時差-8時間のノルウェーでの連戦、「RAW AIR」に入ってからは風に悩まされることが多く、オスロー、リレハンメルに続いて3か所目、トロンハイム(HS138m、K点124m)では3月11日(水)~12日(木)の日程で開催されて、男子では予選、個人第28戦と行われる予定であった。
それでもリレハンメルで、男子個人第26戦、予選、第27戦と行われたのは幸いであった。
第26戦ではペテル・プレヴツ(スロベニア)が優勝し、スノージャパンのエース、小林陵侑は9位であった。
第27戦ではカミル・ストッフ(ポーランド)が優勝し、小林陵侑は4位で惜しくも表彰台を逃している。
そしてトロンハイムに移り、個人第28戦の予選で小林陵侑が遂に1位に立った。
久しぶりのことで、期待が大いに高まった。
だが、残念なことに男女共に予選が行われた後、全ての競技が中止と決まった。
ヨーロッパでも猛威を振るっている新型コロナウィルスのことを考えると、まあ仕方が無いところか!?
ゴルフの松山英樹の終わり方と同様、気持ちが残らなくはないが、好いイメージで終われたと思い、来シーズンに期待を繋ぎたい。
陵侑や期待を繋ぐジャンプ魅せ
陵侑やスカッとさせるジャンプ魅せ
陵侑や納得の行くジャンプ魅せ
個人第28戦予選の主な選手の結果は以下のようになっている。
名前 距離m 得点
1位 小林陵侑 135.0 146.2
2位 ピオトル・ジワ(ポーランド) 135.0 143.1
3位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 135.5 142.9
4位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 135.5 141.9
5位 マルクス・アイゼンビヒラー(独) 134.5 139.2
6位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 134.0 137.9
7位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 134.5 137.7
8位 シュテファン・クラフト(墺) 130.0 134.9
9位 ダビッド・クバッキ(ポーラ ンド) 127.0 133.6
10位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 129.0 133.1
13位 カール・ガイガー(独) 126.5 130.5
15位 小林潤志郎 127.5 129.3
21位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 126.5 124.4
24位 伊東大貴 126.0 123.8
26位 ティミ・ザイツ(スロベニア) 125.5 123.2
30位 シュテファン・ライエ(独) 141.5 120.9
36位 佐藤幸椰 124.5 117.0
43位 佐藤慧一 121.0 113.0
45位 中村直幹 120.0 110.0
男子の場合は一般的に予選で50位までが本番に出られ、本番の2本目に進めればポイントが貰える。
スキージャンプ個人のランキングに関係するポイントは1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、27試合を終えて、すなわち今シーズンの総合得点、順位は以下のようになっている。
名前 総合得点
1位 シュテファン・クラフト(墺) 1659
2位 カール・ガイガー(独) 1519
3位 小林陵侑 1178
4位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 1169
5位 カミル・スットフ(ポーランド) 1031
6位 シュテファン・ライエ(独) 917
7位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 906
8位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 789
9位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 721
10位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 622
11位 ピオトル・ジワ(ポーランド) 617
12位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 579
13位 佐藤幸椰 559
14位 ティミ・ザイツ(スロベニア) 544
15位 アンチェ・ラニセク(スリベニア) 543
24位 伊東大貴 285
30位 小林潤志郎 162
34位 佐藤慧一 109
43位 中村直幹 39
47位 竹内択 28
54位 岩佐勇研 14
69位 渡部弘晃 3
73位 栃本翔平 2
小林陵侑が総合で3位となり、途中までにせよRAW AIRで2位に入っているから、そこもまあ好しとしよう。