2月7日(金)~9日(日)の日程で、時差-8時間のドイツ、ビリンゲン(HS145m)において予選、個人第19戦、第20戦と行われる予定であった大会の内、予選、第19戦が行われ、第20戦は強風予報の為、早々と中止となった。
日本人選手としては小林陵侑(土屋ホーム)、佐藤幸椰(雪印メグミルク)、小林陵侑の兄の小林潤志郎(雪印メグミルク)、中村直幹(東海大)、佐藤慧一(雪印メグミルク)、竹内拓(飯山市)が出場し、全員予選は通過した。
優勝したのは地元ドイツのシュテファン・ライエで、予選首位と合わせて、ヴィリンゲン5も獲得した。
このところ調子を上げているようで、遂にワールドカップ初優勝を成し遂げた。
スノージャパンのエース、小林陵侑は予選で4位に付けたが、本戦の1本目では風に揺らされて危なかったそうで、14位に沈んでいる。
2本目で何とか9位に食い込んだ。
好いところは魅せるのであるが、レジェンド葛西紀明の記録に並ぶのは中々難しそうである。
2本目に進んだ佐藤幸椰は11位、小林潤志郎は12位に入った。
調子上げ遂に優勝ライエかな
ヴィリンゲン5も獲ったライエかな
陵侑やレジェンドまではまだ遠し
個人第19戦の主な選手の結果は以下のようになっている。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 総合点
1位 シュテファン・ライエ(独) 139.5 128.2 144.5 138.2 266.4
2位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 140.0 126.1 143.0 136.3 262.4
3位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 139.5 129.0 137.5 125.6 254.6
4位 シュテファン・クラフト(墺) 135.5 124.3 141.0 129.2 253.5
5位 カール・ガイガー(独) 138.5 123.4 138.0 128.6 252.0
6位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 138.0 124.3 137.0 121.7 246.0
8位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 134.5 121.4 134.5 120.2 241.6
9位 小林陵侑 134.0 116.4 135.0 124.4 240.8
11位 佐藤幸椰 131.0 110.4 139.5 127.8 238.2
12位 小林潤志郎 132.0 109.4 139.0 124.6 234.0
15位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 135.0 117.9 129.5 114.2 232.1
20位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 131.0 108.7 136.5 118.3 227.0
33位 佐藤慧一 123.0 96.8 96.8
38位 竹内拓 123.5 90.4 90.4
44位 中村直幹 117.0 81.1 81.1
なお、男子の場合は予選で50位までが本番に出られ、本番の2本目に進めればポイントが貰える。
スキージャンプ個人のランキングに関係するポイントは1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、19試合を終えて以下のようになっている。
名前 総合得点
1位 シュテファン・クラフト(墺) 1113
2位 カール・ガイガー(独) 1045
3位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 940
4位 小林陵侑 936
5位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 687
6位 カミル・スットフ(ポーランド) 673
7位 シュテファン・ライエ(独) 610
8位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 539
9位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 516
10位 佐藤幸椰 487
11位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 459
12位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 454
20位 伊東大貴 253
28位 小林潤志郎 120
30位 佐藤慧一 82
35位 中村直幹 39
43位 竹内拓 27
48位 岩佐勇研 14
今回は今シーズン好調を上げて来たドイツの大型ジャンパー、シュテファン・ライエ(28歳、182㎝、65㎏)について少し触れておきたい。
これまで優勝したことが無く、最高で2位であったが、今回、初優勝を成し遂げたのが地元ドイツであることも何かありそうな感じに思える。
おまけに、強風の所為で大会が短縮され、大会全体のチャンピオンであるヴィリンゲン5に輝いたことも。
これからの活躍にも注目したい。
次の大会は2月14日(金)~16日(日)の日程で、時差-8時間のオーストリア、タウプリッツ&パート・ミッテルドルフ(HS235m)において開催され、個人の第20戦、21戦が行われる予定である。
元々は第22戦、23戦として予定されていたから、これで2戦ずれることになる。
それはまあともかく、何れも19時頃から始まる予定で、日曜日はCSのJスポーツで生放送が予定されているようである。
それに、迫力満点のフライング大会であるから、これは楽しみだ!?
楽しみに待ちたい。