sanso114の日記

日々気になったことを気楽に書き留めています。

台風一過(エピソード25)・・・R4.5.19①

            エピソード25

 

「母ちゃん、お握り2つほど作ってぇ~。それに水筒にお茶入れといてなぁ~」

 藤沢浩太はテレビのBS放送で910に合わせ、ウェザーニュースで生駒地方の今日の天気が晴れたり曇ったりであることを確認して、予定していた通り、生駒山を超えて瓢箪山辺りまで歩いて行くことにした。この前の休みは矢田丘陵を越えて奈良公園まで歩いて行ったので、今回は大阪方面を散策するつもりである。

 起き掛けで聞くとはなしに2人の話を聞いていた父親の慎二は、傍に置いていたウエストポーチから小銭入れを取り出して、少し迷ってから500円玉を差し出した。

「これでマクドか吉牛にでも入れるやろぉ? ちゃんと食べやぁ~」

 浩太は急な雨や思わぬ疲労で電車に乗ることも考えて、自分でも1000円ぐらいは用意していたが、多ければより安心であるから、有り難く頂いておくことにする。

 お握りとお茶の用意が終わった母親の晶子は、高校生に対して500円では可愛そうに思ったのか、黙って300円追加してやった。もう500円としないところは小心者のでけちな慎二への気遣いである。

「有り難う。ほな行って来るわぁ~」

 浩太はご機嫌で家を出た。

 普通は友達を誘うか、何人か気になる異性も居るのだから、その内の誰かを誘うところであろうが、友達の方はともかく、異性の方に自分からアプローチする気は今のところ全くなかった。

 正確にはそう言い切ると嘘になる。誘いたい異性はいても雲の上の存在(あくまでも浩太の気持ちとしては)であるから、おいそれとは誘えないし、残りの異性は彼女らが浩太に強く惹かれているだけで、浩太にとって彼女らは特別な存在でもなかった。

 それから友達の西木優真、尾沢俊介であるが、彼らはともにそれぞれの彼女と居る時間の方が長くなっているし、偶に会うときでも、最早一緒に山登りに行くことなどなくなり、繁華街(※1)にお茶をしに行ったり、ショッピングに行ったり、都会的な雰囲気を楽しみに行くことが普通であった。

 それはまあともかく、家を出てみると、風が意外に冷たく、10月に入ったことを如実に感じさせられた。

《さて、今日はどのコースを取ろうかなあ?》

 前回は生駒山上の遊園地を目指し、思ったより時間が掛かった。それにケーブルカーの線路に沿うコースを取ったので、大して面白味はなかった。

 少し迷った末、浩太は南生駒から西に向かって登り、暗がり峠を越えて枚岡に繋がる国道308号線にコースを取ることにした。

 奈良県側はカーブが多く、その分、傾斜が緩やかで、景色、そして空気を楽しむことが出来た。それに、暗がり峠の近くには吉本の大御所、宮川大介、花子夫婦とその弟子たちが住んでいると言う。何処かで出会わないか? それも楽しみのひとつであった。

 東大阪市に店を構える出入りの本屋さんから大分前、枚岡から暗がり峠まで1時間半、暗がり峠から南生駒まで1時間半、計3時間ほどで歩けるコースと聞いていたが、中学時代に鍛え込んだ脚には軽く、浩太は1時間もしない内に暗がり峠を越えた。

 暗がり峠には幾つか食堂があり、それぞれに風情がある。中には宮川大介行き付けの定食屋があり、晶子はそこで話を弾ませて来たことがあった。何でも大介は毎日のように昼食を摂りに行っているそうで、結構理屈っぽく、想像以上に滑舌が好い(※2)ようである。

 それはまあともかく、観光地値段と聞いていたので、浩太はそのまま素通りして当初の目的地である瓢箪山まで行ってしまうことにした。

 下りの道はほぼ真っ直ぐと思えるほどの急坂で、意外なほど細い。慣れたドライバーでないとよく道を踏み外し、脇に広がる畑等に落ちるそうだ。

 その割に車がよく通るので、歩いていても緊張を強いられた。遠くに広がる霞んだ下界を見下ろしている爽快感はあっても、田舎の澄んだ空気に馴染んだ浩太の目にはあまり嬉しい光景でもなかった。

 それでも、爽快感が今日の目的を思い出させてくれた。

 ここ数日、浩太の胸はどうももやもやしていたのである。

 先週の休みからであった。弓道部主顧問の左近寺周平とその妻芙美子、それに左近寺の弟子で矢張り弓道部顧問の安曇昌江を奈良市にある弓道場の大会で見てから、左近寺にあった邪念の方の心配は振り払われたが、昌江の方の心配が新たに生じた。

 噂の原因は左近寺の一方的な邪念によるもので、昌江は弟子故に遠慮がちに断わっていただけ、と浩太は思い、安心し掛けていたのに、あの時の昌江の様子を見ていると、どうも違ったようだ。時々憧憬の念を持って見上げる瞳の奥がきらりと光り、むしろ左近寺の方が穏やかで落ち着いていたように思えたのである。

 何も宇宙まで行かなくても、日々見慣れた低い生駒山(※3)の上から少し下界を見下ろすだけでも効果はあったようだ。浩太は独り相撲ばかりしている自分が馬鹿馬鹿しくなって来た。

 考えてみれば昌江の気持ちなど少しも聞いたことがなく、勝手に舞い上がり、疲れて冷めた後、迷いに迷った末、狭い経験から結論を導き出しては落ち込んでいた。その一体何処に真実があると言うのか!?

《ともかく、今自分は安曇先生のことが好きやし、弓道も好きやぁ~。それだけは本当やから、今はそれで好い。一緒に弓道を楽しめればそれで十分やないかぁ! 将来のことなんかまだ分からへん。分からへんけど、真面目に生きとったら、結果はどうあれ、きっと受け入れられるはずやぁ~》

 自分勝手に欲望を満たす気もなかったから、浩太はすっきりした気分で枚岡神社の境内に入った。

 この辺りでもまだ見晴らしがよく、人生の大問題である異性のことが取り敢えず腑にストンと落ちた慎二は、今度は将来のことへと思いを馳せた。
 2年生からのコース選択に絡めて大学への進学か就職かで多少揺れていたのであるが、どちらの道も先はまだまだ闇の中である。

《嗚呼、どうしたらええんかなあ~? 母ちゃんはできたら大学に行く方がええ、言うし、父ちゃんはどっちでも好きなようにしたらええ、と言うけど・・・、先が分からへんから、どちらが好きかも分からへん。勉強は好きやないからこのまま何も考えんと大学に行くのもどうかと思うし、でもしたい仕事があるわけでもない。それで決めてしもて一生その仕事をするのも何か変な気もする・・・。嗚呼、俺は一体どうしたらええんかなあ~? どうしたいんかなあ~?》

 そう思い悩んだ振りをしている内に(実際には見晴らしの好さ、好い空気に十分癒され、心地好い幸福感に包まれていたから、気持ちは大分軽くなっていた)、クラスメイトの柿本芳江のことが思い出された。

《そう言うたらあいつの悩みもこの頃は大したことなさそうやなあ~。相変わらず深刻そうなことを言うてることもあるけど、俺と話しててもにこにこして、何や悩んでいることがファッションか何かのような気もするし・・・。ほんまに悩んでたとしても、精々このぐらいのところから下界を見下ろしてたらそれで十分癒されてしまいそうな気がするなあ~。フフッ》

 そんな風に思え、今度来るときには芳江を誘ってやっても好い気がして来た。独りでも寂しくはないが、横に芳江が居ても悪くはない気がして来たのである。

 境内に聳える杉を見上げると、木漏れ日がキラキラと美しかった。

 深呼吸すると秋の冷ややかな空気が気持ち好く胸を満たし、浩太は自分が凄く正しい判断を出来ているように思え、更に幸福感が増して来た。

 下界に降りて、瓢箪山の商店街に入った浩太は現実感が増し、何時も通り慎二譲りの小心者に戻った。

 駅近くにスーパーを見つけたので辛ラーメンカップを買い、お湯を入れて貰った。

 それとお握りで昼食を済ませて、残りは貯めておいて模造刀かゲームソフトを買う資金の足しにする積りである。デート代にしようとなどろ露ほども思わないところは相変わらずであった。

 それはまあともかく、お湯を零さないように気を付けながらラーメンのカップを持って枚岡神社を目指して戻り始め、途中の適当なところで昼食を摂るつもりにしていたが、探すと中々見当たらず、結局枚岡神社まで戻ることになった。

 伸び切った辛ラーメンは少しも締まらず、冷えたお握りとの相乗効果で気持ちの悪い満腹感を与えただけであった。

 要するに腹は充ちても少しも満足感が得られなかった。

 それからの行程はただ帰る為だけにあったようで、少しも気持ち好くなかった。

《あ~あっ、下手にけちらんといたらよかったなあ~》

 浩太は時々競り上がって来る嘔吐感を何とか抑えながら、重い足取りで暗がり峠を越え、南生駒を目指した。

 この間ずっと残っていた気持ち悪い満腹感は、小学校6年生から中学校2年生にかけての思春期真っただ中にあった自分を思い出させ、何だかおかしかった。

 頭の中は一杯詰まっているようで、もう何も入らないぐらいなのに、何も見えず、何も考えられない。勿論、勉強なんか手に付くはずもない。綿か雲みたいなもので満たされているような混沌とした気持ち。今日はお腹の中がちょうどそんな感じだったのである。

《やっぱり独りで好かった。こんな恰好悪いとこ、何ぼ気安くなった芳江にでも見せられへんわぁ~》

 振り返ると生駒山に黒い雲がかかっており、ぱらぱらと数滴、雨が落ちて来た。

 それに、ただ見られたくないだけではなく、もう少しの間は変わり易い自分の気持ちや秋の澄んだ空気の変化を独りでじっくり楽しんでいたい気がして来た。

 

        散策し気持ちの整理付けながら

        秋の変化を楽しむのかも

 

※1 生駒辺りに住んでいる者にとって行き易い繁華街は長く近鉄奈良線を中心に使って来たこともあり、南、すなわち難波界隈となることが多い。奈良市の方に向かうことも偶にはあるが、飲食店、量販店等において都会的な面を求めれば、やはり大阪方面に出ることになり、北、すなわち梅田界隈よりも南を選び易い。

※2 お笑い芸人が抜けているように見えたり、活舌が悪いように思えたりするのは別に悪いことではなく、そう受け取られればある程度成功していると言えるのかも知れない。ただ、観る方が本気でそう受け取って、上から目線になるのは違うし、芸人側がそれを察知して本当は違うと見せようとするのも違うような気がする。違うと言うか、お洒落ではないように思うのである。少し話が飛ぶようであるが、お店で偉そうにする客のようなもので、お店にとってお客様は神様ですと言う心構えが必要、と言うことの本質を分かっていない!?

※3 大阪府奈良県の境界に南北に走る生駒山地の最高峰で、頂上の標高は642mと東京にあるスカイツリーの高さ634mより少し高いだけである。生駒山地生駒市から王寺の間を走っており、東大阪市生駒市を分けている。

台風一過(エピソード24)・・・R4.5.18③

            エピソード24

 

 尾沢俊介は時々父親の良治のことが分からなくなる。と言うか、原因はずっと前に若い男と手に手を取って逃げた母親の芙美子にあると思っているが、なぜそれが今でも変わらぬ強さで迫って来るのか? それが理解出来ないし、理解したくもなかった。

 夏休みが過ぎたばかりで、朝夕に多少の秋らしさが見えて来たとは言え、まだ昼間の格好のまま居られないほどではない。

 ただ、それなりに立派な家があるのに、こんな郊外の住宅地内にある公園のベンチで独り過ごすのが惨めだし、寂しいだけであった。

《さて、どうしたものかなあ?》

 考えるほど選択肢があるわけではなかった。

 最近付き合い出したばかりの彼女の西野玲奈は、簡単には一緒に外泊してくれそうにない。話を持ち出そうとさせない絶妙のタイミングで、何時も微妙な用事を持ち出して、明るい内に怖いように帰って行く。

 良治の芙美子に対する理不尽さがトラウマとなり、今も現在進行形として時々意識させられているから、先に交際を迫られたとは言え、自分も好きになりかけている玲奈に無理強いまではしたくはない。

 それに、彼女の家は6畳と4畳半の2間っきりの安アパートに母親と彼女を含めて3人の子どもの計4人が寄り添うように暮らしている。

 そんな事情が分かれば余計に、それ以上迫ることなど出来なかった。

 と言うわけで、当座の仮の宿を数少ない親友の中から選ぶことになるが、優等生で裕福な家庭の西木優真か、おっとりしたところがあり、狭いにしても6畳の自室を与えられている藤沢浩太に頼むことになる。

 優真は親友であるだけではなく、幼馴染みでもあるから、嫌いなわけはない。ただ、何処か張り合うものがある男同士としてあんまり頭を下げたくはなかったのである。

 実際のところ勉強では全く敵わないし、スポーツでも全範囲を考えれば、勝負にならなかった。優真はゆったりと大柄で、筋力、持久力共に優れていたから、小柄で敏捷な俊介が対抗出来る種目はそんなに多くはなかった。

 では、男振りの方はどうだろう?

 こればかりは趣味の問題が入るから俄かには決めかねるが、例えばバレンタインデーに貰ったチョコレートの個数とその内の手作りの個数を指標に取ると、勝ったり負けたりであった。今春について言えば、俊介の場合、15個貰い、その内の手作りは3個であった。優真の場合、13個貰い、その内の手作りは5個で、しかも圧倒的に手間暇が掛かっているように見えた。打率にして2割ちょうどと3割8分強であるから、やけに差が際立つ!?

《しかし男の値打ちとは、そんな風に後から人間が決めた価値観だけでは測れないところがあるはず・・・。そこまで入れたら俺は優真に決して負けてはいない!》

 要するに、動物の雄として競り合うもの(※1)を強く感じていたのである。

 それに対して浩太には、そんな部分を少しも感じさせられなかった。成績の悪さ、スポーツでの中途半端さを取ったら、むしろ優真とよりはずっと近いはずなのに、男同士としての競り合うような緊張感が全くと言っていいほどなかった。

 どうやら浩太は俊介と優真の間の緩衝材(※2)となっていたようである。居ても会話の中に入ることはあまりなかったが、居ることで俊介と優真の会話が何となく円満になり、妙にぎくしゃくしたり、変に尖ったりしなかったのである。

 と言うわけで、束の間の休息の場所を借りる為の答えは端から決まっていたが、

《でも、どうしょうかなあ? やっぱりぃ~、優真のところの方が足を伸ばせるだろうしなあ・・・》

 最後に形だけの葛藤をして見せた。そうすることで、俊介はせめてものプライドを守りたかったのである。

 一方浩太は、俊介がクラブをさぼったことにより良治からきつく叱られ、家を叩き出されて、既に2日も野宿していることに胸を痛めていた。

「なあなあ、母ちゃん。俊介の奴、また家から叩き出されよってん。出来たら泊めたってくれへんかぁ~?」

「ええけど、今度は一体どうしたん? なあ、父ちゃん、ええやんなあ~?」

 母親の晶子も気になっていたので、出来れば泊めてやりたかった。それと母親らしい心配が先に出て、形だけの大黒柱である慎二への気遣いは最後になった。

「別にええけど・・・、布団あんのんかぁ~?」

 慎二としてもかなり気にしていたので、快く引き受けてやりたかったが、矢張り晶子の切り出し方にちょっと引っ掛かった。それだけのことで、全く他意はなかったが、渋面を作って、大したことがないことを、さも難しい問題のように聞いた。

「大丈夫、大丈夫。まだ暑いし、雑魚寝でも何でもええねん。夜露さえ防げれば・・・。ほな、ええなあ。浩太、早よ俊介君に電話したりぃ~」

 晶子は慎二の最終的な答えを聞く前にさっさと決め、話をどんどん進めてしまう。何をしようが、どうせ愚図愚図言うに決まっているし、晶子の決定に逆らうことはまずないから、結局それで支障ないのである。それが分かるぐらい夫婦としての歴史を共に歩んで来た。

 さて形はどうあれ、俊介は浩太の家に快く迎えられ、間に1日置いて3日ほど過ごしたが、勝手知ったる我が家のようなもの。これまではあまり顔を合わせていない慎二の存在が多少気にかかっただけで、それも慣れればどうと言うこともなかった。全体に緊張感のない家で、許されれば幾らでも居られそうであるが、ある意味、怖くもあった。自分が大事にしている矜持と言うものまでどうでもよくなってしまいそうな気がして来たのである。

 そうこうしてやり過ごしている内に、兄の壮介から電話が入った。

「どうや、元気にやってるかぁ~?」

「まあぼちぼち・・・。ところで、父ちゃんはどう。機嫌直したかぁ~?」

「漸く素面のことも増えて来て、どうやら、お前には悪いことをした、と思い始めたようやでぇ~」

「ほんまかぁ~? 前にそんなん言うたからと安心して帰ったら、今度は蹴られたことあるでぇ。あのときは血ぃ吐いたわぁ~」

「ところで・・・、指の方、大丈夫かぁ~?」

「いや、指2本、折れてしもた。でも、こんなん軽い方やわぁ~」

「まあそやけど、相変わらず酷いなあ・・・。わかった。それも言うて、反省してもらうから、もう少し待ってた方がええでぇ~」

「分かった・・・」

 浩太は傍で聞いていて、我が身を振り返り、改めて我が家の気楽さを思った。

 反対に俊介は、壮介の声を聞き、父の話を聞いて、妙に懐かしくなって来た。

 家族とは一体そう言うものだろう。愛憎悲喜交々、あらゆるシーンをそれなりに長い時間共に過ごして来て、それぞれに作られた歴史、そして空気がある。おいそれと何処かの歴史や空気と取り換えられるものではないのである。

 

        家族には愛だけでなく憎もあり

        遣り取りしつつ深くなるかも

 

※1 父親と長男、職場や学校のライバル同士、恋愛の三角関係等で表面上分からなくても、心の深奥でこの動物の雄同士競り合うものが関係していることが結構ある。反対に動物の雄と雌が惹かれ合うもの、これが恋愛や結婚に大きく関係しているのも当然のことであるが、人間の教養がこれを隠そうとすることも多く、話をややこしくしがちである。したがって裕福な教養層ほどよく見えない微妙な人間関係に悩まされたりもするから、ある意味面白くなる。

※2 雄や雌としての強さが目立たないタイプと言うのはいるもので、そんな場合、何方からも安心され、頼られたり、人間関係の緩衝材として利用されたりする。動物的に言えばホルモンが多くないのであろうか!? 恋愛、格闘、スポーツ等、大抵においてするよりは観ている方が好きなタイプになり易い。間接的な風俗産業が成り立ち易い我が国は全体としてそのようで、韓国では考えられないなんて大分前に何処かで読んだことがある。それはまあともかく、私の場合も若い頃、自室に友達が彼女を連れて来たり、友達がまだ付き合いの浅い彼女とのダブルデートをしようと思い、私が誘われたりしたものである。そんなに嫌では無かったが、微妙ではあった記憶が残っている。

今週も彼方此方で開催される予定の男子ゴルフツアーが楽しみ・・・R4.5.18②

 今週は天気予報からもう金曜日、土曜日辺りが崩れそうな感じであったが、それよりも速く、木曜日には崩れていた。

 

 今週の後半は今のところ天気予報によると大丈夫そうであるが、この頃の不安定さから考えると、実際のところ分からない。

 

 そんな中、今週も彼方此方で男女のプロゴルフツアーの開催が予定されており、日本人選手が出場する予定の試合もまあまあありそうなので、もうワクワク、ソワソワし始めている。

 

 女子に付いては既に書き留めたので、今回は男子のツアーに付いて簡単に書き留めておきたい。

 

 先ずは国内から見て行くと、5月19日(木)の朝から茨城県にある「取手国際GC東コース(6804ヤード、パー70) 西コース(6544ヤード、パー70)」において国内男子ツアー、「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」が4日間の日程で開催される予定である。

 

 賞金総額は5000万円、優勝賞金は1000万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進められる予定になっている。

 

 予選ラウンドではアマチュアを交えたダブルス戦を行い、決勝ラウンドではスクラッチ戦となるそうな。

 

 それはまあともかく、国内の若手の台頭、実力派外国人選手の活躍、それに刺激を受けて国内中堅選手、ベテラン選手の奮闘を期待したい。

 

 ライブ中継はGOLF NET TV、YouTubeで予定されている。

 

        国内の男子ツアーはアマ入れて

        和気あいあいと楽しむのかも

 

 なお、国内男子ツアーの下部に当たるABEMAツアーは残念ながらオープンウイークとなっている。

 

 次に海外を見て行くと、5月19日(木)の午後から午後から時差-7時間の南アフリカにおいて南アフリカ男子ツアー(サンシャインツアー)が4日間の日程で開催される予定である。

 

 公式サイトによると賞金総額は200万ランドとなっており、1ランドを約8.1円として計算すると約1620万円となる。

 

 それから、5月19日(木)の夜から時差-14時間(サマータイム中。それ以外では-15時間)の米国・オクラホマ州にある「サザン・ヒルズCC(7556ヤード、パー70)」において米国男子ツアー&DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)共催のメジャー大会、「全米プロゴルフ選手権」が4日間の日程で開催される予定である。

 

 公式サイトによると昨年の賞金総額は1180万6198ドルとなっているから、約15億2500万円となり、かなり高額である。

 

 日本人選手は6人出場する予定になっているので、出る順に上げて行くと、世界ランキング63位で新鋭の金谷拓実(23歳、173㎝、75㎏)は19日21時11分頃からアウトスタート(第1ホールから)の予定である。

 

 世界ランキング97位の香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏)は19日21時16分頃からインスタート(第10ホールから)の予定である。

 

 世界ランキング11位で我が国のエースの松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)は19日21時38分頃からインスタートの予定である。

 

 世界ランキング66位で飛ばし屋の星野陸也(26歳、186㎝、76㎏)は19日21時55分頃からアウトスタートの予定である。

 

 世界ランキング93位で曲がらないのが売りの稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)は19日23時1分頃からアウトスタートの予定である。

 

 そして世界ランキング82位で米国男子ツアーへの本格参戦を目指している木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)は20日2時25分頃からインスタートの予定である。

 

 優勝争いが期待される松山英樹は首痛が出たようで、ちょっと心配になって来た。

 

 長く難しいコースで米国男子ツアーに慣れない他の選手が予選を通過出来るのか!?

 

 それも心配になって来る。

 

 ライブ中継に付いては4日間に亘り、CS放送のゴルフネットワーク、インターネット配信のABEMA、DAZN等でたっぷりと予定されているので、時間と気持ちの余裕があれば、寝不足を覚悟してのんびり楽しみたい。

 

        松山やメジャーを前に首痛が

        不安ながらも期待するかも

 

        国内のツアーメンバー五人出て

        予選通過を期待するかも

 

 なおオーストラリアにおける男子ツアー(ISPS HANDA PGA Tour ofAustralasia)は2021/2022年シーズンが終わり、1カ月半ほどのオフを挟んで6月終盤から2022/2023年シーズンが始まる予定である。

 

 アジアンツアーはオープンウイークとなっている。

今週のゴルフ世界ランキングにおける男子日本人選手の動向・・・R4.5.18①

 今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。

 

 5月も半ばを過ぎ、漸く初夏らしく暖かくなったかと思えば、曇ったり、雨が降ったりして肌寒い日もある。

 

 何だか梅雨を思わせるような不安定な感じであるが、日本人選手が出場出来そうで世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは下部ツアーも含めて日常的に行われるようになっている。

 

 女子に付いては既に書き留めたので、今回は男子に付いて書き留めておく。

 

 先ずは先週国内で開催されたゴルフツアーから簡単に振り返っておく。

 

 5月12日(木)の朝から茨城県においてアジアンツアーとの共催競技として「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ」が4日間の日程で開催された。

 

 優勝したのは世界ランキング172位(先週時点。特に断らない限り以下同様)の今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)で、この試合の結果、世界ランキングは109位まで上がっている。

 

 2位タイには4人入っており、まず目を惹いたのが世界ランキング1638位でアマチュアの鈴木晃祐(コウスケ、21歳、172㎝、63㎏)で、この試合の結果、世界ランキングは745位まで上がっている。

 

 同じく2位タイに入った世界ランキング174位で米国男子ツアーへの復帰を夢見るベテランの岩田寛(41歳、177㎝、74㎏)はこの試合の結果、世界ランキングが140位まで上がっている。

 

 同じく2位タイに入った世界ランキング481位で新鋭の大西魁斗(23歳、177㎝、70㎏)はこの試合の結果、世界ランキングが369位まで上がっている。

 

 同じく2位タイに入った世界ランキング178位で新鋭の桂川有人(23歳、167㎝、70㎏)はこの試合の結果、世界ランキングが144位に上がっている。

 

 それから、ちょっと注目していた世界ランキング1723位(先週の最下位群)で日系ニュージーランドのアマチュア、カズマ・コボリ(小堀一磨、20歳)は最終的に6位タイに入り、この結果、世界ランキングは1046位まで上がっている。

 

 姉の小堀桃花もこんな感じで世界ランキングを上げて来たから、暫らくはガンガン上げて来るのであろうか!?

 

 それはまあともかく、国内男子ツアーでも有望な若手が出て来ているようで、その辺りはちょっと嬉しくなる。

 

        国内の男子ツアーもぼちぼちと

        若手の波が押し寄せるかも

 

 なお、国内男子ツアーの下部に当たるABEMAツアーはオープンウイークであった。

 

 次に海外に目を向けると、先ず5月12日(木)の午後から時差-7時間のベルギーにおいてDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)、「ソウダル・オープン」が4日間の日程で開催された。

 

 優勝したのは世界ランキング110位のサム・ホーズフィルド(イングランド、25歳、178㎝、84㎏)で、トータル-13まで伸ばした。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは64位まで上がっている。

 

 日本人選手としては世界ランキング214位で旅人ゴルファーと呼ばれる川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)が出場し、好きな戦略的コースと言うことでじっくり攻めている感じで、初日は-1と少し伸ばして45位タイと少し出遅れていたが、第2日目にはトータル-2まで伸ばして40位タイに上げ、少し余裕を持っての予選通過をしている。

 

 そして第3日目にはトータル-4までの伸ばして25位タイに上げ、最終日にはトータル-5まで伸ばして23位タイに入った。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは215位に下がっているのは、配給ポイントの関係で仕方がないところか!?

 

        川村や好きなコースでじわじわと

        順位を上げて楽しめたかも

 

 また、5月12日(木)の夜から時差-14時間の米国・テキサス州において米国男子ツアー、「AT&Tバイロン・ネルソン」が4日間の日程で開催された。

 

 見事優勝したのは世界ランキング88位の李京勲(イ・キョンフン、韓国、30歳、175㎝、80㎏)で、トータル-26まで伸ばした。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは41位まで上がっている。

 

 単独2位に入ったのは世界ランキング9位で日本でもお馴染みのジョーダン・スピース(28歳、185㎝、79㎏)で、トータル-25まで伸ばした。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは7位まで上がっている。

 

 そして世界ランキング13位で日本のエースの松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)は初日-5まで伸ばして12位タイの好発進で、第2日目にはトータル-9まで伸ばして9位タイに上げ、大いに期待させた。

 

 第3日目にはトータル-14まで伸ばしながらも18位タイに下がり、伸ばし合いに乗り遅れた感があったが、最終日にはトータル-24まで伸ばす爆発力を見せて3位タイに入った。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは11位に上がっている。

 

        松山や最後は上げて強さ魅せ

 

        松山や三位に入り強さ魅せ

 

 世界ランキング293位の小平智(32歳、173㎝、70㎏)も出場していたが、残念ながら予選落ちし、その結果、世界ランキングは300位まで下がっている。

 

        小平も気持ち切り替えまた期待

 

 また、5月13日(金)の午後から時差-7時間の南アフリカにおいて南アフリカ男子ツアー(サンシャインツアー)が3日間の日程で開催された。

 

 優勝したのは世界ランキング993位のHerman Loubser(南アフリカ)で、その結果、世界ランキングは553位まで上がっている。

 

 なお、オーストラリア男子ツアーはシーズンオフに入っている。

 

 次に世界ランキングであるが、先ずは男子日本人選手のトップ20の変動を挙げておく。

 

    順位    変動  氏名       

  11位 ↑ 2 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)    

  63位 ↓ 1 金谷拓実(23歳、172㎝、75㎏)

  66位 ↑ 1 星野陸也(25歳、186㎝、76㎏) 

  82位 ↓ 4 木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)

  93位  ー   稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)

  97位 ↑ 2 香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏)

 109位 ↑63 今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)

 114位 ↓ 2 比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)

 140位 ↑34 岩田寛(41歳、177㎝、74㎏) 

 144位 ↑34 桂川有人(23歳、167㎝、70㎏)      

 174位 ↓ 4 谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)

 178位 ↓ 2 大槻智春(31歳、172㎝、94㎏) 

 183位 ↓ 3 片岡尚之(24歳、171㎝、67㎏)    

 188位 ↓ 4 堀川未来夢(29歳、176㎝、84㎏)

 195位 ↑ 4 池田勇太(36歳、177㎝、85㎏)    

 215位 ↓ 1 川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)

 221位 ↑11 時松隆光(28歳、168㎝、75㎏)

 244位 ↓ 4 @中島啓太(21歳、178㎝、75㎏)

 247位 ↓ 4 浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)

 255位 ↓ 4 石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)

  

 先週は彼方此方でツアーが開催され、その内の幾つかには日本人選手も出場していたのでかなり大きな変動があった選手もあり、今週の最下位群の1733位までざっと見て行くと、10位以上上がった選手が以下の6名であった。

 

 新鋭の大岩龍一(24歳、182㎝、92㎏)は10位上がって291位に、新鋭の大西魁斗(23歳、177㎝、70㎏)は112位上がって369位に、塚田洋亮(ヨウスケ、36歳、173㎝、80㎏)は25位上がって441位に、中堅大型選手の出水田大二郎(29歳、183㎝、90㎏)は68位上がって627位に、アマチュアの鈴木晃祐(コウスケ、21歳、173㎝、63㎏)は何と893位も上がって745位に、野呂涼(24歳、163㎝、66㎏)は332位上がって1391位になっている。

 

 そして今週であるが、先週に引き続き男女ともに彼方此方で開催が予定されている。

 

 男子の方で目ぼしいツアーとしては、米国男子ツアーとDPワールドツアーの共催によるメジャー大会、国内男子ツアー、南アフリカの男子ツアーが開催される予定である。

 

 なお、オーストラリア男子ツアーはシーズンオフに入っており、アジアンツアー、国内男子ツアー下部のABEMAツアーはオープンウイークとなっている。

 

 上記の内の幾つかには日本人選手も出場すると思われるので、ライブ中継の視聴、公式サイトでの速報検索等をしながらのんびり楽しみたい。

ASO COLLEGE GROUP Design your future cup(マイナビネクストヒロイン第3戦)の様子・・・R4.5.17③

 今朝から福岡県にある「麻生飯塚ゴルフ倶楽部(6407ヤード、パー72)」において、マイナビネクストヒロインゴルフツアーの第3戦、「ASO COLLEGE GROUP Design your future cup」が1日競技として開催された。

 

 レベル的には国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアーよりもまだ下で、最終プロテスト合格を目指している25歳までの選ばれし者の大会となっているが、今回は40名による大会となっている。

 

 賞金総額は200万円、優勝賞金は50万円と高くはないが、これからプロとして活躍することを目指している若手にチャンスを与える為の大会となっており、レギュラーツアーとして11試合、最終戦の高額大会と合わせて12試合が用意されている。

 

        マイナビの若手の試合三戦目

        チャンスを掴む選手気になり

 

 なお、以下では英語版の最新世界ランキング表で見付けられた選手のみ世界ランキングを付してある。

 

 見事優勝したのは世界ランキング880位で新世紀世代の和久井麻由(20歳、168㎝)で、5バーディー、3ボギーのトータル-2まで伸ばした。

 

 第2戦に続いての連勝で、このツアーでは初の快挙だそうな。

 

 何でも飛ばし屋ながら、耐えるゴルフが得意とのことである。

 

        和久井麻由快挙連勝強さ魅せ

 

        和久井麻由耐えるゴルフで勝って魅せ

 

 世界ランキング1043位で狭間世代の星川ひなの(22歳)、黄金世代の四位美森(24歳、155㎝)、多田文馨(アヤカ、20歳、169㎝)、黄金世代の山下加衣(23歳、158㎝)、プラチナ世代の石川茉友夏(21歳、160㎝)は5人共トータル-1と少し伸ばして2位タイに入った。

 

 世界ランキング1253位で昨年のこの大会第6戦で優勝したプラチナ世代の政田夢乃(21歳、154㎝)、世界ランキング1358位でプラチナ世代佐渡山理莉(22歳、158㎝)、今年の第1戦で優勝した狭間世代の中野なゆ(22歳、158㎝)は3人共トータルイーブンで7位タイに入った。

 

 昨年のこの大会第2戦で優勝した狭間世代の鍋島海良(22歳、155㎝)はトータル+2まで落としながらも16位タイに入った。

 

 狭間世代の脇元桜(23歳、165㎝、脇元華の妹)、昨年のこの大会第10戦で優勝したプラチナ世代の鬼塚貴理(21歳、154㎝)は共にトータル+3まで落として26位タイとなった。

 

 なお、第4戦は5月27日(金)、すなわち来週の金曜日に愛知県で開催される予定である。

今週のゴルフ世界ランキングにおける女子日本人選手の動向・・・R4.5.17②

 今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。

 

 さて5月も半ばを超えて、漸く初夏らしく暖かくなったかと思えば、曇ったり、雨が降ったりして肌寒い日もある。

 

 何だか不安定な感じではあるが、日本人選手が出場出来そうで世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは大体シーズン中で、下部ツアーも含めて日常的に行われるようになっている。

 

 今回は女子の方から先週開催されたツアーの振り返り、および世界ランキングの変動に付いて触れておく。

 

 先ずは先週開催された女子のゴルフツアーから簡単に振り返っておく。

 

 さてその中でも国内からであるが、5月13日(金)の朝から福岡県において国内女子ツアー、「ほけんの窓口レディース」が3日間の日程で開催された。

 

 首位タイでホールアウトした後、プレーオフに突入し、2ホール目で15mものロングパットを決めて見事優勝したのは世界ランキング106位(先週時点。以下同様)で実力派中堅大型選手で、飛ばし屋の渡邉彩香(28歳、172㎝、65㎏)であった。

 

 初日から-5と大きく伸ばして5位タイに付け、第2日目にはトータル-10まで単独首位に立ち、最終日にはトータル-11まで伸ばして首位タイでホールアウトしている。

 

 これで国内女子ツアーで約2年振りの5勝目となり、決定後結婚したばかりのパートナーと熱いハグを交わした。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは90位まで上がっている。

 

        渡邉やプレーオフ勝ち二年振り

        五度目栄冠勝ち取るのかも

 

        渡邉や落ち着かれても振り切って

        強いところを魅せられたかも

 

 プレーオフに負けた結果、単独2位となったのは世界ランキング67位で黄金世代をリードするひとり、今年待望の初優勝を果たして一皮むけた高橋彩華(サヤカ、23歳、162㎝、55㎏)で、初日-4まで伸ばして8位タイと好発進であった。

 

 第2日目にはトータル-7まで伸ばして7位タイに上げ、最終日はトータル-11まで伸ばして首位タイでホールアウトしている。

 

 プレーオフの結果、惜敗したが、ここまで持って来れたところに大きな成長が感じられる!?

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは57位まで上がっている。

 

 3位タイに入ったのは世界ランキング23位で狭間世代を代表し、東京五輪銀メダリストで昨シーズン賞金女王の稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)で、初日-2まで伸ばして22位タイと好発進であった。

 

 第2日目にはトータル-6まで伸ばして7位タイに上げ、最終日はトータル-9まで伸ばしている。

 

 こうして見ると、まだ全開とまでは行かなくても、大分調子が上がって来たようだ。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは23位を維持している。

 

        稲見萌寧じわじわ調子上げて来て

        そろそろ勝利期待膨らみ

 

        稲見萌寧大分調子を上げて来て

        また優勝を期待するかも

 

 もうひとり3位タイに入ったのは世界ランキング70位で黄金世代をリードするひとり、休まないことから鉄人と呼ばれる小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)で、初日-6と大きく伸ばして首位タイに付けた。

 

 第2日目にはトータル-8まで伸ばしながらも2位タイに下がり、最終日はトータル-9まで伸ばしている。

 

 この選手もじわじわ調子を上げて来たようで、ホッとさせられる。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは66位まで上がっている。

 

        小祝やじわじわ調子上げて来て

        そろそろ勝利近付くのかも

 

        小祝や大分調子を上げて来て

        また優勝に期待膨らみ   

 

 5位タイに入ったのは世界ランキング101位で黄金世代をリードするひとり、国内のメジャー大会に強い人気者の原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)で、この試合の結果、世界ランキングが100位まで上がっている。

 

        原英莉花やっと調子を上げて来て

        また優勝に期待膨らみ

 

 もうひとり5位タイに入ったのが世界ランキング247位で昨年6月に2020年度の最終プロテストに合格したプラチナ世代の小倉彩愛(サエ、21歳、160㎝、53㎏)で、この試合の結果世界ランキングは199位まで上がっている。

 

        小倉彩愛五位に入って力魅せ

 

        小倉彩愛じわり頭角現わして

        次の機会に期待膨らみ

       

 また、国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、レベル的にはその下部に当たるマイナビネクストヒロインゴルフツアーはオープンウイークであった。

 

 次に海外で開催されたツアーに付いても見て行こう。     

 

 先ず5月12日(木)の午後から時差-2時間のタイにおいて欧州女子ツアー、「アラムコ・チームシリーズ・バンコク」が3日間の日程で開催された。

 

 最初の2日間は4人1組のチーム戦が行われ、そこにも1日加えて個人戦となっていた。

 

 日本人選手としては世界ランキング1209位の早川真帆(25歳、155㎝)が待機していたが、出られなかった。

 

 個人戦で優勝したのは世界ランキング241位のマノン・デ・ロイ(ベルギー、30歳、160㎝)で、この試合の結果、世界ランキングは160位まで上がっている。

 

 世界ランキング13位で飛ばし屋のパティ・タバタナキト(タイ、22歳、165㎝)は3位タイに入り、この試合の結果、世界ランキングは13位を維持している。

 

 世界ランキング40位で同じく飛ばし屋のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ、26歳、170㎝)は5位タイに入ったが、この試合の結果、世界ランキングは41位に下がっている。

 

 また、5月12日(木)の夜から米国・ニュージャージー州において米国女子ツアー(LPGAツアー)、「コグニザント・ファンダーズ・カップ」が4日間の日程で開催された。

 

 優勝したのは世界ランキング5位のミンジー・リー(オーストラリア、25歳)で、トータル-19まで伸ばしている。

 

 これで今シーズン7試合に出場して3試合でベスト5に入り、ベスト20まで広げると6試合で入っており、残りの1試合も23位タイであるから、安定した強さを見せており、流石ではないか!?

 

 妹のように仲良くしていた笹生優花が大分近付いているのかと一時は思われたが、まだ距離があるようだ。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは4位に上がっている。

 

        ミンジーリー流石の強さ優勝し

        笹生優花とまだ差を感じ

 

 単独2位に入ったのは世界ランキング9位で飛ばし屋のレキシー・トンプソン(米国、27歳、180㎝)で、トータル-17まで伸ばした。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは7位まで上がっている。

 

 日本人選手は3人出場して3人共予選を通過したが、その中でも1番上位に入ったのが世界ランキング6位で黄金世代を代表し、自他共に我が国のエースと認める畑岡奈紗(23歳、158㎝)であった。

 

 初日-7まで伸ばして単独3位と好発進で、第2日目にはトータル-6と少し落とし、13位タイまで下がったが、上位で予選通過を果たしている。

 

 第3日目にはトータル-8まで伸ばして8位タイに上げ、最終日にはトータル-14まで伸ばして6位タイに入った。

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは6位を維持している。

 

        畑岡奈紗決勝で上げ強さ魅せ

 

        畑岡奈紗下がった後でじわじわと

        上げて強さを魅せられたかも

 

 世界ランキング14位で新世紀世代を代表し、全米女子オープンの覇者で飛ばし屋の 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)は初日+1と少し落として92位タイと出遅れ、今回も予選落ちの不安を少なからず感じさせたが、第2日目にはトータル-3まで伸ばして37位タイに上げ、余裕の予選通過を果たしている。

 

 第3日目にはトータル-5まで伸ばして25位タイに上げ、最終日にはトータル-9まで伸ばして12位タイに入ったのは流石ではないか!?

 

 最終日には短いパットを何度か外してムズムズさせながらも、長いパットを決めたり、イーグルを2つ決めたり、見せ所が幾つもあったそうである。

 

 ただ、この試合の結果、世界ランキングは15位に下がっている。

 

        笹生優花少し不安を感じさせ

        ぐんぐん上げて楽しめたかも

 

        笹生優花予選通過を果たせたら

        幾つも魅せて楽しめたかも

 

 そして世界ランキング26位でプラチナ世代を代表する古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)は初日イーブンで66位タイと出遅れ、第2日目にはトータル-1と少し伸ばしてぎりぎりで予選を通過している。

 

 大分疲れが溜まって来たように思われたが、第3日目にはトータル-4まで伸ばして32位タイに上げ、最終日にはトータル-8まで伸ばして17位タイに入ったのは流石安定の古江彩佳ではないか!?

 

 なお、この試合の結果、世界ランキングは26位を維持している。

 

        古江彩佳出遅れながらじわじわと

        最後まで上げ上位入りかも

 

        古江彩佳猛者に混じって上げ続け

        安定振りを魅せられたかも

 

 また5月13日(金)の朝から韓国において韓国女子ツアー(KLPGA )の今シーズン第6戦、「NH投資証券レディスチャンピオンシップ」が3日間の日程で開催された。

 

 優勝したのは世界ランキング27位のパク・ミンジ(韓国、23歳、160㎝)で、この試合の結果、世界ランキングは20位まで上がっている。

 

 なお、オーストラリア女子ツアー(ALPGツアー)はどうやらシーズンオフに入っているようである。

 

 次に世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動から挙げておく。

 

   順位  変動  氏名     

   6位  ー   畑岡奈紗(23歳、158㎝) 

  15位 ↓ 1 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏) 

  21位 ↓ 1 西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)

  23位  ー   稲見萌寧(22歳、166㎝、58kg)         

  26位  ー   古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)      

  34位 ↑ 2 渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)

  43位 ↓ 1 西村優菜(21歳、150㎝弱 50㎏)  

  55位  ー   上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)

  57位 ↑10 高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)

  63位 ↓ 3 山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)         

  66位 ↑ 4 小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)

  72位 ↑ 1 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)  

  76位 ↓ 2 勝みなみ (23歳、157㎝)

  83位 ↑ 1 植竹希望(23歳、170㎝、59kg)

  86位 ↓ 6 鈴木愛(27歳、155㎝)        

  90位 ↑16 渡邉彩香(28歳、172㎝、65kg)

  92位 ↓ 3 吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)

  96位 ↓ 2 大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)

 100位 ↑ 1 原英莉花(23歳、173㎝、58㎏) 

 116位 ↑ 3 三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)

 

 先週も彼方此方で開催され、その幾つかで日本人選手が活躍した結果、まあまあ大きな変動も観られたので、以下、900位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 上記の小倉彩愛(サエ、21歳、160㎝、53㎏)は48位上がって199位に、狭間世代でこのところ時折取り上げられるようになった鶴岡果恋(22歳、165㎝、54㎏)は17位上がって254位に、昨年6月に2020年度最終プロテストに合格したジャンボ軍団の佐久間朱莉(19歳、155㎝)は22位上がって256位に、辻梨恵(28歳、169㎝、64㎏)は18位上がって343位に、黄金世代で少し出遅れ、昨年11月に2021年度の最終プロテストに合格した天本ハルカ(23歳、162㎝、58㎏)は18位上がって362位に、昨年6月に2020年度最終プロテストに合格したプラチナ世代の上野菜々子(21歳、163㎝、57㎏)は16位上がって369位に、黄金世代で渋野日向子の親友以外のことでこのところ時折気に止まるようになっている木下彩(23歳、159㎝、54㎏)は17位上がって385位になっている。

 

 また、昨年6月に2020年度の最終プロテストに合格した大学生プロの桑木志帆(19歳、164㎝、57㎏)は27位上がって392位に、ベテランの域に近付きながらもモデル級の体形を維持している木戸愛(メグミ、32歳、172㎝、56㎏)は11位上がって399位に、昨年6月に2020年度最終プロテストに合格したプラチナ世代の阿部美悠((21歳、155㎝)は27位上がって425位に、ステップアップツアーで活躍している保坂真由(26歳、162㎝、57㎏)は15位上がって532位に、ベテランの下川めぐみ(38歳、160㎝、56㎏)は37位上がって664位に、高木萌衣(メイ、25歳、164㎝、54㎏)は82位も上がって742位に、アマチュアの荒木優奈(16歳、157㎝)は214位も上がって829位になっている。

 

 そして今週であるが、先週に引き続き男女共に彼方此方で開催される予定になっている。

 

 国内ではマイナビネクストヒロインゴルフツアーは既に今日開催され、木曜日の朝からは国内女子ツアー、およびその下部のステップアップツアーが開催される予定である。

 

 また海外では、木曜日の朝からフランスにおいて欧州女子ツアーが3日間の日程で、金曜日の朝から韓国において韓国女子ツアーが3日間の日程で開催される予定であるが、米国女子ツアーはオープンウイークで、ALPGAツアーはシーズンオフとなっている。

 

 上記の内の幾つかには日本人選手も出場すると思われるので、ライブ中継の視聴、公式サイトでの速報検索等をしながらのんびり楽しみたい。

今週も彼方此方で開催される予定の女子ゴルフツアーが楽しみ!? ・・・R4.5.17①

 先週は初めに出ていた週の後半に崩れると言う天気予報以上に全体に崩れることが多く、気温が上がったり、下がったり、不安定であったが、今週も今のところ週末に崩れるような予報が出ているので、多少の不安はある。

 

 そんな中、今週も彼方此方で男女のプロゴルフツアーの開催が予定されており、日本人選手が出場する予定の試合もまあまあありそうである。

 

 今週は既に開催されているツアーもある女子ツアーから簡単に書き留めておく。

 

 先ずは国内から見て行くと、既に今朝から福岡県にある「麻生飯塚ゴルフ倶楽部」においてマイナビネクストヒロインゴルフツアーの第3戦、「ASO GOLLEGE GROUP Desin your future cup」が1日競技として開催されている。

 

 レベル的には国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアーよりもまだ下で、最終プロテスト合格を目指している25歳までの選ばれし者の大会となっているが、今回は40名による大会となっている。

 

 賞金総額は200万円、優勝賞金は50万円と高くはないが、これからプロとして活躍することを目指している若手にチャンスを与える大会となっており、レギュラーとして11試合、最終戦の高額大会と12試合が用意されている。

 

        マイナビの若手の試合三戦目

        チャンスを掴む選手気になり

 

 また、5月19日(木)の朝から石川県にある「ゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース(6509ヤード、パー72)」においてステップアップツアー、「ツインフィールドズレディーストーナメント」が3日間の日程で開催される予定である。

 

 賞金総額は2000万円、優勝賞金は360万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が残り1日の決勝ラウンドへと駒を進められる予定となっている。

 

 ライブ中継は何時も通り3日間に亘ってCS放送のスカイAでたっぷりと予定されているので、時間と気持ちに余裕があればのんびりと楽しみたい。

 

 それから、5月19日(木)の朝から千葉県にある「袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(6713ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「ブリヂストンレディスオープン」が4日間の日程で開催される予定である。

 

 賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進められる予定となっている。

 

 この大会には世界ランキング34位で黄金世代をリードするひとり、米国女子ツアーを主戦場としている人気者の渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)が出る予定なので、楽しみに待ちたい。

 

 テレビでのライブ中継は日本テレビ系の地上波、CS放送等で少し予定され、最終日は旧来の録画中継となっている。

 

 ライブ中継をたっぷりと視たい向きにはインターネット配信のGOLFTV、およびDAZNで4日間に亘って用意されているのも通例となって来たようである。

 

 この頃は毎回書いているように、ともかく、スターが綺羅星のように現れ、刺激を受けて中堅、ベテランも元気になり、視る方にとってはたとえ俄かであっても手に合い、見応えのあるツアーではないか!?

 

        国内の女子のツアーは今回も

        更に華あり待ち侘びるかも

 

 と言っても、日々色々あって、そんなには視て居られないことも多いけどね。

 

 そんな場合でも録画をたっぷり視られるのは有り難い!?

        

 次に海外では5月18日(水)の朝から韓国において韓国女子ツアー(KLPGA)、「斗山マッチプレイ チャンピオンシップ」が5日間の日程で開催される予定である。

 

 公式サイトでは賞金総額は8億ウォンとなっており、1ウォンを0.101円とすると、約8080万円となるから、平均的な国内女子ツアーとあまり変わらない。

 

 今シーズンは33試合が予定され、賞金総額も305億ウォン、したがって約30億8千万円と大きくなっているから、コロナ禍の影響もあって、かなり盛況になっているようである。

 

 毎回公式サイトを少し覗いてみても、若くて体格の好さそうな選手が次々と出て来て優勝している印象で、世界ランキングも国内女子ツアーのメンバーより全体的に高い気がする。

 

        韓国の女子のツアーも盛況で

        フィールド厚く興味津々

 

 それから、5月19日(木)の午後から時差-7時間(サマータイム中。それ以外では-8時間)のフランスにおいて欧州女子ツアー、「Jabraレディースオープン」が3日間の日程で開催される予定である。

 

 公式サイトによると賞金総額は25万ユーロとあり、1ユーロが約135円であるから、約3400万円となる。

 

 日本人選手としては1209位の早川真帆(25歳、155㎝)がリザーブメンバーに入っているが、今回も出るのはちょっと難しいかも知れない。

 

 なお、オーストラリア女子ツアー(ALPGツアー)はシーズンオフで、米国女子ツアー(LPGAツアー)はオープンウイークとなっている。