木曜日の夜から時差-13時間(サマータイム中。それ以外では-14時間)の米国オハイオ州、ダブリンにある「ミュアフィールド・ビレッジGC(7456ヤード、パー72)」において米国男子ツアー、「メモリアル・トーナメント」が4日間の日程で開催され、その第3日目、すなわち決勝ラウンドの初日が終わっている。
珍しく2週続けて同じ会場となっている。
そこに日本人選手としてはこのコースが得意な? 世界ランク23位の松山英樹が出ていたが、残念ながら噛み合わず、予選落ちしている。
さて、単独首位に立ったのは世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)で、3日目5バーディー、1ボギーの-4、トータル-12と伸ばし、2位上げて来た。
ここからは全員アウトスタート(第1ホール)となっているので、以後は省略する。
さて、トータル-8で出て、前半では第7ホールでバーディーを決めた後、第8ホールでボギーを叩き、伸ばせなかったが、後半に入って第13~16ホールと4連続バーディーを決めて4打伸ばしている。
今年は9回出場して1回予選落ちしているが、ベストテンには4回入っており、ベスト20まで広げると5回入っているのは流石ではないか!?
ただ、6月の再開後は4回出場して予選落ち、33位、37位、27位であったから、彼にすれば本来の力を発揮出来ていなかったが、今回は漸く調子を戻して来たのかどうか? 注目するところであったが、ここまでを視る限りどうやら本来の力を出し始めたようである。
ジョンラーム実力発揮感じさせ
ジョンラーム実力魅せて首位に立ち
2位タイに付けているのは世界ランク19位の飛ばし屋、トニー・フィナウ(米国)、世界ランク73位のベテラン、ライアン・パーマー(米国)で、3日目共に+1、トータル-8と少し落とし、1位下がっている。
トニー・フィナウは3日目4バーディー、1ボギー、2ダブルボギーであった。
トータル-9で出て、前半では第4ホールでバーディーを決めて1打伸ばし、後半に入っても第10、11ホールと連続でバーディーを決めたが、第12ホールでダブルボギー、第14ホールでボギーを叩いてトータルが元の-9に戻った。
その後第15ホールでバーディーを決めたが、第17ホールでダブルボギーを叩き、結局1打落としたことになる。
今年はこれまでに9回出場して2回予選落ちしているが、ベストテンには2回入っており、ベスト20まで広げると3回入っている。
再開された6月以降はあまり調子が上がっていない様子であるが、今回はこのままの調子を保てるか!?
首位競い期待を繋ぐフィナウかな
ライアン・パーマーは3日目3バーディー、4ボギーであった。
トータル-9で出て、前半では第5ホールでバーディーを決めたが、第6、9ホールとボギーを叩いて1打落としている。
後半に入って第11、13ホールとバーディーを決めたが、第16、18ホールとボギーを叩いて、伸ばせず、結局1打落としたままとなった。
今年は10回出場して4回予選落ちしており、特に6月に再開されてからは4回出場して3回予選落ちしているが、1回はベストテンに入っている。
今年で観ても、ベストテンには2回入っており、ベスト2広げると4回入っているから、十分に実力を保っている。
そして今回はその強さを見せているから、この後にも注目したい。
パーマーや好調保ち首位競い
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランク37位のダニー・ウィレット(イングランド)は3日目-2、トータル-6と伸ばし、4位上げて単独4位に付けて来た。
今年は9回出場して5回予選落ちしているが、ベストテンに1回入っており、ベスト20まで広げると2回入っている。
メジャーチャンピオンでもあり、波はあるが力のある選手である。
ウィレットや実力発揮上げて魅せ
世界ランク10位のパトリック・カントレー(米国)は3日目+1、トータル-3と少し落とし、1位下がって9位タイとなっている。
今年は6回出場して予選落ちが無く、ベストテンに2回入り、ベスト20まで広げると5回入っている実力者である。
この後にも注目したい。
カントレー力を魅せて上位維持
世界ランク30位のケビン・ナ(米国)、世界ランク112位のブレンダン・スティール(米国)は3日目-1、トータル-2と少し伸ばし、14位上げて12位タイに付けて来た。
ケビン・ナは今年10回出場して3回予選落ちし、1回途中棄権しているが、ベストテンに2回入り、ベスト20まで広げると4回入っている。
今回はその強いところを見せて来たようである。
ケビンナや実力発揮上げて魅せ
世界ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)は3日目イーブン、トータル-2と維持し、9位上げて12位タイに付けて来た。
今年は7回出て予選落ちが無く、ベストテンに4回入っており、ベスト20まで広げると5回入っているのは流石ではないか!?
マキロイや確かな力魅せて上げ
世界ランク18位のゲーリー・ウッドランド(米国)は3日目+4、トータル-2と落とし、8位下がって12位タイとなっている。
世界ランク27位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は3日目+2、トータル-1と落とし、2位下がって18位タイとなっている。
世界ランク3位のジャスティン・トーマス(米国)は3日目+3、トータルイーブンと落とし、8位下がって24位タイとなっている。
世界ランク8位のパトリック・リード(米国)は3日目-2、トータル+1と伸ばし、35位も上げて29位タイに付けて来た。
ヒールのイメージがあり、今年は12回出場して4回予選落ちしているが、ベストテンに4回入っており、ベスト20まで広げると5回入っている実力者である。
微妙でもやっぱり強いリードかな
そして世界ランク14位のタイガー・ウッズ(米国)、世界ランク17位のマーク・リーシュマン(オーストラリア)は3日目-1、トータル+2と少し伸ばし、27位も上げて37位に付けて来た。
下がっても浮上を魅せるウッズかな
世界ランク24位のルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)は3日目+1、トータル+2と少し落とし、4位下がって37位タイとなっている。
世界ランク11位のザンダー・シャウフェレ(米国)、世界ランク21位のアブラハム・アンサー(メキシコ)は3日目イーブン、トータル+3と維持し、19位上げて45位タイに付けて来た。
ザンダー・シャウフェレは今年10回出場して1回予選落ちしているが、ベストテンに2回入っており、ベスト20に広げると6回、ベスト30まで広げると8回入っている実力者である。
シャウフェレや実力発揮上げて魅せ
アブラハム・アンサーは今年9回出場して予選落ちがなく、ベストテンに3回入っており、ベスト20まで広げると6回入っている実力者である。
アンサーや実力魅せて期待させ
そして先週プレーオフを制して優勝した世界ランク13位のコリン・モリカワ(米国)は3日目+1、トータル+3と少し落としながらも、2位上げて45位タイに付けて来た。
世界ランク20位のマット・クーチャー(米国)は3日目+4、トータル+3と落とし、19位下がって45位タイとなっている。
そして世界ランク6位のブルックス・ケプカ(米国)は3日目+1、トータル+4と少し落としながらも、8位上げて56位タイに付けて来た。
こうして全体をざっと見渡してもジョン・ラームが3日目に4打伸ばしているのは目立って凄く、トップタイであった。
また松山英樹がここにいないのはいささか寂しいが、それでも実力者揃いの米国男子ツアーは視ていると興味が湧いて来るので、今回は最後まで注目しておくことにしたい。