13時間(サマータイム中、それ以外では-14時間)の米国、ジョージア州にある「オーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)」において米国男子&欧州男子ツアーのメジャー大会、「マスターズ」が4日間の日程で開催され、その最終日が言いようの無い感動の内に終わった。
日本人選手としては世界ランキング25位でエースの松山英樹が出ていた。
これまでの様子を見ると、少しずつ復調しているような、まだちょっと厳しいような、微妙な感じではあったが、ゴルフだけは簡単に言えない部分もあった。
たとえば世界ランキング38位のジョーダン・スピース(米国)のようにゆっくり復調して来て、先週の米国男子ツアー、「バレロ・テキサス・オープン」で4年ぶりの優勝を果たしたように。
同じく先週、米国女子のメジャー大会、「ANAインスピレーション」において世界ランキング13位の新鋭、超飛ばし屋のパティー・タバタナキト(タイ、21歳)が4日間首位を保って初勝利を完全優勝で果たしたように・・・。
ともかく何があるか分からないから、のんびり期待しながら楽しんでいたら、松山英樹は今大会で調子を上げ、初日-3、首位と4打差の2位タイに付けて、2日目-1、トータル-4と少し伸ばしながらも4位下がって6位タイとなったものの、十分に上位での予選通過を果たし、3日目、すなわち決勝ラウンドの初日には何と-7、トータル-11と爆発的に伸ばして、遂に2位と4打差を付けるぶっちぎりの首位に躍り出た。
これはもう寝不足、有休等を覚悟に応援するしかない!?
松山や首位に躍進期待させ
松山や単独首位で期待させ
さて、単独首位を薄氷を踏む思いで維持し、見事優勝を果たしたのは松山英樹で、最終日4バーディー、5ボギーの+1、トータル-10と少し落とした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-11から出て、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩いたが、空かさず第2ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
続く5ホールをパーで凌いだ後、第8、9ホールと連続でバーディーを決めてトータル-13まで伸ばし、再び引き離しに掛かった!?
後半に入って2ホールをパーで凌いだ後、第12ホールでボギーを叩いたが、空かさず第13ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
これはもう優勝間違い無しと確信させた!?
これで第11~13ホールの通称アーメンコーナーを何とか落とさずに切り抜けたわけだし、安心し掛けていたら、1つ空いて第15ホールで何とか池ポチャ!
そして第16ホールでもボギーを叩いてトータル-11まで落としてしまった!
この辺りでは周りを伸ばして来て居り、冷や冷やさせらながら1つ空いて2打差を付けたまま臨んだ第18ホールでバンカーに入れてしまい、ボギーを叩いたが、トータル-10と、1打差を付けて見事メジャー初優勝に漕ぎ着けた。
マスターズに関しては何でも日本初、であるだけではなく、アジア初だそうな。
改めて、凄い!?
松山や首位を維持して勝って魅せ
松山や日本人初達成し
松山やアジア人初達成し
松山や気持ちを強く勝って魅せ
松山や寝不足有休覚悟させ
この試合の結果、世界ランキングは14位まで上がっている。
また、単独2位に入ったのは世界ランキング46位のウィル・ザラトリス(米国)で、最終日5バーディー、3ボギーの-2、トータル-9と伸ばし、2位を維持している。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-7から出て、前半ではいきなり第1、2ホールと連続でバーディーを決め、トータル-9まで伸ばして松山英樹に迫り始めたかと思わせたが、第3ホールでボギーを叩いてトータル-8に後退し、続く4ホールをパーで凌いだ後、第8ホールでバーディーを決めてトータル-9に伸ばし、松山英樹に2打差まで迫っている。
後半に入っていきなり第10ホールでボギーを叩き、1つ空いて第12ホールでもボギーを叩いたので、トータル-7に戻り、この時点では松山英樹と6打差となっている。
続く2ホールをパーで凌いだ後、第15ホールでバーディーを決め、1つ空いて第17ホールでもバーディーを決めて、再びトータル-9まで伸ばしてホールアウトしたので、終盤じわじわ落とし続けた松山英樹をちょっと冷や冷やさせた!?
ザラトリス地道に伸ばし二位を維持
ザラトリス地道なプレイ二位を維持
ザラトリス首位脅かす強さ魅せ
3位タイとなったのはジョーダン・スピース、世界ランキング6位のザンダー・シャウフェレ(米国)で、トータル-7となった。
ジョーダン・スピースは最終日6バーディー、4ボギーの-2と伸ばし、4位上げて来た。
スピースや最後は伸ばし上げて魅せ
スピースや最後は伸ばし強さ魅せ
スピースや最後は上げて強さ魅せ
ザンダー・シャウフェレは最終日7バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーのイーブンと出入り激しく、1位下がっている。
参考までに最終日に付いて見ておくと、トータル-7から出て、前半では第2ホールでバーディーを決めた後、続く第2、3ホールと連続ボギーを叩き、更に第5ホールではダブルボギーを叩いたので、この時点でトータル-4まで落とし、トップ争いから完全に遠のいたかに見えた。
しかし、1つ空いて第7、8ホールと連続でバーディーを決め、トータル-6まで戻して後半へと期待を繋いでいる。
後半に入って2ホールをパーで凌いだ後、第12~15ホールと4連続で怒涛のようにバーディーを決め、一気にトータル-10まで伸ばし、この時点で一緒に回る松山英樹に2打差まで迫っている。
しかし、好事魔多し!?
第16ホールで池ポチャをし、結果トリプルボギーを叩いてしまい、トータル-7まで落としてまた優勝戦線から遠ざかった。
シャウフェレや怒涛の攻めで首位迫り
シャウフェレや怒涛の攻めで脅かし
シャウフェレや魔物に引かれ池ポチャに
でもまあ、癒し、緊張感等、色々な刺激を考えても、松山英樹が決勝ラウンドでザンダー・シャウフェレと回れたことは大きかったように思われる。
それから5位タイとなったのは世界ランキング3位でパパになり立てのジョン・ラーム(スペイン)、世界ランキング39位のマーク・リーシュマン(オーストラリア)で、トータル-6となった。
ジョン・ラームは最終日1イーグル、4バーディーの-6と大きく伸ばし、16位上げて来た。
大会直前には出産に付き合い、相当疲れていたであろうに、これはもう流石の強さと感心するしかない!?
ジョンラーム疲れ気にせず五位となり
ジョンラーム流石の強さ五位となり
マーク・リーシュマンは最終日3バーディー、4ボギーの+1と少し落とし、3位下がった。
リーシュマン少し落として下がるかな
リーシュマン少し落として五位となり
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング41位のジャスティン・ローズ(イングランド)は最終日+2、トータル-5と落とし、5位下がって単独7位となった。
世界ランキング7位のパトリック・リード(米国)は最終日-3、トータル-4と伸ばし、5位上げて8位タイに入った。
時々微妙なプレイで回りを騒がせるパトリック・リードであるが、2日目に大きく下がっても、決勝ラウンドではこんな風に普通に上げて来る十分に強いプレイヤーである。
決勝で伸ばして上げるリードかな
決勝で再浮上するリードかな
世界ランキング13位のトニー・フィナウ(米国)は最終日イーブン、トータル-3と伸ばせず、1位下がって10位タイとなった。
世界ランキング9位のウェブ・シンプソン(米国)は最終日-2、トータル-2と伸ばし、9位上げて12位タイに入った。
この選手も2日目に大きく下がりながら、決勝ラウンドでぐいぐいと戻して来る強さを持っている。
シンプソン強さを魅せて再浮上
シンプソン何とか戻し強さ魅せ
世界ランキング50位のブライアン・ハーマン(米国)は最終日+2、トータル-2と落とし、4位下がって12位タイとなった。
世界ランキング8位のティレル・ハットン(イングランド)は最終日-4、トータル-1と伸ばし、25位も上げて18位タイに入った。
ハットンや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング8位のティレル・ハットン(イングランド)は最終日-2、トータル-1と伸ばし、11位上げて18位タイに入った。
モリカワや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング2位のジャスティン・トーマス(米国)、世界ランキング14位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)は最終日+1、トータルイーブンと少し落とし、8位下がって21位タイとなった。
世界ランキング18位のポール・ケイシー(イングランド)は最終日-3、トータル+1と伸ばし、21位も上げて26位タイに入った。
ケイシーや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング16位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は最終日 +1、トータル+2と少し落とし、5位下がって34位タイとなった。
世界ランキング5位で理論派飛ばし屋のブライソン・デシャンボー(米国)は最終日+3、トータル+5と落とし、8位下がって46位タイとなった。
そして世界ランキング17位のビリー・ホーシェル(米国)は最終日+4、トータル+8と落とし、3位下がって50位タイとなった。