待ち兼ねていたスキージャンプ男子のワールドカップ、2019/20120シーズンが11月22日(金)に始まり、先週の金曜日から昨日の日曜日に掛けて時差-8時間のスイス、エンゲルベルク(HS140m)で男子個人戦の第6、7戦が行われた。
昨シーズンは男子個人戦で小林陵侑が突然のように覚醒して13勝し、数々の記録を打ち立てた。
その衝撃が大きく、今シーズンが何時始まるのかと待ち遠しくて仕方が無かった。
始まってからは4位、6位、6位と中々表彰台に上がれず、ちょっと不安になったが、第4戦で漸く3位となって表彰台に上がり、第5戦で見事初優勝している。
そして男子個人戦の第6戦で小林陵侑は1本目11位と沈んだが、2本目で伸ばし、4位まで盛り返したのは流石である。
更に第7戦では予選を途中で打ち切る風雨にも負けず、1本目7位と少し出遅れながらも、2本目で追い風を受けながら伸ばし、見事優勝してみせた。
これで今シーズン2勝目、通算15勝目となり、レジェンド船木和喜と並んで日本人選手で2位タイでとなった。
師匠でレジェンドの葛西紀明の日本記録17勝にもあと2勝と迫っている。
凄い!
流石!
なおこの大会にはA代表から小林陵侑しか出ておらず、後はコンチネンタルカップ等を主戦場とするB代表が出ている。
陵侑や風雨に負けず勝って魅せ
陵侑やパワー全開勝って魅せ
個人第7戦における主な選手の成績は以下のようであった。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 合計点
1位 小林陵侑 132.5 124.2 134.0 147.8 272.0
2位 ペーター・プレヴツ(スロベニア) 123.5 128.0 127.5 135.1 263.1
3位 ヤン・ホエル(墺) 134.0 123.8 136.5 138.2 262.0
4位 カール・ガイガー(独) 133.0 127.2 125.0 133.4 260.6
5位 ダニエル・フーバー(墺) 128.0 117.5 139.5 141.5 259.0
6位 フィリップ・アッシェンハヴァルト(墺) 128.5 123.8 134.0 133.9 257.7
7位 マリウス・リンドヴィク(ノルウェー) 126.5 124.4 122.5 130.8 255.2
9位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 128.5 125.9 118.5 126.8 252.7
14位 アンツェ・ラニセク(スロベニア) 124.0 118.4 125.0 123.3 241.7
18位 シュテファン・クラフト(墺) 127.0 126.8 125.5 110.6 237.4
21位 佐藤慧一 130.5 120.5 119.0 115.2 235.7
23位 岩佐勇研 123.0 110.9 120.5 120.3 231.2
47位 デビッド・クバッキ(ポーランド) 113.5 96.5 96.5
50位 竹内拓 104.5 94.0 94.0
51位 栃本翔平 111.0 93.4 93.4
55位 伊藤謙司郎 107.0 89.7 89.7
58位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 107.0 84.1 84.1
なお、基本的に男子の場合予選を通過出来るのは50位まで、女子の場合は40位までとなっているそうな。
そして何方も1本目で30位以内に入れば2本目に進めることになっていると言うが、自然の中の競技であるから、今大会のように予選が途中で中止になったり、試合そのものが中止になったりすることも時々ある。
また個人ランキングに関係する得点は1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、7試合を終えて以下のようになっている。
1位 小林陵侑 440
2位 シュテファン・クラフト(墺) 369
3位 カール・ガイガー(独) 347
4位 カミル・スットフ(ポーランド) 275
5位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 273
6位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 272
7位 ペーター・プレヴツ(スロベニア) 217
8位 アンチェ・ラニセク(スロベニア) 206
9位 マリウス・リンドヴィック 183
10位 佐藤幸椰 178
11位 ヤン・ホアル(墺) 162
11位 ダニエル・フーバー(墺) 162
15位 デビッド・クバッキ(ポーランド) 144
今回は今回出場している佐藤慧一(雪印メグミルク、22歳、179㎝、62㎏)についてにつちょっと触れておきたい。
2016年4月に高校を卒業して入社し、このシーズンは国内大会で4勝している。
コンチネンタルカップを中心に活動し、今年は優勝もしている。
ワールドカップについては今年1月の札幌大会に出場し、1日目26位、2日目23位に入って計13ポイントを獲得している。
今シーズンは今大会の2試合で既に12ポイント獲得している。
なお、次戦は12月28日(土)~29日(日)の日程で時差-8時間のドイツのオーベルストドルフ(HS137m)において男子の個人戦が1試合予定されており、これはジャンプ週間の第1戦にも当たる。
昨シーズンに小林陵侑が総合優勝を成し遂げたシリーズで、これは楽しみだ!?
陵侑やジャンプ週間期待して
陵侑やジャンプ週間楽しみに
佐藤慧一と竹内拓も次戦のメンバーに加わったので、ちょっと注目したい。
佐藤には慧一もおり魅せ始め
竹内や病魔を宥め飛んで魅せ
なお、ワールドカップ自体はその後も3月下旬のスロベニアのプラニツァまで続き、11月下旬の開幕時から4か月に亘って転戦する。