今週のお題「怖い話」
もう20年近く前のこと、その頃は勿論今より若く、もう書くことの楽しさに目覚めていたので、日々せっせと今の倍速モードで日記を付けていました。
当時はインターネットにまだ繋いでおらず、ワープロ専用機とノートパソコンを併用していたような。
ともかく、印刷しては直ぐにプリントアウトして、上手く書けたと思う時は周りの人に得意気に見せていました。
その頃の夏休み中のこと、職場の上司が難病で亡くなりました。
結構厳しい上司で、幾つかのことでぶつかった私は、その上司にちょっと複雑な感情を抱いていました。
当然のようにそんなことも含めて日記に書いていました。
そして打ち出したところ、不思議なことにその文書だけが明らかにかすれそうなほど薄く打ち出されました。
何だか香典袋等に使う筆ペンの薄墨色のように・・・。
それまでにはないことで、ちょっと背中が寒くなったことを今でも鮮明に覚えています。
たまたま熱転写用紙を使っていたので、もしかしたら機械の加減かとも思ったのですが、その後一度もそんなことはありませんでした。
今でもその上司がある意思を示したかったのかと思っています。
もう居ないと思ってそんなことを書いていても、ちゃんと見てるから、なんて。
嗚呼、また背中が寒くなってきたようだなあ。フフッ。
書きながら背中が寒いお盆かな