色々あって、３月９日(月)～１０日(火)の日程で、時差－８時間のノルウェー、リレハンメル(HS１４０m、K点１２３m)においてスキージャンプのワールドカップが開催され、女子の個人戦については第１５、１６戦が行われた。
日本人選手としてはスノージャパンのエース高梨沙羅、および伊藤有希、丸山希、勢藤優花が出ている。
オスロ大会の代替戦の第１５戦は３月９日(月)２８時頃(１０日の４時頃)から行われ、高梨沙羅が１年振りに優勝にした。
今シーズン初であるが、通算では５７勝と自身が持つ世界記録を更新し、女子初となる１００回目の表彰台も達成した。
男子ではフィンランドのヤンネ・アホネンが通算１０８回の表彰台を記録しているので、総合ではそれに続く２人目の１００回到達となる。
何れにしても凄い記録である。
高梨や未踏の記録出して魅せ
高梨やトップの記録積み重ね
２位には現女王、マーレン・ルンビ(ノルウェー)が入り、新女王？ キアラ・ヘルツル(オーストリア)は９位に沈んだので、マーレン・ルンビが総合首位に返り咲いた。
総合で首位を奪還ルンビかな
総合で首位返り咲きルンビかな
個人第１５戦の主な選手の成績は以下のようであった。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 総合点
1位 高梨沙羅 120.5 150.6 127.5 146.8 296.9
2位 ﾏｰﾚﾝ･ﾙﾝﾋﾞ(ﾉﾙｳｪｰ) 123.5 147.9 139.0 147.5 295.4
3位 ｼﾘｴ･ｵﾌﾟｾｯﾄ(ﾉﾙｳｪｰ) 131.5 149.4 122.5 144.1 293.5
4位 ｶﾀﾘﾅ･ｱﾙﾄﾊｳｽ(独) 121.5 147.8 128.0 143.0 290.8
5位 ﾆｶ･ｸﾘｼﾞｭﾅﾙ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) 119.5 147.8 121.0 142.6 290.4
6位 ｴｳﾞｧ･ﾋﾟﾝｹﾙﾆﾋ(墺) 120.5 148.5 123.0 137.6 286.1
7位 ｴﾏ･ｸﾘﾈﾂ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) 116.5 138.1 116.0 134.5 272.6
8位 ﾀﾞﾆｴﾗ･ｲﾗｼｭｺｼｭﾄﾙﾂ(墺) 110.0 130.6 115.0 131.5 262.1
9位 ｷｱﾗ･ﾍﾙﾂﾙ(墺) 121.5 123.8 118.5 137.4 261.2
12位 ﾕﾘｱﾈ･ｻﾞｲﾌｧﾙﾄ(独) 108.5 119.1 111.0 115.9 235.0
14位 丸山希 117.0 118.6 102.5 107.8 226.4
18位 勢藤優花 110.0 107.3 109.0 113.2 220.5
33位 伊藤有希 91.0 77.3 73.3
第１６戦は３月１０日(火)２８時頃(１１日4時頃)から行われ、現女王かつノルウェーのエースのマーレン・ルンビが優勝した。
マーレン・ルンビはこれで今シーズン５勝目、通算３０勝目となった。
２位にはノルウェーの２番手として躍進中のシリエ・オプセットが入り、新女王？ のキアラ・ヘルツル(オーストリア)は３位に入った。
ただこの試合、NHKBS１の放送および直ぐに出たネットの速報では１位シリエ・オプセット、２位マーレン・ルンビとなっており、表彰式まで終えていた。
その後暫らく経って集計ミス？ が判明し、１位がマーレン・ルンビ、２位がシリエ・オプセットとなった。
変な感じ！？
勝ったのに何だか微妙ルンビかな
負けたのに何だか微妙オプセット
個人第１６戦の主な選手の成績は以下のようであった。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 総合点
1位 ﾏｰﾚﾝ･ﾙﾝﾋﾞ(ﾉﾙｳｪｰ) 134.0 145.2 124.0 117.1 262.3
2位 ｼﾘｴ･ｵﾌﾟｾｯﾄ(ﾉﾙｳｪｰ) 138.5 131.6 134.0 130.0 261.6
3位 ｷｱﾗ･ﾍﾙﾂﾙ(墺) 136.0 139.2 122.5 115.9 255.1
4位 ｴｳﾞｧ･ﾋﾟﾝｹﾙﾆﾋ(墺) 131.0 129.4 128.0 116.3 245.7
5位 ｴﾏ･ｸﾘﾈﾂ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) 130.5 124.7 123.5 112.6 237.3
6位 ｶﾀﾘﾅ･ｱﾙﾄﾊｳｽ(独) 126.5 118.5 122.0 106.7 225.2
7位 伊藤有希 118.0 100.7 124.5 113.2 213.9
8位 高梨沙羅 117.5 104.4 119.0 101.3 205.7
9位 ﾆｶ･ｸﾘｼﾞｭﾅﾙ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) 111.0 88.3 127.0 109.0 197.3
10位 ﾀﾞﾆｴﾗ･ｲﾗｼｭｺｼｭﾄﾙﾂ(墺) 115.0 91.2 102.5 80.8 172.0
13位 丸山希 111.0 81.2 109.0 90.1 171.3
16位 ﾕﾘｱﾈ･ｻﾞｲﾌｧﾙﾄ(独) 110.0 86.8 107.5 69.4 156.2
18位 勢藤優花 104.5 80.9 99.5 67.6 148.5
なお、女子の方は予選で４０位までが通過でき、本戦の１本目で３０位に入ると２本目も飛ぶことが出来て、得点が付く。
個人ランキングに関係する得点は１位１００点、２位８０点、３位６０点、４位５０点、５位４５点、・・・、３０位１点と配分されて行き、１６試合を終えて以下のようになっている。
名 前 得点
１位 マーレン・ルンビ(ノルウェー) １２２０
２位 キアラ・ヘルツル(オーヅトリア） １１５５
４位 高梨沙羅 ７８５
５位 カタリナ・アルトハウス(ドイツ) ６１７
６位 ダニエラ・イラシュコ(オーストリア) ５０６
７位 ニカ・クリジュナル(スロベニア) ４９７
８位 エマ・クリネツ(スロベニア) ４９６
９位 マリタ・クラマー(オーストリア) ４７５
１０位 シリエ・オプセット(ノルウェー) ４７２
１１位 ユリアネ・ザイファルト(ドイツ) ４１４
１２位 伊藤有希 ３８０
１３位 丸山希 ３５５
１８位 勢藤優花 １８３
３４位 岩渕香里 ３０
４７位 小林諭果 ３
今回はここのところ調子を上げており、ノルウェーの２番手となっているシリエ・オプセット(２０歳)について観ておこう。
今回、個人第１５戦、１６戦と続けて表彰台に上がったが、それぞれ初、２回目となっている。
つまり、自国に戻って来て２戦続けて表彰台に上がれたわけである。
表彰台に立った感じではマーレン・ルンビとあまり変わらないぐらいの身長があるから、体格的にも恵まれている。
今後にも注目したい。
オプセット覚醒魅せて楽しみに
オプセットルンビに続き光り出し
それから次の大会は、間を開けず３月１１日(水)～１２日(木)の日程で時差－８時間のノルウェー、トロンハイム(HS１３８m、K点１２４m)において開催され、女子では予選、個人第１７戦と行われる予定である。
NHKBS１で３月１３日(金)３時５５分頃から生放送があるようだから、楽しみに待ちたい。
